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■GHQメモリーズ■

 

 

 


(3)

 違和感は校庭を歩いている時からはじまった。

「……あれ?」

 唯笑は校舎の屋上を見上げている。

「…おかしいな…あの人いないや…」

「…学生服を着た女の子…」

 そう、以前来た時、屋上には一人の学生服を来た少女が佇んでいた。

 唯笑が帰る時も。

 ただの偶然だったかもしれないが、彼女はそれが心に引っかかった。

「……………」

 唯笑は校舎へと向かわず、校庭の隅にある噴水の方へと足を向ける。

 どうしても違和感を振り払うことが出来なかったのだ。

 だが、その場所に辿り着くと、その違和感は更に増長していく。

 噴水の前には誰の姿もなかった。

「…やっぱり…」

 唯笑は休むことなく水が流れる噴水を見ながら、1週間前を思い出す。

 そう、ここにも一人のちょっと変わった少女が居たはずだった。

 変わった服装を纏い、音程のずれた歌を歌っていた少女が。

「いつも…ここでレッスンしてるって…言ってたよね…」

…何かあったのかな…

 唯笑は走り出した。

…未羽ちゃん…奈保子ちゃん…

 彼女は校庭を横切ると校舎の方へと駆けていく。

…あ…

 だが、すぐにその先に見覚えのある二人が立っているのが見えた。

 まるで唯笑を待っていたかのように。

「未羽…ちゃん、…奈保子ちゃん」

 彼女は胸を撫で下ろすと、二人と向き合った。

「唯笑ちゃん、待ってたよ」

「また来てくれてありがとう」

 すぐに二人は唯笑に優しい言葉を掛ける。

 彼女はそれがとても嬉しかった。

「うぅうん、当然だよ。学園祭行けなかったから…。模擬店楽しかった?」

「うん。楽しかったよ。色々ドジっちゃったけど」

「未羽はおっちょこちょいだからね」

「あはは」

 三人は1週間前のように楽しくお喋りをはじめる。

 その会話は延々と続くかと思われた。

 だが、不意に未羽が話題を変える。

「あ、そうだ…唯笑ちゃんに見せたい場所があるんだ」

「見せたい場所?」

「うん。私となおちゃんの秘密の場所なんだけど」

「へぇ…見たいな」

 秘密の場所と言う言葉に唯笑は惹かれた。

 それは二人の秘密を共有出来るという嬉しさと、何処であるかという好奇心に他ならない。

「じゃあ行こ」

「うん」

 そして、三人はその場所に向かうために歩きはじめた。



(4)

 しかし、その場所は案外近くに存在した。

 しかも、そこに辿り着くと同時に、唯笑はあまりの意外さに目を丸くする。

「え…?ここって…?」

彼女は呆気に取られながら、目の前に広がる光景を見ていた。

そう、そこは男子トイレだったのだ。

 ろくに掃除もされていないのか、汚らしい床と顔を顰めたくなる悪臭が鼻を突く。

 唯笑は二人の方を見た。

 すると、二人は気まずそうな表情で彼女の視線から顔を背けていた。

「みぅ〜…ごめん…ね…」

 そして、済まなそうな顔で未羽は小さく呟く。

 奈保子も無言のまま目を伏せた。

 その時、唯笑は背後に人の気配を感じる。

「よくぞ、おいで下さいました」

「…ひぃ!?」

 だが、反応する暇もなく、背後にあった気配は唯笑に声を掛けてきた。

 彼女が恐る恐る振り返ると、そこには数人の黒服にサングラスという格好の男たちが立ってい
た。

そして、すぐに唯笑の周りを囲むと彼女の腕を掴む。

「いやぁ…は、離して…」

「そう言うわけにはいきませんな」

「うぅ…未羽…ちゃん…、な…奈保子ちゃん…」

肩と腕をしっかりと握られ身動きの取れなくなった唯笑は、必死に二人に向けて声を上げた。

だが、未羽も奈保子も、ただ辛そうな表情を浮かべ俯くだけである。

「あぅ…ぅ…どうして答えてくれないの…?」

唯笑は、何が起きているのかわからず混乱しながらも、再び二人に問い掛けた。

「みぅ〜…唯笑ちゃん…ごめん…ね…」

しかし、未羽はそう言っただけで静かに背を向ける。

「ごめんなさい…許して…」

 奈保子も顔に手を当てると、そのまま黙り込んだ。

…ど…どうしてなの…

 唯笑は拘束されながら、二人の反応にショックを受ける。

 あれほど意気投合していただけに、その衝撃は計り知れなかった。

 だが、すぐに唯笑はその真相を知る事になる。


「…あら、今回の獲物はこの子かしら」

「……ぇ……?」

 唯笑はトイレの入り口から聞こえてくる声に視線を向けた。

 そこには、学園生活とは場違いの衣装に身を包んだ謎の女性が立っている。

 彼女は近寄りがたい雰囲気を醸し出しながら、どことなく冷たい笑顔で唯笑を見ていた。

「二人とも、よくやりましたわ」

「…………………」

そして、卑しい者でも見るような目で、未羽と奈保子に声を掛ける。

二人は無言のまま、それに応えた。

 唯笑は再び口を開く。

 今度はその謎の女性に向けてだった。

「あ、あなたは一体…??それに…これって…??」

 唯笑の問いに女性は不気味な笑みを浮かべながら答える。

「はじめまして…今坂唯笑さん…。私は権藤麗奈と申しますわ」

「…えっ…?」

 唯笑は自分の名前を呼ばれた事に驚いた。

 だが、それはこれから起こる驚きのほんの一端に過ぎない。

「…見ての通りですわ。私はこの二人に命じてあなたを捕獲しただけの事、義父様の命令によっ
て」

「…………??」

「特別に教えて差し上げますわ。この二人は…先日行われた千尋学園の裏学園祭によって、我が
義父様の忠実な肉奴隷になりましたのよ」

「……………ぇ…」

 麗奈は事務的な口調でおぞましい事実を語っていた。

 あまりの唐突で突拍子のない内容に、唯笑は思わず聞き流しそうになった程である。

 しかし、その言葉を理解すればするほど、彼女に困惑の波が押し寄せた。

「そして、その親友であるあなたにも白羽の矢が立ったと言うわけですわ」

「…なにそれ…言ってる意味がわからないよ…??」

「あなたは義父様に見初められたという事ですわ。むしろ光栄と思って欲しいですわね」

「か、勝手に決めないでよぉ…、そ、それに未羽ちゃんや奈保子ちゃんが…好きでそんな事するわけ
ないじゃない…!!」

 それでも、唯笑はその異様な雰囲気を振り払うと、親友と自分のために勇気を振り絞って叫ん
だ。

 だが、麗奈はその声を聞くと、目線でトイレの外にいた黒服の男を二人ほど招き寄せる。

「そうかしら?」

「え??」

 招かれた男たちは、無言のまま未羽と奈保子の前に立った。

 そして、顎で二人に行動を促す。

 すると、彼女たちはすぐにその場に跪いた。

 綺麗な足やスカートやトイレの床に触れる。

 だが、未羽や奈保子には何の躊躇いもないようだった。

 そして彼女たちは完全に床に腰を下ろすと、その手を男のズボンへと伸ばす。

「…う…うそ…」

 唯笑は呆然とした。

 目の前では、親友たちが男の男根を捻りだし、今まさにそれを咥えようとしている。

 それだけで気が遠くなりそうだった。

…じゅぷ…

…くちゅ…

 ほぼ同時に男根への奉仕が開始される。

 二人は各々違う方法で、まだ半勃ちのそれを愛撫しはじめた。

 唾液を乗せた舌で亀頭の裏を舐めはじめる未羽。

 口いっぱいに男根を頬張ると、唇と舌でそれを扱く奈保子。

 動きはよそよそしいが、決して強制されているものではなかった。

「お〜っほっほ、どうです事?これがあなたの親友の本性ですのよ?」

 勝ち誇ったように麗奈は笑う。

「…そ…そんな…」

 唯笑はこれ以上反論する事が出来ず、ただ俯くだけだった。

 その間にも、二人は汚らしい音を立てながら、ただ男根をしゃぶり続ける。

…くちゅ…ちゅぷ…

…ちゃぷ…くちゃ…

 その肉の音が、唯笑に一層の悲しみと苦痛を与えた。

 だが、しっかりと体を拘束されているため耳を塞ぐ事すら叶わない。

 苦悶の時間は続いた。



…じゅぽ…ちゃぷ…

 すっかり自らの唾液で光っている男根を未羽は必死に舐め上げている。

 一旦、口からそれを離すと、唇をすぼめ一気に根元まで含んだ。

 まるで口が男根を咥えるためだけに存在しているかのように。

 しかも、その動きは次第に早さと熱を増していく。

…にち…にちゅ…

…ちゅく…じゅぽ…

 男根からはうっすらと粘液が溢れ出ていた。

 そして、それが彼女の唾液と混ざり、更に淫猥な音を醸し出す。

 未羽は唇の端から唾液を垂れ流しながらも奉仕を続けた。

「…うぅ…出すぞ」

 やがて男は限界を迎える。

「ぐちゅ…ふぁ…ぁい」

 すると、未羽は唇から男根を離し、口を開ける。

そして、手で竿を扱きながら、奉仕の代償が払われるのを待った。

…びゅく…

「ふぁぁ…ぁ…」

 すぐに男根からは白く濃い粘液が未羽の舌に降り注いだ。

 それは、何度も何度も吐き出されると、舌だけでなく口元や鼻を汚す。

「ぷはぁぁ…ぁ…、あぁん…」

 彼女はそれをうっとりとした表情で堪能していた。


 その頃、未羽の隣でも奈保子が精液を求めている。

「…あぁ…ん…、は、早くかけて…下さい…」

 彼女は愛おしそうに男根に顔を密着させると、指で竿を扱きながらおぞましい玉袋に舌を這わ
せていた。

…ちゃぷ…ちゅく…

 とても、いつもの冷静でまじめな奈保子の姿ではなかった。

 唾液にまみれた顔で、何度も男根に頬ずりをしながら甘い息を漏らす。

 恥辱のみを求め、浅ましく男根に奉仕している牝そのものだった。

「…うぉ…」

 程なく、男は小さく呻くと精液を吐き出す。

 奈保子の顔に触れている男根は、脈打ちながら彼女の髪を白く汚していった。

 精液は前髪をべっとりと染め、まるで水飴のように彼女の前に垂れ下がっている。

「あぁ…あった…かい」

 奈保子は額からゆっくりと流れ落ちてくる汚液に酔いながら、更に男根を顔に押し付けはじめ
た。

「…も、もうやめてぇ…!!」

 唯笑は声を震わせながら叫ぶ。

 それは悲痛と怒りを含んだ声だった。

 もちろん怒りは全て麗奈に向けられている。

 しかし、麗奈はむしろ彼女のその表情を嬉しそうに見ていた。

 そして、二人に精液を放った男たちを下がらせると、唯笑の前に立つ。

「おほほ、…この二人を助けたいかしら?今坂さん?」

「助けたいに…決まってるよ…」

「では、一つ勝負をしません事?」

「勝負…??」

「そう…、今からあなたにクイズを出します。それで5問正解すれば…あなたはもちろん、この二人
も解放し、今後一切手を出さない事を約束しますわ」

「………………」

「ただし、1問不正解するごとに、あなたには相応の罰ゲームを受けてもらいます。どうかしら?」

 麗奈は未羽と奈保子の頭を撫でながら不気味に笑っていた。

………………

 唯笑は考えた。

 そもそも理不尽な勝負には違いないのだが、今現在、彼女自身も拘束されており、断っても埒が
明かない事は明白だったからである。

 唯笑の悲痛な叫びを聞いて正気に戻ったのか、未羽と奈保子は苦しそうな顔でこちらを見てい
た。

 それが何を意味するのか唯笑にはわからなかったが、その顔を見るたびに選択肢の幅が狭まって
いく。

「…唯笑が勝ったら…約束は守ってね…」

「もちろんですわ」

「…じゃあ、この勝負…受けるよ…」

 そして彼女は、覚悟を決めると麗奈にそう言った。

 大事なものを守るために。

「…唯笑…頑張るからね…」

 そして、二人と自分に言い聞かせるように呟く。

 こうして、唯笑の戦いがはじまった。



(5)

 すぐにその戦いは幕を切って落とされる。

 まるで初めからこうなる事が決まっていたかのように。

 目の前では、麗奈が問題用紙に目を通している。

 そして、唯笑はなおも拘束されたまま、その出題に答えなければならないのだ。

 しかも、周りには何台かのカメラが設置され、そのファインダは彼女をしっかりと捉えている。

…………………

 唯笑はそれに薄気味悪さを感じながらも、じっと問題が出題されるのを待っていた。

 だが、そんな中で唯一の救いは、未羽と奈保子がここから連れ出された事だった。

 これで、問題に間違っても彼女たちを悲しませる事はない。

 唯笑はそう思った。

「では、そろそろはじめましょうか」

 麗奈は唯笑を囲むカメラの外側に立つと、テレビ番組の司会者よろしく問題を読み上げはじめ
る。

「第1問…」

Q・アメリカ大リーグでカナダに本拠地を置く球団は、ブルージェイズとあと一つは何処?

1.エクスポズ 2.カージナルス 3.ツインズ

「…えっ…」

…や、野球…わからないよ…ぉ…

 唯笑はいきなりの専門外な問題に困惑の表情を浮かべた。

…うぅ…ど、どれかなぁ…

「あら?降参ですの?」

「うぅ…ちょっと待って…いま…言うからぁ…」

 唯笑は急かされ更に焦りながらも、勘を頼りに答えを模索する。

 そして、気持ちを落ち着かせると口を開く。

「3番…」

 その答えを、麗奈はじっと受け止めていた。

…うぅ…合ってるの…?間違ってるの…?

 唯笑はその間に焦らされながら、彼女の顔を見やる。

「…不正解ですわ」

「ぅう…」

 だが、次の瞬間、無情な宣告が唯笑に返ってきた。

 肩の力が抜けるのがわかった。

「正解は1番。本拠地はモントリオールにありますわよ。ちなみに、3番の本拠地はミネソタですわ」

 麗奈は冷笑を浮かべながら、冷たい視線を唯笑に向ける。

「さぁ、では最初の罰ゲームを受けて貰いますわよ」

 そして、彼女は唯笑の体を拘束している男たちに合図を送った。

「え…、あ…、いやっ…」

 唯笑は不意に体を動かされると、男たちに抱えられたまま横にさせられる。

 視線は天井に向いていた。

「いやぁ…離して…」

 彼女は何が何だかわからないまま、弱々しく体をくねらせる。

 だが、決して振りほどく事は出来なかった。

 そして、両足を抱えていた男たちがその間隔を少しだけ広げると、別の男が唯笑のスカートを捲
り上げる。

「な、何をするのぉ…やぁ…やめてぇぇ…!!」

 唯笑は普段絶対に見られる事のない場所が露わになっている恥ずかしさに、顔を真っ赤にしなが
ら叫んだ。

「あら?これは罰ゲームですのよ?嫌がる権利はあなたにはありませんわよ」

「そ…そんなぁ…」

 麗奈の一言に反論出来ず、唯笑は情けなく声を上げながらも体だけは抵抗するのをやめた。

 すると、別の男が彼女の前に進み出る。

 そして、その可愛らしい純白のショーツに手をかけた。

「…いやぁ…ぁ…」

 男のごつい手が当たる感触に、唯笑は気持ち悪そうに声を上げる。

 だが、その手は容赦なく彼女のショーツを引き下ろしはじめた。

 すぐに唯笑の股間は剥き出しになり、外気が当たると奇妙な感覚を醸しだす。

…うわぁ…なんか…変だよぉ…

 唯笑はショーツの下に隠されていた秘部や肛門が男たちの目に触れている事に気づく間もなく、
ただスースーする感覚に頬を赤らめていた。

こうして、彼女は再び正面を向かされると、麗奈はすぐに次の問題にかかる。

「さぁ、では次の問題ですわ…」

Q・合成保存料の一種で、ポストハーベストとしてバナナなどに用いられる添加物は?

1.	サッカリン 2.イマザリル 3.亜硫酸ナトリウム

…ふぇ…、え、え〜と…

 今度の問題も唯笑は答えがわからなかった。

 しかも、下半身の感覚が気になり、集中力が散漫になっている。

…うぅ…困ったよぉ…

「……3番…かなぁ…」

 唯笑は考える事も出来ずに、思いつきで答えた。

 だが、今度はすぐに麗奈の口が開く。

「不正解ですわ。正解は2番。ちなみに3番は漂白剤ですわよ」

「……くぅ…」

 唯笑はがっくりとうなだれた。

 同時に、焦りと得体の知れない恐怖が体を覆いはじめる。

「さぁ、次の罰ゲームですわ」

 そして、再び男たちが動きはじめた。

 一人の男が、唯笑の制服に手をかける。

「…え?…いやぁ…やめてぇ…!!」

 彼女の叫びも虚しく、その手は勢いよく斜めに動いた。

…ビリィ…

 繊維が断絶する音を立て、唯笑の肌が露出する。

 ブラジャーも今の勢いでだらしなくずれ、唯笑はほのかに膨らんだ乳房を片側だけ周囲に晒し
た。

 激しい恥ずかしさがこみ上げてくる。

 しかも、しっかりと拘束されているため、決して隠す事は出来ないのだ。

 そればかりか、すぐに残っていた制服もはぎ取られ、ブラジャーこそ辛うじて引っかかっていたもの
の、唯笑は二つの膨らみを完全に露わにしていた。

「も…もう…止めてぇ…」

 半泣きになりながら、彼女は麗奈の方を見る。

 だが、無情にもその言葉は無視され、次の行為へと移っていく。

「うぅ…うそぉ…!?」

 一人の男が取り出したものに、唯笑は目を丸くして叫んだ。

 それは二つの金属製のクリップである。

 彼はそれをゆっくりと彼女の乳首に近づけた。

「やだぁ…やめてぇ…ぇ…お願い…」

 唯笑は唯一動く首でいやいやを繰り返す。

 だが、目の前に迫る恐怖を止めるものは、この場には一人もいない。

 むしろ、そんな彼女の仕草を皆嬉しそうに見守っていた。

 そんな矢先、クリップが乳首に触れる。

 ひんやりとした感覚が唯笑の体に広がっていく。

「ひぃぃ…き、気持ち悪いのぉ…」

 しかも、男は弄ぶかのように、乳首の周りをクリップで捏ねくり回していた。

 間断なく、異様な感覚が唯笑の体に流れている。

 そして、次第に乳首は固くなっていった。

「おや?勃ってきましたかね?」

「そうですな。敏感に反応しているようだ」

「うぅ…うそぉ…そ、そんな事ないよぉ…」

 彼女はその恥ずかしい事実を必死に打ち消そうとする。

 だが、自分でもその感触ははっきりと理解出来た。

…うぅ…どうして…どうしてなの…


 唯笑は撮影されている事すら忘れ、ただ必死に悶える。

「そろそろ頃合いだな」

 そして、次の瞬間、彼女の二つの突起にクリップが挟まれた。

「ひぎぃ……ぁぁぁ…はぁぁ…はずしてぇ…ぁぁ…き…きもちわるいのぉぉ…」

 想像を絶する感覚が唯笑の体に走る。

 バネは緩めてあり、痛さと言うよりむしろ痒さに近いものがあったが、身動きが取れないためにそ
の刺激は休みなく唯笑の心と体を刺激した。

 しかも、そんな中、麗奈は次の問題を読みはじめる。

「では第3問ですわ」

Q・秦の始皇帝が異民族の侵入を防ぐために修築させた建造物は?

1.	兵馬俑 2.万里の長城 3.阿房宮

…ひぃぃ…あぅ…ぅ…

 唯笑は悩ましく震えながらも、何とか問題を聞く事が出来た。

…うぅ…よかった…こんどは答えわかるよぉ…

「に、2番…」

 彼女は顔を歪めながらも、声を絞り出し解答する。

…あと4問…

 心の中でそう思った。

 だが、その矢先、信じられない事態が起こる。

「残念でしたわね…不正解ですわ」

「…うぅ…うそぉ?…だ…だってぇ…万里の長城…だよねぇ…」

 麗奈に唯笑は必死に反論した。

 しかし、彼女の反応は素っ気ない。

「確かに…正解は万里の長城ですわ。ですが、選択肢は2番ではなく3番です」

「……そんな…」

 唯笑は頭の中が真っ白になった。

 もちろん自分は確かに2番と言った。

 そして、選択肢も2番だった筈である。

 だが、それを立証するものは何もない。

……………

 唯笑は潰される乳首の刺激に顔を歪めながら悟った。

 この戦いは、自分が負ける事が決まっているのだ…と。

 そして、すぐに彼女は次の罰ゲームを受ける事になった。

…ごめんね…未羽ちゃん…

…ごめんね…奈保子ちゃん…

 唯笑は男たちに抱えられながら、力になれなかった自分を悔やみ二人に詫びた。

 だが、そんな彼女に構うことなく、新たな罰ゲームの準備が整えられている。

 唯笑は背中を支えられ両足を大きく広げさせられると、スカートを捲り上げられた。

 再び剥き出しの下半身がカメラや男たちの目に触れる。

 薄く生え揃った恥毛と、整った秘部がはっきりと捉えられた。

 そして、今度はその事実を唯笑は嫌でも知る事となる。

「うぅぅ…み…見ちゃ…いや…」

 逃れようがない事はわかっていたが言わずにはいられなかった。

 唯笑は体験した事のない恥辱にもがき苦しんでいる。

 だが、すぐにそれ以上の仕打ちが彼女を襲うのだ。

 秘部をじっと見ていた男が、ポケットからバイブレータを取り出す。

 それは濃いピンク色という毒々しい色をしており、唯笑はそれを見ただけで目眩がしそうだった。

 そして、彼はそれを唯笑の方へ近づけていく。

「…いやぁ…そ…そんなぁ…」

「お願い…やめてぇ…ぇ…!!」

 彼女は恐怖に怯えながら、注射を嫌がる子供のように叫んだ。

 しかし、それも虚しく、すぐにそれは唯笑の下半身に触れる。

 だが、挿入されたのは彼女の予想とは少し違った。

…ズリュ…

「うぅそ…そ…そこはぁ…ぁ…」

 そう、バイブレータは唯笑の肛門に突き入れられたのだ。

 それは限界まで穴を押し広げると、ズブズブと埋没していく。

 同時に、激しい苦痛が彼女の体に流れた。

「…ひあぁ…ぁ…やぁ…いやぁぁ…ぁ…」

 唯笑は目と口を開きながら、身も蓋もなく悶える。

 だが、男は容赦することなくバイブレータを根元まで埋めるとゆっくりと動かしはじめた。

 すぐに腸液にまみれたバイブレータは、汚らしい音を立てながら唯笑の肛門を犯していく。

「はぁぁ…いたい…のぉ…、ぬ…ぬいてぇ…ぇ…」

 唯笑は哀願するように叫んだ。

 だが、それは更に周りの男たちの熱気を高めていく。

 そして、尻を貫くバイブレータにも張り型とは思えないねちっこい動きが伴いはじめた。

 唯笑は両手両足を拘束されたまま、それを為す術なく甘受しなければならない。

 遠くでは、麗奈がそれを嬉しそうに見ていた。

…く…悔しいよぉ…

 彼女は痛みと違和感に耐えながらそう思ったが、それを表現する事も叶わない。

 そればかりか、やがて奇妙な変化が唯笑に起こりはじめた。

バイブレータを突き立てていた男が嬉しそうに口を開く。

「おや?マンコの方が少し濡れてきたかな?」

「おお。本当だ」

「この娘は、ケツを犯されて感じているようだ」

「…な…何言ってるのぉ…!?へ…変な事いわないでぇ…」

 唯笑は信じられない台詞に顔を真っ赤にしながら叫んだ。

 無理矢理こんな事をさせられ、体が喜んでいるなど彼女自身とても信じられる話ではなかった。

 しかし、次の瞬間、唯笑は下半身に異様な流れを感じる。

…こ…この…垂れてるあったかい感覚って…何…??

…ま…まさか…?

 唯笑は見えない部分で起きている事態に背筋を寒くした。

「ほら、これが証拠だぜ」

 そして、その秘部から伝わる流れに男の指が触れると、そのまま彼女の眼前に晒される。

「…ひぃ…ぃ…」

 唯笑は最悪の光景に短い声を上げた。

 男の指はねっとりとした粘液で光っていたのだ。

 それは唯笑の愛液に疑いなかった。

 未だ尻を休みなく貫くバイブレータに悩まされながら、彼女は秘部をすっかり濡らしている。

 その事実を唯笑は目の当たりにしていた。

…うぅぅ…どうなっちゃってるの…

 唯笑はおかしくなりそうだった。

 乳首を挟まれ、肛門を抉られ、それを受け入れている体に。

 既に彼女は精神的に敗者になっていた。



(6)

 しかし、それでも問題は続く。

「さて、次ですわよ」

 麗奈は見下した視線で問題を読みはじめる。

 唯笑は、未だ肛門にバイブレータを挿入したまま、秘部を剥き出しにして問題を聞かなければな
らなかった。

 だが、既に心はクイズにはない。

 ただ、乳首と肛門の刺激に耐えながら、はしたない自分の事だけを考えている。

…智ちゃん…こんな唯笑…だったら…嫌いになっちゃうかな…

…うぅぅ…

「答えはどれかしら?」

 しかし、そうこうしているうちに問題は読み上げられ、麗奈は唯笑に解答を求めた。

…あっ…、ぅ…ぅ…聞いてなかった…

 唯笑は俯くと静かに口を開く。

「…き…聞いてなかった…の…」

「おーっほっほ、情けないですわね。では次の罰ゲームですわ!」

 為す術なく、彼女は再び恥辱の荒波に放り出された。

 再び先ほどのように大きく両足を広げさせられると、足を天井の方に向けさせられる。

 これで、唯笑の股間は先ほどよりも大きく剥き出しになり、その濡れた秘部を自らにも晒した。

「…はぅう…」

 彼女はそれを目の当たりにして、小さくため息を漏らす。

 まるで小便を漏らしたように光り輝いている秘部。

 それ以上に、こうやってはっきりと自分のものを見るのは初めてだった。

 様々な衝撃が唯笑の表情を更に曇らせる。

 そして、すぐに彼女は自らが大人になる瞬間までをも直視しなければならないのだった。

 一人の男が唯笑の股間の前に進み出る。

「さぁ、はじめなさい」

 そして、麗奈の合図で彼はズボンを下ろした。

「いやぁ…ぁ…」

 唯笑は自分に向けられている男根に怯えた声をあげると顔を背けた。

 だが、すぐにその首までをも拘束され、再び正面を向かされる。

 男根は半勃ちで、それが気持ち悪さを増殖させていた。

 しかし、それは男自らが扱くとみるみるうちに勃起していく。

 先ほどのバイブレータなど比にならない太さと長さだった。

「い…い…やだぁ……こ…こわいの…やめてぇ…」

 唯笑は涙で顔を真っ赤にしながら、その男根を拒む。

 だが、それは見ている側を興奮させる要素にしなからない。

 そして、男はゆっくりと亀頭の先端を彼女の秘部に重ねた。

 熱い感触が体全体に伝わってくる。

「お願い…ゆるしてぇ…おねがいぃ…」

「…うぅ…と…智ちゃん…た…たすけてぇ…ぇ…!!」

 危機が限界まで迫り、唯笑は身も蓋もなく叫んだ。

 しかし、無情にもその男根はこじ開けるように唯笑の秘部に埋まっていく。

…ズボ…ッ…

 耳の奥からその音が聞こえてくるようだった。

 唯笑は完全に体を拘束されながらも、その衝撃に弱々しく宙を泳ぐ。

 そして、同時に刺すような痛みが体を駆け抜けた。

「いたぁ…ぁ……いたいのぉ…!!」

「さすがに…処女は締まるな」

 男は征服感を満たしながら、じわじわと唯笑の中へと身を埋めていく。

 破瓜の血が愛液と混じり合い、男根にまとわりつくように伝わっていった。

 しかも、その瞬間は克明にカメラに焼き付けられている。

「うぅぅぅ…いやぁ…ぁ…ぁ…」

 唯笑は否応なく処女を奪われた衝撃と惨めな姿を撮られている事実に、ただ泣き叫ぶ事しか出
来ない。

 苦痛と嫌悪、そして絶望。

 ありとあらゆる負の衝撃が唯笑を包んだ。

 だが、それでも彼女は、その交わりを甘受しなければいけない。

 男根は既に根元まで埋められ、唯笑の肉にしっかりと包まれていた。

 そして、それに応えるように男は腰を振りはじめる。

「ひぐっ…ぅ…動かないでぇ…ぁぁ…ぅ…」

 体験した事のない衝撃が唯笑の体に流れた。

 しかもそれは逃れようもなく彼女の身を焦がしていく。

 男の責めは激しくもねちっこいものだった。

 唯笑は内側から押し上げられるようなその感覚に声にならない声を上げる。

「…あがぁ…ぁ…は…わ…」

 しかも、男根と肛門にねじ込まれているバイブレータが体内でぶつかり、それも彼女に異質の衝
撃を与えた。

 その刺激により、肛門からは涎のように腸液が垂れ落ちている。

 そんな様々な体液により、唯笑の下半身は大洪水のようになっていた。

「うぅ…も…もう…やめてよぉ…」

 それでも彼女は叫び続ける。

 そうでもしないと自分を維持出来ないような気がした。

…じゅぷ…くちゅ…

 だが、その叫びをかいくぐるように、肉の呻きは痛いほど耳に刺さる。

 唯笑の抵抗をあざ笑うかのように。

 そして、程なく男は彼女の膣へと精を放つべく腰を揺すった。

「はぁ…はぁ…いっぱい出してやるからな、もちろん妊娠しても知らんがなぁ」

「うぅ…そ…そんなぁ…ぁ…いやぁ…やめてぇ…」

 男のわざとらしいまでに鬼畜な台詞を、唯笑は必死に拒む。

 だが、何の容赦もなく男根が彼女の中で弾けると、生暖かい精液を吐き出していった。

…どぴゅ…どくっ…

「いやぁぁぁぁぁぁぁ〜!!」

 唯笑は精一杯の声で叫ぶ。

 しかし、射精の事実は消える事はない。

 そればかりか、今もなお大量の精液は彼女の膣に注ぎ込まれているのだ。

 唯笑は糸が切れた人形のように肩を落とす。

「…うぅ…とも…ちゃん…」

 そして、本来であれば初めての相手になって欲しかった男の名をうわごとのように呟いた。

 だが、罰ゲームはまだまだはじまったばかりに過ぎない。





(7)

 ずいぶんと時間が過ぎた気がした。

 だが、トイレの入り口から見える外の光景は、まだ十分に明るい。

…もう何問…なのかな…?

 唯笑は虚ろな意識の中で、そう思っていた。

 今も彼女はもう何度目か忘れた罰ゲームを受けている。

 そして、唯笑の秘部には男根がしっかりと埋まっていた。

 しかも、腹や太股、乳房や顔にいたるまで彼女は男たちが吐き出した精液でべっとりと染まって
いる。

 それはねっとりと体にこびり付き、生臭い匂いを放っていた。

 唯笑はそれにまみれながら、罰ゲームの名の下に秘部を提供し続けているのだ。

「…うぉ…」

 男が短い息を漏らすと、彼女の膣に精液を流し込む。

 感覚もずいぶんと鈍重になって来たが、それでも脈打つ男根や注ぎ込まれる精液をはっきりと捉
える事が出来た。

 男が男根を引き抜くと、後を追うように大量の精液が唯笑の秘部から溢れ出る。

 もちろん、これは複数の男の汚液が混ざり合ったものだった。

「あぁ…ぁ…」

 唯笑は天井を見ながら、その感触に震えている。

 諦めたくはなかった。

 例えこれ以上貶められるとしても。

 だが、皮肉にもそれが唯笑に対する仕打ちを延々と続けさせていた。

 再び別の男が体を重ねると、挿入の準備をはじめる。

 微かに麗奈の声が聞こえたが、もう唯笑は問題に答える気はなかった。

 そして、すぐに男根が体の中へと入ってくる。

…じゅぽぉ…くちゃ…

「…ぅぅ…」

 愛液と精液が混ざり、グチュグチュと汚らしい音が響いていた。

 そして、すぐに男は秘口から男根を引き抜くと、唯笑の顔に腰を突き立てる。

「うぁぁ…いたっ…」

「マンコもいいが、こういうのも好きなんでな」

 男は彼女の頬に男根を突き立てながら、ゆっくりとそれを動かし続けた。

 男根がますます熱気が帯びていくのがわかった。

 先端からはドロドロと半透明の液体が流れ出し、唯笑の顔に更に染みを作っていく。

「ふがぁ…ぁ…」

 しかも頬だけでは飽きたらず、男は彼女の鼻や唇までをも剛棒で蹂躙していった。

「へへ、いっぱい出してやるぞ」

 そして、男はそう叫ぶと、唯笑の顔に大量の精液を浴びせる。

…びゅるる…びゅく…

 何度も脈打つ男根からは、湯気を立てながら精液が唯笑の顔に注がれた。

 それは異様なまでに粘度を誇っており、ゼリーのように彼女の顔全体に張り付いている。

「…………ぅぅ…」

 唯笑は前を見るのもままならぬほど大量の精液を受け、ただ短く息を漏らした。

…唯笑…どうなっちゃう…の…

 際限ない陵辱に心を蝕まれながら。

「ふふ、すっかり相応しい姿になったようですわね。それでは最後にとっておきの罰ゲームを体験し
て終わりにしましょうか、お〜っほほほ」

「………………」

 そして、唯笑は遠のいていく意識の中で麗奈の蔑みに満ちた笑い声を聞いた。

 その意味を知る術もなく。






エピローグ


 外はいつしかすっかり日が暮れていた。

 陵辱劇が繰り広げられた男子トイレは、すっかり静けさを取り戻している。


 だが、その中では一人恐怖に苛まれているものがいた。

 時間とともに、少しだけ平静を取り戻した少女。

 しかし、同時に恐怖と恥ずかしさに身を包まれていた。



そして、どのくらいの時間が過ぎただろうか、数人の男子生徒がその場所にやってくる。

「今日も疲れたな、さっさと帰ろうぜ」

「あぁ、全くだ。まだまだ学祭の気分が抜けねぇよ」

 男たちは雑談を交わしながらトイレに足を踏み入れた。

 だが、次の瞬間、彼らの足が止まる。

「……………」

「…なんじゃこりゃ…」

 彼らは目の前にあるものを呆気に取られた顔で見ていた。

 そう、それは唯笑だったのだ。

 彼女は、小便器に逆さまに縛り付けられると、不安そうな目を男たちに向けている。

 しかも、唯笑が身に着けているものは靴下だけで、精液にまみれた秘部と肛門がはっきりと晒け
出されていた。

 そして、首には「公衆便所です使って下さい」と書かれたプレートがぶら下がっている。

「…お…お願い…、た…たすけて…」

 唯笑は顔を真っ赤にしながら口を開いた。

 瞳は幾度となく流した涙ですっかり潤んでいる。

「ど…どうするよ?」

「…………………」

 しかし、男たちの反応は芳しいものではなかった。

 助けようと思う意志以上のものが、彼らの脳裏を渦巻いていたからである。

 そして、それはすぐに行動として表れた。

「…こりゃぁ…使ってやらないと損だろ?」

「だ、だよな」

「さっさと使おうぜ?」

「…ひぃ…や…やめて…ぇ」

 唯笑の叫びも虚しく、男たちは便器と唯笑を囲むように立つ。

「じゃあ、俺からするぜ?」

「あぁ、手短に頼むぜ」

「まかせとけって」

 中央に立っていた男は、既に勃起していた男根をズボンから出すと、ゆっくりと前に進み出た。

 丁度、唯笑の秘部や肛門は彼らの立ち位置と同じくらいの高さにあり、男たちが欲望を満たす
には何の抵抗もなかった。

 唯笑はそれを真下から見ながら顔を歪める。

 すぐに、下半身に今日何度目かわからない嫌な感覚が走った。

…にゅちゅ…

 男が唯笑の秘部に男根を埋めはじめたのだ。

 つい数時間前に処女を失ったばかりのそこは、鬱血しながらも野太い男根を受け入れていく。

「…いやぁ…ぁ…いや…」

 唯笑は弱々しく抵抗の声を上げた。

 だが、男たちは何の反応も示さず、ただ彼女の二つの穴だけに興味を注いでいる。

「へへへ、すげぇ締め付けだ…それにメチャクチャ温かけぇ…」

「くっそぉ、羨ましいぜ」

 彼らは唯笑の尻や太股を汚す精液の名残など気にせずに、ただ秘部へ入れる欲望のみに囚わ
れていた。

 そして、男は根元まで男根を埋めると、ゆっくりと腰を動かしはじめる。

 自慰とは異質の感触に、彼は動きは次第に早くなっていった。

…ちゃぷ…ぐちゃ…

 その度に、肉と肉が絡み合いいやらしい音を立てる。

「あぁ…いいぜぇ…」

「…………っ…ぅ…」

 唯笑は再び襲いくる恥辱に大粒の涙を流しながら体の力を抜いた。

 髪の毛が小便器に触れたが、既にそれを気にする意識は失われていた。

 そして、見ず知らずの男に人形のように犯され続ける。

「はぁぁ…いっちまうぜ」

…びゅく…どきゅ…

 男の言葉とともに唯笑の中に精液が放たれると、生暖かい感覚が下腹部に広がった。

「………うぅぅ…」

 唯笑は絶望のため息を吐きながら弱々しく体を震わせる。

 だが、次の瞬間、更なる苦痛が彼女を襲った。

…びちゅうぅ…

「あぁ…いっぱい出るぜ、我慢してただけあって気持ちいいな」

「ひぐぅ!?…やぁぁぁ…ぁ…」

 なんと、男がそのまま唯笑の膣に向け小便を放ったのだ。

 それは勢いよく彼女の中に流れ込むと、すぐに外に向けて逆流をはじめる。

 精液の混ざった小便が湧き水のように唯笑の秘部から溢れ出ていた。

 そして、それは彼女の体を流れ、すぐに顔にまで到達する。

「…いやぁ…げほっ…うぅ…」

 唯笑は避ける事すら出来ず、そのまま小便に顔を染めていく。

 しかも、違和感や気持ち悪さに口を開けば、容赦なくその生暖かい汚液が入り込んでくるのだ。

 唯笑は為す術なく体を汚され続ける。

 そして、男は最後の一滴まで唯笑の中に小便を流し込むと、ようやくその男根を抜いた。

「今度は俺だぜ」

 しかも、休む間もなく別の男が唯笑の前に進み出る。

 そして、先端から粘液を垂れ流している男根を彼は唯笑の肛門に押し当てた。

…じゅく…

 男の小便でふやけている肛門は、あっさりと男根によって押し広げられていく。

 窄んだ皺はどんどん広がり、それを抉るように男根は根元まで埋まった。

「…ひぐっ…」

「はぁ…はぁ…入ったぜぇ…」

 唯笑の体に腰を密着させると、男はだらしない顔で腰をくねらせる。

 その度に、肛門は更に広がっていった。

「ひぎゅぇ…ぁぁ…ぁ」

 唯笑は小便の混ざった涎を垂れ流しながら、声にならない声で悶える。

 顔はすっかり涙と小便にまみれており、髪は乱れ、まるで別人のようになっていた。

 だが、男はそんな唯笑の事を考えることなく、ただ自分の欲望のみを満たすために腰を突き入
れ続ける。

「あぁ…すげぇ…締め付けだ…」

「全く…すげぇ変態だな…、もしかして望んでこういう事してるんじゃねぇのか?」

「……ぅぅ…ちが…ぅ…」

 唯笑は精一杯声を振り絞り反論したが、それを、真に受けるものはいなかった。

 順番待ちの男や、たった今、唯笑の中に出した男も反り返った男根で唯笑の尻を撫でている。

 そして、肛門を貫いていた男が小刻みに腰を揺らしながら、一気に唯笑の直腸に精液を吐き出
した。

…どぴゅうぅ…

 激しい勢いで白濁液が唯笑の腸を打つ。

 結合部は泡立ちながら、その勢いを示しているかのようだった。

「…ひぁ…ぁ…」

「あぁぁ…いっぱい出るぜぇ」

 男はトイレの壁に手を突くと、更に精液を注ぐために奥まで男根をねじ込んでいる。

 唯笑はそれを惨めな格好で受け入れるしかなかった。

 しかも顔に触れる男のすね毛や、太股を伝う生暖かい粘液のおぞましさすら彼女は甘受し続け
なければならない。

 唯笑は半ばおかしくなりそうだった。

 そして、すぐに別の液体が彼女の尻の中に発射される。

…びょおぉ…どくっ…

「あぁ…ぼぉ…ぁぁぁ…」

「へへ、ザーメンとションベン…どっちが感じるよ?」

「あまりの気持ちよさに聞こえてねぇんじゃねぇの?」

 悶える唯笑を尻目に、延々と小便は吐き出されていた。

 それはまるで浣腸のように唯笑の腸内を満たしていく。

 すぐに腹は奇妙な形に膨れ、ブルブルと腰が震えた。

…も、もう…だめぇ…

 唯笑は虚ろな意識の中そう思った。

 しかし、男たちの責めはまだ終わらない。

 ようやく男が肛門から男根を引き抜くと、次の男が覆い被さってきたのだ。

 彼はどこから持ってきたのか、ペットボトルの先をまるで蓋をするように唯笑の肛門にねじ込む。

 そして、だらしなく広がっている秘部に男根を押し込んでいく。

 すでに挿入には何の抵抗もなかった。

 もちろん唯笑自身は再び襲う様々な感覚に顔を崩したが、それを表現する気力は失われてい
る。

「へへへぇ…これがマンコかぁ…いい感触だぜぇ…」

 男は唯笑の秘部を堪能しながら、肛門に突き立てたペットボトルをグリグリと回した。

 秘肉と肛門が同時にいやらしい音を立てる。

 しかも、それはその無惨な形までをも男たちに晒しているのだ。

…うぅ…見ないで…

…唯笑の…汚いとこ…見ないで…

 唯笑はただ心の中で嘆願している。

 だが、決してその願いは叶えられる事はないのだ。


…ぐちゅ…じゅぷ…

 男子トイレはいまだ肉の音だけが響いている。

 その唯笑は堕落への階段を転げ落ちていた。

 未だ最後の男は濃密に彼女を責め上げている。

 左手でペットボトルを捏ねながら、右手では唯笑の秘部を広げていた。

 もちろん、その間も男根は唯笑の子宮を突き上げているのだ。

 無惨に広がっていく秘部と肛門。

「………ぅ…ぅ…」

 そんな中、唯笑はただ苦痛とも快感とも言えぬ息を漏らすだけだった。

 そして、男が腰を突き入れるたび、未だ膣に残っていた精液や小便が涎のように唯笑の顔に降り
注ぐ。

 すっかり、彼女の顔はその粘液に覆われていた。

 だが、唯笑は顔を動かす事もなく、ただ垂れ落ちるままに汚液を受け入れている。

 もはや彼女は小便器の一部だった。

…………………

 いつしか唯笑は別の事を考えている。

遠い昔の思い出や、智也との楽しい日々、また未羽や奈保子との出会い。

 彼女は犯されながらも、遠くを見つめながらそれに縋っていた。

「あぁ…もう…ダメだぁ…出すぞ」

 その時、男が唯笑の体に体重をかけると、覆い被さるように膣の奥へと精液を放つ。

…びゅぅぅ…る…ぴゅく…

 再び流れ込む熱い粘液。

 同時に、唯笑の思い出は靄が掛かるように歪んでいく。

 だが、それでも彼女は必死にそれに縋った。

…ともちゃん…

…あやかちゃん…

…みうちゃん…

…なおこ…ちゃん…

 しかし、それは最後のささやかな抵抗に過ぎなかった。

 精液の感触に震えながらも、腸内にたっぷりと溜まった小便が次第に蠢きはじめたのだ。

 激しい排泄感が下半身を覆う。

 だが、肛門に栓をされているため、それは辛うじて踏みとどまっていた。

…あぁ…なんか出ちゃうのかな…

 唯笑はそれでも他人事のように下腹部の感覚を思うだけだった。

 再び心は古の記憶を追いはじめる。

 その時、男は満足そうに秘部から男根を引き抜くと、一歩後ろへ下がった。

「さて、俺も小便しないとな」

「………………ぇ…」

 唯笑はその声に、ふと男の方を見る。

 すると、男は今にも小便を放出するような格好で、彼女の方に視線を向けていた。

 そして、その的は唯笑の顔だったのだ。

…びちょ…じゅわぁぁ…

「…ひやぁぁ…」

 生暖かい液体が一気に唯笑の顔に注がれる。

 それはあっという間に、彼女の顔や髪を染めていった。

 そして、皮肉にも濁った顔の汚れは汚物によってそぎ落とされていくのだ。

 しかも、それは唯笑の想い出すら汚していく。

…ぁぁ…

 唯笑は小さくため息を漏らした。

 そして、顔中を男の出したての小便で満たしながら、急速に自らの立場を理解させられていく。

…ゆえ…といれ…なんだ…

これが…ゆえの…すがた…なんだね…

…なんか…あったかい…な…

 唯笑は壊れたように微笑んだ。

 同時に、体の力が完全に抜けると、不意に肛門に挿さっていたペットボトルが大きく弾ける。

…びゅるるぅ…びしゃぁぁあぁ…

「あぁ…でてきたぁ……、…あったかい…」

 唯笑の肛門からは噴水のように濁った黄色の液体が飛び跳ねた。

 それは余すところなく彼女の体に飛び散っていく。

 すぐに顔にも達した。

 だが、唯笑はだらしなく顔を緩ませながら、その異臭漂う液体を体に浴び続ける。

 口にもあっという間に溜まったが、それすら飲み干した。

 もう、抵抗はない。

 ただ全てを唯笑は受け入れ続ける。

「こいつ…マジでおかしいよ…」

「さっさと帰ろうぜ」

「あぁ…これ以上は付き合いきれねぇな」

 その姿に、男たちはそそくさとトイレを後にした。

 だが、唯笑は未だ放屁を伴いながら、情けなく排泄される液体を噛み締めるように受け続ける。

…あぁ…いっちゃった…

…もっと…よごしてほしかったのに…

 再び静けさを取り戻したトイレの中で唯笑はただそう思った。

…でも…これで…

…また…みうちゃんと…なおこちゃんに…あえるかな…

 そして、小さく笑みを浮かべると彼女は呟く。

 無意識のうちに涙を流しながら。



おわり