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第1話「安眠できた日々の終わり」
・・夢を見ていた・・ 8年前の・・悲しい夢・・ 俺は何も出来なかった・・ ただ、手をこまねいているしかなかった・・ 朝7時、祐一は目を覚ました。 普段より随分早い。まだ日が昇ったばかりで 室内とはいえ、刺さるような寒さの中 まだ鳴っていない目覚ましのスイッチを切り ベットから這い出した。 ・・・やっぱり声を聞くのが恐いんだろうか・・ 祐一はベルの代わりに名雪のメッセージが流れる 目覚し時計を見ながら、ふと思った。 しかし、その思考を振り払うかのように頭を振り 制服に着替え始める。 そして、1階のリビングに降り、 秋子に不思議がられながらも、さっさと朝食 を済ませ、一人学校へ急いだ。 祐一の良心はまだ健全に機能しているのだろう 次々と頭の中に名雪との楽しい思い出が具象化し ていく。 だが、祐一は決めていた。 学校の札付きの不良達に名雪を陵辱してもらう事を・・。 既に話はついている。あとは放課後、名雪と家に 帰るだけだった。幸か不幸か秋子は今晩不在だった。 そして、何事も無く授業が終わった。 「名雪・・部活休みなんだろ?商店街でも寄って 帰らないか?」 「うん、いいよ」 1日中避けられていた感があった祐一に声を掛け られた事も後押ししてか、名雪はいつもより少し 嬉しそうに近寄ってきた。 祐一はその顔を見て、自分が嫌になった。 「じゃあ、行くか」 それでも、それを表情には出さず精一杯の笑顔を 作って見せた。 商店街では、なるべく名雪の意向を買ってやった。 行きたい店には素直について行ったし、百花屋で イチゴサンデーもご馳走してやった。 しかし、その度に祐一の心は茨のロープで縛られ ズタズタになっているのが自分でもわかった。 午後5時、二人は水瀬家の門をくぐった。 やはり、秋子は予定通り外出していた。 不良達も既に祐一が渡した合鍵を使って、以前 少しだけ水瀬家に滞在していた真琴という少女 が使っていた部屋で息を殺して待っているだろう。 「じゃあ、着替えてくるね」 名雪は軽い足取りで階段を上り、自分の部屋に 入って行った。 祐一も静かに階段を上り、今は誰も使っていない 部屋のドアを開ける。 そこには4人の男達が自分たちの活躍の時を手を こまねいて待っていた。 「やっと、出番かぁ。へへぇ」 その中の一人の男が、押し殺した声で叫んだ。 そして、音を立てないよう名雪の部屋のドアの 前に立ち、静かにノブを回した。 鍵は掛かっていなった。祐一と二人だけという 事で安心していたのだろう。 「え?え?だ、誰??」 中では制服を脱ぎ終え、ブラジャーとショーツ 姿の名雪が、予想だにしない展開に目を白黒さ せていた。 「きゃ・・・うぐ・・」 そして、現状を声にしようとした瞬間、男達は 部屋になだれ込み、手でその叫びを遮断した。 そして、床に押し倒し、祐一が用意していた粘着 テープで口を塞いだ。 「へへっ、これからたっぷり可愛がってやるぜ」 男はそう言いながら、無造作にブラジャーを引き ちぎった。別の男はショーツの中に手を入れ、 名雪の秘部の感触を楽しんでいる。 「・・・・・・」 名雪は目に涙を浮かべながら、その光景を部屋の 入り口で眺めていた祐一の方を見た。 ・・どうして助けてくれないの?・・ 瞳はそう訴えていた。 しかし、祐一は静かに視線をそらす。 名雪の絶望感が伝わってきた気がした。 祐一を除く男達は全員、裸になっている。 名雪も裸だ。かわるがわるに乳房を揉まれ、乳首 を吸われ、大事な所もあふれ出た汁と男達の唾液で ベトベトになっていた。 そして、ショックのためか、諦めのためか放心状態 の名雪を尻目に男たちは次の段階に移った。 「さぁ、そろそろ本番だぜぃ・・しかも同時に アナルの処女も奪ってやるからな」 「しかも、ちゃんとその瞬間をビデオ撮影して 貰えるんだぜ、これ以上の喜びはないだろ? 名雪ちゃんよぉ」 男達は好き勝手に捲くし立てる。一人はハンディ サイズのビデオカメラを片手にアングルを決めて いた。 「さて、入れるぞ」 名雪は前後を男達に挟まれる形で抱えれ、全く 予想もしない形での処女喪失を迎えようとして いる。 男のモノが、名雪の前後の穴に少しづつ入り 込んで行く。 「・・・・うぅ・・・ぐぅ・・・」 今まで経験した事の無い類の痛みが名雪を襲ったが 口をテープで塞がれているので、その痛みを 声にする事も叶わなかった。 真横では、その瞬間を逃がすまいとビデオカメラが 回っている。 男達には優しさのカケラも無く、自分本意に名雪の 中に腰を沈めていった。 「へ、入ったぞ」 「やっぱり、処女はきつくてイイぜ」 男達は相次いで、感想を口にした。 もう一人の男は、入れるところのない自分の男根を 名雪の乳房に押し付けていた。 「・・・・・ぅぅ・・・」 腰を突き上げられる度に走る激痛、汗臭い男達の匂い 次々と発せられる淫猥な言葉・・。 そして・・ただそれを眺めている祐一・・。 名雪は、ただただ泣くしかなかった。 そして、名雪を嬲っていた男達は次々と膣と肛門に あふれんばかりの精液を放出した。 「へへ、なかなか良かったぜ」 男はうすら笑いを浮かべながら声を掛けたが、今の 名雪に反応する気力はなく、ただただ床に横たわり うつろな目で天井の方向を眺めているだけだった。 ・・終わった・・そう思っているかもしれない・・ しかし、これは名雪にとっての悪夢の序章でしか なかった。 「さて・・次は俺達だな」 ビデオカメラを持っていた男と、横で最初の行為 に参加できなかった男がはちきれんばかりに勃起 した自分の男根をしごきながら、名雪の傍に寄っ てきた。 そして、無造作に口を塞いでいた粘着テープを 引っぺがした。 一瞬の沈黙のあと、思い出したように名雪は 口を開いた。 「・・・・ひどいよ・・・私が何をしたの・・・・・」 苦痛とショックに顔を歪めながら、名雪は声を 絞り出した。 「へっ、そんな事はどうでもいいんだよ。それよ りもこれから素直に俺達の言う事に従わないと お前の処女喪失ビデオを学校中にばら撒いてや るぜ」 「・・・・・・・・そんな・・・・」 名雪は絶望のあまり、顔を伏せた。 「母親が見たらどんな顔するだろうな?ん?・・ それとも母親もお仲間にいれてやるか?」 「・・・いやぁ、おかあさんだけは・・おかあさん だけは巻き込むのは勘弁して・・・お願い・・・」 男の何気ない一言は、予想以上に名雪を刺激した。 名雪は身も蓋も無く懇願しはじめた。 「じゃあ、誓いを立ててもらおうか、どんなこと でも素直に従う奴隷になりますってな」 「・・・は・・はうぅ・・・」 名雪は秋子を盾にとられては素直に従うしか なかった。 「・・どんなことでも・・・素直に従い・・ますぅ ・・・・・奴隷に・・なり・・ます・・・」 「主語が抜けてるぜ、誰が誰の奴隷になるんだ?」 「・・は、はぃ・・私は・・・あなた達の奴隷に・ ・なります・・」 ビデオカメラの前で、名雪はそう宣言した。 「じゃあ、早速だが、しゃぶってくれよ」 二人の男が名雪の顔に、肉棒を近づけた。 鼻をつく匂いに名雪はむせ返ったが、素直に竿を 握り二本の男根に舌を這わせ始めた。 「へ、俺のチンポの味はどうだ?」 「・・・・・あぅ・・美味しいです・・・」 男達を逆なでしない様、名雪は必死に応えた。 そして、少しづつ奈落の底へ向かって行く。 両頬に大量の汚液をかけられ、それを飲まされ もした。尻を抱えられながら乳房で別の男の ものをしごき、口でも奉仕した。 「・・はぅぅ・・」 「へへ、だいぶ慣れて来たみたいだな」 名雪のうわ言とも呻きとも取れる、無意識の喘ぎ を聞いて男は勝手に解釈していた。 狂宴は夜遅くまで続いた・・。 「へへっ、明日からもたっぷりと可愛がってやる から楽しみにしてるんだぜ」 「仕事もやってもらうぜ、まぁ、客は獲ってきて やるから安心するんだな」 「こっちには切り札があるんだ、へたな気を起こ さない事だな」 男達は、汗と精液にまみれ放心状態の名雪に次々と 言葉を浴びせて引き上げて行った。 祐一も何も言わず、自分の部屋に戻った。 そして、ベットに横になり天井を見上げた。 後味は最悪だった。後悔していたのかもしれない。 しかし、心のどこかでもう1度あゆに会えるという 期待感がこみ上げていたのも事実だった。 そのために何でもやってしまう自分が恐かった。 微かに泣き声が聞こえてきた。その声が名雪の ものであることは疑い無かった。 祐一は布団を被り、その音を遮断した。 翌朝。 今日も一人で学校に向かう。もう名雪と二人で 登校する事はないのだろうか。ふと頭を過ぎった が、今の祐一にはそれを深く考えている精神的な 余裕は無かった。 予鈴が鳴り担任が来るのを待っている中、いつも と同じ時間に名雪は教室に入ってきた。 他のクラスメイトはいつも通りに名雪に声を掛け たが、名雪の反応はいつも通りではなかった。 祐一も目を合わすのを避け窓の外を見上げた。 昼休み、祐一をクラスメイトの美坂香里が呼びとめた。 「相沢君・・ちょっといいかしら?」 「・・・ああ」 そして、喧騒の聞こえないリノリウムの渡り廊下に 二人は立っていた。 「・・名雪は何処に行ったの?」 「・・俺は・・知らん・・ぞ・・」 名雪は休み時間毎に教室から姿を消していた。 恐らく・・いや疑いなく今頃は男子生徒の欲望の 捌け口にされている事だろう。でも、そんな事を 言えるはずもなかった。 「・・相沢君」 その瞬間、香里は祐一の目の前に顔を寄せた。 少なくとも祐一が見たことのない表情で 「何があったかは知らないけど・・・もし・・ もし名雪に何かあったら・・その時は・・」 祐一は背筋に寒さを覚えた。 「・・・・それって」 「言葉通りよ」 そう言い残し、香里は食堂の方へ一人歩を進めた。 祐一は忘れていた。名雪と香里の友情の深さを。 精神が麻痺していたからなのか、それとも自然 すぎて忘れていたのかはわからないが・・。 そして、祐一もこれからその輪の中に入っていく 筈であった。・・ほんの2日前までは。 俺は全てを捨てなければ、あゆと一緒にいることは 出来ないのか・・祐一はぶつけようのない思いを抱 き、昼休みが終わるまで、そこに立ち尽くしていた。 しかし、この時祐一は既に後戻り出来ない領域に足 を踏み入れていたのかも知れない。 そして授業が終わり、祐一は人を避けるようにあの 場所へ向かった。 8年前・・あゆと学校と呼んでいたあの場所へ。 獣道を抜け、ようやく祐一はたどり着いた。 昔は高い木がそびえ立っていた場所。 今は名残である切り株だけが、静かに佇んでいた。 そして、切り株の前に立ち、辺りを見回した。 自分のイトコを罠にはめ、最低の行為を冒してまで も会いたかった、あゆという女の子に会うために。 微かに小雪が降っている。 「・・・ボクの望みを叶えてくれたみたいだね」 いつの間にか、後ろにあゆが立っていた。 「これでいいんだろ?」 祐一は切り株に腰を下ろし、半ば突き放した感じで 声を絞り出した。 「うん。でも、まだ終わりじゃないよ」 「・・な・・」 祐一は愕然とした。これ以上俺に何をしろって 言うんだ・・。 「次は栞ちゃんを犯してよ祐一君」 「・・勘弁してくれ・・」 「嫌なら、ボクは消えるだけだよ」 「・・・・・・わかった」 祐一は拒否する選択肢を見出す事が出来なかった。 人を本気で好きになるということは、こんなに苦し く、恐い事なのかと言う事を痛感していた。 ・・そして、8年前に何も出来なかった自分の非力 さを呪った。 「じゃあ、また待ってるよ」 あゆは満面の笑みを浮かべながら、景色にシンクロ していく。そして最後にこう言った。 「今回は祐一君が一人でやってね」 第2話へ |
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