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プロローグ
雪が深々と降っていた・・。 そんな中、俺・・相沢祐一は月宮あゆと再会していた。 「お待たせしました・・それではボクの最後のお願いです」 あゆは静かに微笑んだ。 「ボクの事・・忘れてください・・最初から居なかったって・・そう思ってください・・」 あゆの瞳から薄っすらと涙が滲んでいた。 祐一はこみ上げる何かを押さえながら静かに言った。 「言っただろ・・俺に出来ない事は叶えられないって」 「・・・・・・・・」 しばらくの沈黙の後、あゆは後ろを向いた。 「じゃぁ・・名雪さんを犯してください・・」 「・・あ、あゆ?」 祐一はあっけにとられ、あゆの背中を見た。 「聞こえなかった?名雪さんを犯して欲しいんだよ。だって祐一君・・名雪さんの事 大切に思ってるんでしょ?・・でも、ホントにボクの事思ってくれるんだったら、 どんな人でも、滅茶苦茶にしてやる事が出来るでしょ?」 「別に祐一君が手を下さなくてもいいしね」 あゆは不敵に笑いながら振り返る。 「・・そんな事・・出来る訳ないだろ」 拳を震わせながら祐一は拒否した。 「うぐぅ・・そうなんだ・・じゃあ、ボクは祐一君の前からもう消えるね・・もう、 二度と会う事もないだろうね」 「・・・そ、そうなのか・・」 「うん。祐一君は今回もボクを助けてくれなかったね・・・」 そう言うと、あゆの体が周りの景色に少しづつ溶けていく。 「ま、待ってくれ!あゆ!」 「ボクは待つ必要は無いよ。でもボクの願いを叶えたら、またここへ来てよ。そうした らまた会えると思うよ」 そして、あゆの姿は完全に消えた。 祐一はただ立ち尽くしていた、いや立ち尽くす事しか出来なかった。 今、起こった出来事は夢か幻ではないか。。何度もそう思った。 しかし、それは祐一の思いこみに過ぎなかった。 水瀬家への帰路、祐一はあゆとは二度と会う事は無いと言う事を心の中で噛みしめていた。 しかし、理不尽な事を言われたにも関わらず、あゆの「ボクを助けてくれなかった」 と言う言葉に対する、得体の知れない悔恨の念が祐一の決意を麻痺させていった。 そして、祐一は途中で寄り道をした。 ・・あゆの願望を叶えるために・・ ・・名雪に絶望を与えるために・・ 第1話へ |
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