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第3話「覚醒」
祐一は以前の祐一ではなかった・・。 いや、それが本性だったんだ。 今日も朝早く目が覚めた祐一だったが 一人で学校には行かず、ゆっくりと朝食 を摂りながら名雪が起きてくるのを待って いた。 「・・・・眠い・・」 秋子に起こされ、目をこすりながら 名雪はリビングに降りてきた。 「・・・・・・」 しかし、祐一の顔を見るや否や名雪の顔色 が変わる。 「おはよう、名雪」 祐一は何事も無かったように名雪に声を 掛けた。 「・・・・・・・・」 名雪は顔を背け、祐一の斜め向かいの席に 着く。 「おいおい、挨拶しろって言ったのは名雪 じゃなかったか?」 「・・・おはよう・・」 秋子がキッチンからこっちに向かって 来るのを察してか、名雪は生気の無い声で 呟いた。 外見だけは普段の朝と変わらなかった・・。 「行って来ます」 祐一は元気に秋子に声を掛け、対照的な 表情をしている名雪と一緒に玄関を出た。 そして、家から少し歩いたところで、祐一は 徐に名雪に切り出した。 「そういえば、昨日も10時近かったけど 一体、何人の男とやってたんだ?」 「・・・・・・・」 名雪は答えなかった。 「おいおい、無視するなよ。名雪の態度次第 じゃ、秋子さんに話してもいいんだぜ」 「・・・酷いよ・・・」 少し早足になっていた名雪は、涙を瞳に溜め ながら振り返った。 「だったら、正直に言うんだな」 「・・・昨日は・・・全部で8人だよ・・」 「どこでイかせたんだ?」 「・・・・・あそことか・・・お尻とか・・ 口とか・・・・・」 名雪の悲しそうな顔は、祐一の精神を更に 刺激した。 そして、容赦無く難題を浴びせかける。 「なるほどな・・じゃあ今晩から俺の相手も 頼むぜ。それと朝もフェラで起こしてくれよ」 「・・・・そ、そんなぁ・・」 「まぁ、無理なら秋子さんに話すだけだよ」 「・・・・わ・・わかったよぉ・・」 涙で顔をクシャクシャにして名雪は頷いた。 「じゃあ、善は急げだ」 祐一は嫌がる名雪を連れ、通学路の途中にある 公園に立ち寄った。 そして、そこの公衆便所に入り、自らズボンの チャックを下ろし、自分のモノを取り出した。 「さぁ、思う存分しゃぶっていいぞ」 「・・や、やっぱり・・嫌だよぅ・・」 「おいおい、見ず知らずの男のチンポを何本も くわえ込んでるクセに、イトコの俺のチンポ は嫌だってのか?・・・それじゃぁ・・」 「・・・・・・・」 名雪は祐一がまた秋子の名前を出す事を 察し、無言で祐一の足元にひざまづいた。 そして、祐一のものに手をかけ舌を伸ばし はじめた。 祐一はその後も名雪に屈辱を与えつづけ 名雪の顔に精液をぶちまけた時には、 1時間目の授業がほぼ終わろうとしている 頃だった。 祐一は2時間目から、授業に参加した。 しかし、隣の名雪の席は無人のままだ。 恐らく、休み時間の仕事に間に合わな かった罰でも受けているのだろう。 はてさて、今晩俺の相手は勤まるのかな? と、意地悪そうに考えながら祐一は笑った。 4時間目が終わり、祐一は次のターゲットに会いに 行くため教室を後にした。 しかし、その瞬間聞き覚えのある声が祐一 の足を止めた。 「今日もちょっと話があるんだけど・・・」 香里だった。表面では平静を装っているが かなり口調は厳しかった。 しかし、何処と無く生気が感じられず、 表情にそれが色濃く出ていた。 「ああ」 拒否しても良かったのだが、祐一は面白 そうだったので、後を着いて行った。 一昨日と同様、静かな渡り廊下で二人は 対峙するように立っていた、 「・・・・相沢君・・・」 「どうした?香里?」 「・・あの後・・何処へ行ったの・・?」 「あの後って、どの後だ・・?」 祐一は少しだけ動揺した。 ・・・まさか・・・??・・ 香里はゆっくりと口を開いた。 「昨日の放課後・・あなた・・女の子を背負ってたわね?」 「・・・気のせいだろ?」 「とぼけないで、私はこの目で見たわ・・・・」 香里は祐一に掴み掛かる勢いで迫った。 しかし、 「もし仮に、それが本当だとしたらどうだって言うんだ?」 祐一は逆に詰問した。 「・・・名雪を放っておいて、何をしてるの・・・」 香里は答えたが、わざとらしさは隠せなかった。 流石の香里も体調には勝てないみたいだな・・・。 ここで事実を暴露して、香里の崩れる顔を見るのも 悪くないかもしれないけど、今はあゆとの約束を 果たさないとな・・・。 湧き上がる欲望を押さえつつも祐一は軽くあしらった。 「さぁね・・幻覚じゃないのか?・・それとも俺と瓜二つな 奴がこの学校に居るのかもな?」 「相沢・・君・・」 そして、祐一の態度に業を煮やしている香里を尻目に、祐一は 踵を返した。 「俺も探しておいてやるよ、その瓜二つな奴をさ」 香里を逆なでする言葉を残して。 それにしても・・香里の奴・・予想以上に嗅ぎまわるぜ・・。 何とかしないとな・・・・。 屋上へ続く階段の踊り場。 そこでは、昼休みになると必ず二人の姿があった。 川澄 舞と倉田 佐祐理・・。 今日もこの場所で弁当を突付いている。 「・・・あ?」 ゆっくりと階段を昇ってくる存在に気がついたのは佐祐理だった。 「よぉ・・久しぶり」 目が合った祐一は軽く手を挙げ、佐祐理に応えた。 「お久しぶりです、祐一さん」 「・・祐一・・もう来ないと思ってた・・」 佐祐理と舞は口々に祐一を出迎えた。 「ちょっと、色々あってね・・」 祐一は適当にその場をやり過ごした。 そして、すぐに三人は溶け込み、和気あいあいの ランチタイムが始まった。 「・・・・祐一・・・届かない・・」 「よし、俺が取ってやるぞ」 「あははー」 以前と少しも変わらない光景だった。 ただ、祐一だけが悪意を胸に秘めていた。 そして、全員が箸を置き、昼休みもそろそろ終わりを 告げようとしている頃、祐一は動いた。 「・・・そうだ、佐祐理さん・・ちょっと頼みがある んだけど・・」 「どうしたんですか?祐一さん、そんなに改まって」 佐祐理はちょっと拍子抜けした目で祐一を見た。 「いや、今日・・買い物に付き合ってくれないかなって・・ ちょっと贈り物を買うんで、佐祐理さんの意見を聞こうかと・・」 祐一はもっともらしく理由を付け佐祐理を誘った。 「はい・・別に構いませんよ」 「助かるよ、じゃあ詳細は後で・・」 祐一はそう言うと、立ちあがり教室に戻ろうとした。 「・・・祐一・・?」 「ん?」 しかし、その時、舞が祐一を呼び止めた。 「・・・私は?」 じっと祐一の目を見ながら舞は呟いた。 「今日は・・佐祐理さんと二人で行かせてくれないか?」 「どうして?」 「・・何て言うか、この任務は人数が少ない方がいい・・・ 舞には悪いと思うが・・わかってくれ・・」 すっかり舞のペースに乗せられ困惑気味な祐一だったが その時、佐祐理が助け舟を出してくれた。 「あははー、舞ったらもしかして妬いてるの?」 「・・・・わかった・・・」 ようやく舞は納得した。 ・・・・危ない危ない・・。 さすがに舞がセットだと手は出せないからな・・。 祐一は階段を降りながらそう思った。 「・・さて、佐祐理達も教室に戻りましょう」 弁当の入っていた重箱を片し終えると佐祐理は舞に声をかけた。 「うん・・・」 そして、舞は誰にも聞こえない声で呟いた。 「・・・あの祐一の姿をしてるのは・・誰?」 第4話へ |
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