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■狂った雪■

 

 

 

第2話「壊れたカレンダー」




祐一は目を覚ました。
真っ暗な部屋、寒い空気。
時計を見ると時間は午後8時を回っていた。

「祐一君ひとりでやってね」

あゆの一言が頭にこびりついていた。

重い足を引きずって祐一はリビングへ降りた。
下では秋子が夕食の仕度をしてくれていた。
名雪は部活で遅くなると連絡があったそうだ・・
・・・祐一は無言で料理に箸を伸ばした。

結局、名雪が帰宅したのは10時近くになって
からだった。
「・・・ただいま」
「お帰りなさい・・随分遅かったのね」
秋子は心配そうに名雪を出迎えた。
「うん、ゴメンね。ちょっと難航しちゃって」
名雪は微笑みながら、2階へ上がって行った。
「食事はどうするの?」
「うん食べるよ。でも先にお風呂に入るよ」
名雪は階段の途中で振り返り、そう言った。

自分の部屋でそのやり取りを聞いていた祐一は
ただただ呆然としているしかなかった。


翌日。
今日も朝は一人。
やっと慣れてきた通学路を歩きながら祐一は
次なる愚行の決意を固めていた。

そして、昼休み。食堂でアイスクリームを
3個ほど買い、祐一は中庭に向かった。

相変わらず寒いところだ。
鉄の扉を開け、外の風に打たれながら、ふと
そう考えた。
幸せなイメージを持っちゃいけない・・・
楽しかった事を思い出してはいけない・・
無意識にそう思いながら、今日も一人中庭
で佇んでいた少女の元へと向かう。

「よぉ・・」
「来てくれたんですね。最近来ないから
もう会えないと思っていましたよ」
少女の名は美坂 栞。昼休みに外でアイスを
食べる事が祐一との日課になっていた。

「4日前に会ってる筈だぞ・・」
「冗談です」
栞は微笑みながら、いつもの調子で近づいて
きた。

・・・このやり取りも今日で終わりか・・
祐一は手に持っていたアイスを栞の前に掲げた。
「食べるんだろ?」
「はい。いただきます」
「じゃぁ、ちょっとついて来てくれ・・いい
場所を見つけたんだ」
「そうなんですか?」
栞は少し不思議そうな顔をしたが、だまって
祐一の後についていった。

「ここなんだ」
祐一は校舎の裏手にある物置のドアを指差した。
「ここって??物置・・ですよね?」
「まぁ、入ってみればわかる」
「・・はぁ」
祐一は半ば強引に栞をその部屋に入れた。

「・・・やっぱり物置なんですけど?」
状況の理解できていない栞に構うことなく
祐一は物置の鍵を内側から閉めた。

「え?祐一さん?」
栞が言うか早いか、祐一は栞のストールを
引き離した。
「な、何をするんですか??」
そして、徐にセーターに手を掛け一気に引き
裂いた。
勢いで栞の体は斜めに地面に崩れ落ちる。
「そんな・・・祐一さん・・どうして??」
栞は未だ祐一の行動が理解できなかった。

「悪く思うなよ・・栞」
祐一は既に別人の様だった。いや・・別人に
なりかけている所だった。
そして、次々と栞の衣服を毟り取っていった。

「・・や・やめて・・助けて・・・お、お姉ちゃ・・
・・・きゃ・・・・」
半狂乱になった栞の頬に祐一は思いっきり平手を
食らわせた。
「大人しくしてろ・・これ以上騒ぐと姉さんには
二度と会えないぞ」
祐一は凄みを利かせ、栞を睨みつけた。

「・・・・・」
栞は大粒の涙を浮かべながら、目を閉じた。

「さて、栞はアイスが好きだから体にもアイス
を食べさせてやるか」
祐一はそう言いながら、買ってきた3個のカップ
アイスの中身を栞の小ぶりな乳房の間に盛った。
「いやぁぁ・・・冷たいぃ・・です・・」
肌の温かさで少しづつアイスが溶けていく。
祐一は柔らかくなったアイスを掴み栞の身体に
塗りたくっていった。

「あそこにも食べさせてやるからな」
更に祐一は栞のそこにもアイスの塊をあてがった
「ひゃぁぁ・・いやぁぁ・・」
アイスの冷たさと体験した事のない感覚が栞を
襲っている。
祐一は構うことなく、続けた。

そして、アイスでベタベタになったそこに自分の
モノをあて、一気に貫いた。
結合部からは流れた血が、バニラアイスの色と
混ざりストロベリーアイスのようになっていた。
「・・あぅ・・痛い・・痛いよぉ・・」
栞は子供のように泣きじゃくったが、祐一は無言
のまま、更に腰を沈めた。
そして、栞の小さな乳房を両手で鷲掴みにして
揉みはじめる。
「こんな経験・・そうできるもんじゃないぞ」
理不尽な台詞を吐きながら、祐一は徹底的に
栞の身体を責めつづけた。

「くぅ・・・ホントに祐一さんなの・・・?
どうして・・・どうして・・??」
栞は苦痛に顔を歪めながら、独り言のように
呟いた。
「俺は最初からこうだったぜ・・」
祐一も自分自身に言い聞かせるように呟き、
今以上に乱雑に栞の胸を掴んだ。
アイスクリームの溶けた汁がいやらしい音を
立てて物置の中に響いていた。


1時間ほど経過しただろうか・・。
しかし、物置の中では相も変わらない悲劇
が続いていた。
祐一は栞の中に3度ほど、精液を注いでいたが
抜く事もせず、ひたすら突き立て続けた。
栞も抵抗する体力を失ったのか、ただ天井に
虚ろな瞳を向けているだけだった。

祐一の頭の中に、残酷かつ淫猥な台詞が暗雲の
ように立ち込めてきた。

「・・・栞・・これだけ俺のザーメン注がれた
らお腹いっぱいだろう・・」
「もしかしたら・・妊娠しちゃうかもな・・・
まぁ、でもそこまで生きてないから大丈夫か」
「栞が死ぬ前に、お姉ちゃんとのセックスも
見せてやろうか?」
祐一は次々と栞の心に刺さる言葉を浴びせ始めた
案の定、栞の表情は更に曇っていく・・。
それを見て、祐一は自分の中で何かが込み上げてくる
のがわかった。

「・・・いや・・・いや・・・私はともかく
・・・お姉ちゃんが・・・お姉ちゃんが・・・
そんな目に遭うなんて・・絶対嫌・・・」
具合が悪くなってきているのだろうか、栞は苦し
そうに声を絞り出した。
それを見て、祐一は更に異様な昂揚感にとらわれた。

「・・そう言えば言い忘れていたが、この計画の
立案はあゆなんだぜ・・」
祐一は更なる胸の高鳴りを求めて、衝撃の事実を
明かした。
「・・・・・・・ぐぅ・・」
その瞬間、栞の体調が急変した。
自分の心臓の辺りを押さえ苦しみ始めた。

「・・・栞・・?」
祐一は声をかけたが、返答は帰ってくることは
なかった。
栞は息をしていない。そして、体温が急速に
失われて行くのが肌を通して分かった。
「・・ははは・・・はは・・・・」
祐一は意味もなく笑った、そして、既に生気の
伴わない栞の子宮に4度目の射精をした。



辺りは闇に包まれ始めていた。
祐一は、栞の亡骸に服を着せ、背中に抱え
人数の少なくなった校舎を抜けた。
そして、もうひとつの学校に向かった。

・・・・・・
後味の悪さは相変わらずだったが、祐一には
不思議とほとんど罪悪感はなかった。
自ら手を下していないという思いがあったから
なのだろうか。それとも昂揚感で神経が麻痺して
いたからかなのだろうか。
ひとつだけはっきりしている事は、今までの
祐一では無くなっていると言う事だけだった。

学校に着いた祐一は、切り株の横に穴を掘り
栞の遺体を埋めはじめた。

その時、辺りの空気が変わった。

「・・すごいよ祐一君。犯すだけじゃ飽き足らず
殺しちゃったんだ・・」
「違う・・栞は病気で死んだんだ・・」
いつもの様に不意に現われたあゆに対し、祐一
はそう答えるのが精一杯だった。

「でも、それにしては酷い責め方してたよね」
「・・?・・知ってるのか?」
「ボクはなんでもお見通しだよ」
まるで他人事の様にあゆは笑った。

祐一はやっと栞を埋める事が出来た。
「今日も雪だから、明日の朝には証拠も残ら
ないから安心だね」
横で見ていたあゆが、無邪気に言った。
「バレたら終わりだな・・」
「大丈夫だよ。ボクが守ってあげるよ」
あゆは祐一の背中にそっと抱きついた。

祐一は心が安らいで行くのがわかった。
・・・やっぱりあゆじゃなきゃダメなんだ・・
そう思った。

しかし、あゆの願いはまだ終わらなかった。
「祐一君・・次は佐祐理さんだよ」
「・・・・・やっぱり・・犯すのか・・・」
「そうだよ。でも、ただ犯すだけじゃ面白く
ないから、佐祐理さんを祐一君の忠実な
奴隷に仕立てて、ここに連れてきてよ」

祐一には、もう迷いはなかった。
「・・わかった・・」
「頑張ってね。・・そうだこの薬をあげる」
あゆは瓶に入った錠剤を祐一に渡した。
「これは?」
「良い薬だよ。佐祐理さんに飲ませると
短期間で祐一君に懐いてくれると思うよ」
「ありがとな」
知らない人間が見れば、眉をしかめそうな
会話を二人は平然と交わし、祐一は帰路に
ついた。

栞を運んでいた時の後味の悪さは、何処かに
消え失せていた。
そればかりか、明日の佐祐理との行為を想像
しながら祐一は不敵に笑みを浮かべた。


・・・俺はあゆが居ればそれでいい・・

今日も雪が深々と降っていた。


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