MOUMOUBOX HOME PRODUCT BLOG NOVEL GALLERY LINK MAIL

■偽りの聖域〜番外編■


                           



 季節は少しずつ過ぎていく。

 けれど…それを俺は止める事が出来ない。

 まさに…無力だった。





 時計は深夜2時を回っていた。

 俺はただ決められたレールを走るように漫画を描いている。

 そして…目の前ではいつもように瑞希が奴に犯されていた。

 俺の存在など忘れ去ったように…。

「…ぁぁ…ぁ…いい…チンポ…気持いいのぉ…」

「もっと…もっと…私のマンコ…抉ってぇぇぇぇ…」

 瑞希は恥じらいもなくよがり続けていた。

 既に幾度となく膣に射精され、それの数倍に勝る絶頂を迎えても、彼女は飽きることなく腰を振り続けている。

 男のチンポへの愛着と、俺の子供が欲しいという願望により…。

「ふふ、またすぐにイかせてあげますよ」

「はぁぁ…ぁ…お願い…しますぅぅ…」

 男は瑞希の両足を抱えると、結合部を露わにし俺の方を向いた。

 そこからは…愛液と溢れた精液が垂れ落ち、奴が動くたびに…瑞希のそこが妖しく音を立てる。

…ぐちゅ…ちゅぷ…

「あぁぁぁ…感じるのぉ…チンポ…ぉ…」

 瑞希は俺の方を見ながら緩んだ表情で喘いでいた。

 体は汗でいやらしく光っている。

 でも…俺は…それを見て…怒る事も叫ぶ事も出来ない。

 ただ、ひたすらペンを走らすだけだった。

「おっと、そろそろ千堂くんにも楽しませてあげないとな」

 その時、瑞希を貫いている男が見下したように俺を見る。

「さぁ、楽しんでもいいんだよ?」

「ぁぁ…ぁ…」

 そして…俺は…奴の一言で、惨めな男としての役回りを与えられた。

 俺は待ちかねたかのように立ち上がると、ズボンを下ろしチンポを剥き出しにする。

 それは既に勃起しており…先端からはドロドロと汁が漏れていた。

 心底嬉しそうな顔をしながら…俺はそれを握る。

 あとは…目の前で見知らぬ男に貫かれる瑞希を見てオナニーするだけだった…。

 瑞希が感じれば感じるほど…

 男に尽くせば尽くすほど…

 俺の体には燃え上がるような快感が流れていくのだ。

 でも、意識だけはそれを拒んでいる。

 それがいっそう苦しかった。

 犯される瑞希に歓喜する体と…狂いそうな絶望に襲われる心…。

 だが…何も出来ぬまま…俺はチンポを扱き続けた…。

 その間も、瑞希はただ男を歓ばすべく…腰を振り哀願の言葉を奏でている。

「はぁ…はぁ…チンポ…最高…、また…イっちゃうのぉ…!!」

「それじゃぁ、一緒にイくか?瑞希」

「は、はい…ぃ…お願い…しますぅぅ…」

 男が瑞希の中へ子種を吐き出すべく腰の動きを早めた。

 瑞希もその勢いに溺れながら、だらしなく体を震わせる。

…びゅる…どくっ…

「はぁぁぁぁ…ぁぁ…ぁぁ…出てるぅ…ぅ…いっぱい…ぃ…」

 そして、二人は同時に絶頂に達していた。

 既に幾度となく射精しているというのに、男の量は衰える事がなかった。

 結合部からは混ざり合った精液が、ドロドロと溢れはじめている。

 それを瑞希はただ嬉しそうに感じていた。

 心底…満足そうな顔を浮かべながら…。

「…あぁ…和樹の子供…産みたいよぉ…」

 それでも…瑞希は…忘れていないのだ…。

 その事実が…俺の苦悩を更に増大させる…。

 何も出来ない俺…。

 悔しくてたまらなかった…。

 しかし…俺はその時…奇妙な違和感に気づく。

 二人が行為を終えたというのに…俺は射精出来ないでいたのだ。

 もちろん…俺の意志でどうにかなるものではなかったが…体は今も標的を失いながら、だらしなく
チンポを弄っている。

「おっと…忘れていたよ。実はね、千堂くんには別の楽しみ方を覚えて貰ったから、それ以外では射精出来ない
ようにしたんだよ」

 それに気づいた男が、わざとらしく笑うと陰惨な事実を口にした。

 だが、それでも俺の体はチンポを扱き続ける。

「驚かせようと思って、その時の記憶は消させて貰ったけどね」

 俺は周到なやり口に呆れるしかなかった。

 そして、男は不敵な笑みを浮かべると、1枚の写真を俺の前に投げた。

 …こ、これは……

 俺はその写真を見て…呆然とした。

 そこには一人の少女が写っている。

 即売会の会場で撮ったものだろう、笑顔で写真に収まっていた…。

 …千紗…ちゃん…

 俺はその少女の名を呟く…。

 …この野郎…まさか…?

 同時に激しい不安が脳裏を過ぎった。

 そして…俺の懸念は…現実のものになる…。

「さぁ、千堂くん、君の新しい趣味を思い出そうね」

 男は子供でもあやすかのように…俺に言葉を投げかけた。

 その瞬間、その時の記憶が蘇る。

 そう…俺は…またしても奴に…惨めな習性を刻み込まれたのだ…。

 それは…この写真の少女…千紗ちゃんの口にチンポを突っ込みたくて堪らないという…願望だった…。

 頭の中を彼女の口のイメージだけが駆け抜けていく…。

 そして…それを追うように…猛烈な欲望が湧き上がる…。

 もう歯止めは利かなった。

 俺の意識だけに存在する理性は奴の暗示により、瞬く間に失われていく。

「…はぁ…はぁぁ…」

「この口なんだよぉ…」

 俺は狂ったようにチンポを扱きはじめた。

 この口を…この口を…犯したい…

 俺のチンポをぶちこみたい…

 思いっきり精液をぶちまけたい…

 俺専用のオナホールにしたい…

 狂気じみた欲望が俺を包み込んでいる。

 それもそのはず…俺が常に夢見てきた願望なのだから。

 今すぐにでも千紗ちゃんの家に行って…口にチンポをねじ込みたい…。

…びゅる…びゅく…

 すぐに皮を被った先端からは勢いよく精液が飛び出した。

 写真の千紗ちゃんが半透明の粘液で汚されていく。

 …あぁ…千紗ちゃんの顔が俺の精液で…

 はぁはぁ…本物の…本物の…口を犯したいぃぃ…

 俺はいてもたってもいられない思いをぶつけるように、再び精液を噴き出したばかりのチンポを扱きはじめた。

 それは少しも萎えることなく、天を向いている。

 しかし、チンポはもう剥く事も出来ないほどの包茎になっており、日増しに小さくなっているような気がした。

 もちろん、それは俺にとって喜ばしい事だ。

 チンポは皮を被り、小さく。そして、すぐに発射出来るのが理想だからな。

「はぁ…ぁ…千紗…ちゃん…イクよぉ…」

 俺は再び彼女の写真に精液をぶちまけた。





 既に夜は明けかかっている。

 彼と瑞希は抱き合うようにして、俺のベッドで寝ていた。

 でも、俺は今も千紗ちゃんの写真でオナニーをしている。

 もちろん二人に遠慮して、声は出さないようにしてた。

 もう何度発射したか覚えてないな。

 写真には俺のザーメンが溢れ、千紗ちゃんの顔は判別出来なかった。

 でも、俺にはその必要はないんだ。

 記憶を辿れば…彼女の姿は幾らでも思い出す事が出来る。

 俺はその残像だけでオナニー出来るからな。

 なんたって、千紗ちゃんの口でザーメンを出す事だけが俺の喜びなんだ。

 でも、さすがに俺の意識も限界に近かった。 

 だいぶ薄くなってきたザーメンを飛ばすと…俺はその場に倒れ込む。

 そして、いつものように床に顔をつけ眠りについた。

 彼女の口を犯せる日を待ち望みながら。

 



 翌朝。

 俺は目を覚ました。

 いつものように心地のよい朝だ。

 まず俺は、いつものように千紗ちゃんの写真でオナニーをする。

 彼女の口を犯している妄想に浸りながら。

 毎朝行っている当然の行為だった。

 …あぁ…千紗ちゃん…の口…。

 …この口に…俺のチンポを…。

びゅるる…ひゅく…

 すぐに、俺はすっかりボロボロになった写真に精液をぶちまける。

 そして、全てを出し終えると、俺は包茎の先を写真に押し付けた。

 中に溜まっていた精液が汚らしい音を出して写真の上に流れる。

 …あぁ…写真だけじゃなく…本物で…味わいたい…。

 俺はそう思いながら、再びチンポを扱きはじめた。



 そして、何度か精液を発射した後、俺は朝食を摂るべくキッチンへ向かう。

「…はぁぁ…ぁぁ…チンポぉ…最高ぉぉ…!!」

 そこでは、瑞希が彼に尻を抱えられ、気持ちよさそうに声を上げていた。

 今日も朝から俺たちの子供を孕ませてもらっているんだ。

 本当に感謝しないとな。

 俺は仲良くセックスをしている二人を見ながら席に着く。

 そして、テーブルに置いてある料理を食べはじめる。

 囓りかけのロールパン、白身だけ残っている目玉焼き、飲みかけの牛乳。

 豪勢な朝食だった。

 こんなにいっぱい俺の為に残していてくれてる…。

 俺は心底、彼に感謝しながら朝食を摂り続けた。

 その間も二人は激しく、気持ちよさそうに抱き合っている。

「はぁぅ…もっと…もっとぉ…奥まで抉ってぇ…」

「ふふ、瑞希は相変わらず淫乱ですねぇ」

「そ、そんな…ぁ…、だって…チンポが…気持ちいい…の…」

「まるで誰のチンポでもいいみたいですね?」

「ち、違いますぅ…あなた様…のチンポだから…感じるのぉ……それに…私を孕ませてくれるチンポ…ですしぃ」

「あぁぁぁぁ…またイく…イっちゃうぅぅぅ…!!」

 あぁ…瑞希、あんなに喜んじゃって。

 まぁ、あんなに太くて長いチンポを入れてもらってるんだから当然か。

 これからも…一生、彼の為に奉仕してくれよ。

 それが俺たちにとって一番の幸せなんだから。

 俺は目を細めながら、絶頂に達していた瑞希を見た。

 右手でチンポを扱きながら。

 そして、そうしているうちに再び千紗ちゃんの事で頭がいっぱいになってきた。

 はぁ…はぁ…早く…口を犯したい…。

 俺のチンポ…入れたいんだよぉ…。

…ぴゅる…どぴゅ…

 あぁ…食事中だというのに、もう3回も出しちまったな。

「…おっと、そうだ千堂くん」

 その時、彼が俺に話しかけてきた。

「はい?」

「すまないが今日はつかもと印刷に行ってきてくれないか?」

「え…つかもと印刷…ですか?」

「あぁ、千紗ちゃんの写真を撮ってきて欲しいんだ。君が汚しちゃっただろ?」

「あ、はい。わかりました」

 …やった。

 俺はまた感謝の念を彼に向ける。

 本当に…この方は俺にとって神のような人だな…。

 これからも一生慕い続けなきゃ…。



 こうして、俺は喜び勇んで家を出る。

 チンポを限界まで勃起させながら。





 外は心地よい風が吹いていた。

 俺はその中を一人、印刷所に向かい歩き続ける。

 普段ならそれなりに退屈してしまう距離だったが、今日に限ってはそんなことはなかった。

 なぜなら…俺の頭は千紗ちゃんの口を犯す事でいっぱいだったから。

 …あぁ…早く犯したい…

 俺はそれだけを考えて印刷所の前に立つ。

「…すみませーん」

 俺はそう言いながら印刷所のガラス戸を開けた。

 中は不気味なほどに静まりかえっている。

 どうやら今は作業をしていないらしい…。

 …千紗ちゃん…いるかな…?

 俺は印刷機の間を抜けるように奥へと進む。

「あれ?…お兄さん?」

 その時、背後から俺を呼ぶ声がした。

 そう…それは俺が探していた少女だった。

「…あ、千紗ちゃん。こんにちは」

「はいっ、こんにちわです。お兄さん」

 彼女はいつも通り明るい笑顔を振りまいてくる。

 俺はその表情に、思わず飛びかかってしまいそうだったが、それを必死に抑えるように息を飲んだ。

 そして、ゆっくりと彼女に尋ねる。

「…今日はずいぶん静かだけど?」

「あ〜、そうなんですぅ。聞いて下さいよぉ〜お兄さ〜ん。実は…」

 千紗ちゃんは捲し立てるように話しはじめた。

 なにやら、付き合いのある印刷所に大量の発注が入り、彼女が留守番をしているらしい。

「あ、でも明日には通常通り作業できるみたいなので、大丈夫ですぅ」

 俺が入稿に来たと思っているのか、千紗ちゃんは自信満々に言った。

 …でも、そうじゃ…ないんだよ。

「って事は…今は千紗ちゃんしか居ないんだ?」

 俺は年には念をいれ、ここに彼女一人しかいないという事実を確認する。

「はぃ?そうですけどぉ?」

 その言葉に…俺は頬を緩ませた。

 そして…我慢に我慢を重ねた欲望を解放しはじめる。

「……………へへ…」

「…へ…?」

「へへへへへ…千紗…ちゃん…」

「お、お兄さん…!?」

 俺は夢を叶えるため…千紗ちゃんの両腕を掴んだ。

 そして、強引に俺の前へと跪かせる。

「…お、お兄さん…や、やめてください…!!」

 千紗ちゃんは驚いた顔で俺を見上げていた。

 だが…もう俺はすでに理性など吹っ飛んでいる。

…はやく…俺のチンポをその口に突っ込みたい…

 俺はそれだけを考えズボンを下ろす。

 既にここに来るまで、口を犯す想像で2度ほど射精していたため、パンツにはねっとりと精液の染みがついている。

 それでも、チンポはギンギンだった。

 俺は、千紗ちゃんの頭を掴むと、震える手つきでパンツを擦り下ろす。

 すぐに自慢の皮を被ったチンポが姿を見せる…。

 さぁ…今…千紗ちゃんの口を味合わせてやるぜ…相棒…。

 俺は期待に胸を高鳴らせつつ、彼女の口へと突進した。

 だが…。


バキッ


 その瞬間、不意に俺の体は宙を舞った。

 同時に激しい痛みが顔を走る。

 …誰かに殴られたのだ。

 そして、俺は床に転がり落ちる。

「…………ぐぁ…」

 誰が俺を殴ったのか…その時点ではわからなかった…。

 しかも、俺は金縛りにでもあったように硬直し、次第に意識が遠のいていく…。

 俺の死角から声が聞こえた…。

「大丈夫だったかい?」

「…あ、ありがとうございます…ぅ…。ち、千紗は大丈夫…ですよ…」

「それはよかった。でも、少しショックを受けているようだね。私が落ち着かせてあげよう」

「ふにゃ?」

「さぁ、深呼吸をして」

「…は、はい」

「だんだん気持ちよくなっていきますよ…」

 千紗ちゃんが誰かと話している…。

 だが…ここで俺の記憶は途切れた…。

 深い闇に沈んでいくように…。






「…ん…ぅ……」

 どのくらい時間が経ったんだろう…。

 俺は崖から這い上がるように、意識を取り戻した。

 そして…同時に…狂った自分の記憶が蘇る…。

 千紗ちゃんの写真でオナニーをした事…。

 彼女の口を犯すべく…印刷所に乗り込んだ事…。

 これも…全て奴の仕業だったのだ…。

 まるで俺の意志などないかのように…奴の玩具になっている自分が怖かった…。

 しかも、それを拒否することはおろか…逃げる事も…死ぬ事も許されない…。

 だが、その時、絶望に浸っていた俺を呼ぶ声が聞こえてくる。

「あ…お兄さん」

 そして…不意に呼ばれた方を向くと…俺は更なる地獄を味あわされた。

 視線の先には千紗ちゃんがいる…。

 だが…そこにいるのは…もう以前の無邪気で健気な彼女ではなかった…。

 千紗ちゃんは…いつの間にかここにいた…あの男と一緒にいたのだ。

 おそらく…俺を殴ったのも奴なのだろう…。

 千紗ちゃんは下半身を剥き出しにし、男の上を跨いでいる。 

「お兄さん。千紗はこれから大好きなご主人さまに処女を差し出すんですぅ!」

 千紗ちゃんは俺の方に尻を向けながら、自らの部分を指で開いていた…。

 とても…彼女の発想とは思えない…。

 俺は千紗ちゃんの下で薄ら笑いを浮かべている男を見る。

 いつしか…彼女の主人になった男を…。

 奴はチンポを勃起させ、千紗ちゃんが自ら処女を捧げるのをじっと待っていた。

 ここにいる奴以外の人間を不幸にするために…。

「だから…見ていて欲しいんですぅ」

「千紗のオマンコに…ご主人さまのチンポが入るところを」

 千紗ちゃんは心底嬉しそうな顔で笑うと、ゆっくりと腰を下ろしはじめた。

 彼女の濡れた部分に…奴のおぞましいチンポがめり込んでいく。

 彼女が…自分の意志で…見ず知らずの男に処女を与える瞬間だった…。

…くちゅ…

「ふぁぁあ…!!」

 体にめり込むチンポに千紗ちゃんは悲鳴に似た声を上げた。

 だが、それでも決して腰を沈めるのを止める事はない。

 好きだと思わせられた男を…少しでも早く自らの中へと導いていくように…。

「あぁ…ぁぁ…入ってる…ですぅ…」

 瞳から涙を浮かべながらも…千紗ちゃんは笑顔だった。

「はぁぁ…ぁ…ご主人さまと繋がってるんですぅ…」

「夢にまでみた…千紗の幸せですぅ」

 彼女は…偽りの願望が叶った事に至福の顔を浮かべていた。

 そして、痛みを堪えながらゆっくりと腰を動かしはじめる。

 ただ男を満足させるために。

「はぁ…はぁ…どうですかぁ?…千紗のオマンコ…どうですかぁ?」

 千紗ちゃんは男に乗りながら、真上からその顔を見据えると、確認するように声を上げた。

 その間も、破瓜の痛みに耐えながら腰を振り続ける。

「まぁ、まずまずかな」

 だが、奴は言葉とは裏腹に物足りなそうな表情でぼやいた。

「そ、そんなぁ…千紗…、千紗…もっと頑張りますからぁ…千紗のオマンコ…楽しんで欲しいですぅ…」

 千紗ちゃんは、その反応に目を丸くすると奴に縋り付く。

 そして…今以上にねっとりとあそこを密着しはじめた。

 奴の長いチンポを…限界まで自らの股間で咥え込むように…。

 それにより千紗ちゃんのあそこは…裂けそうなくらい広がり、破瓜の鬱血が床にトロトロと垂れ落ちていた…。

 しかし、それでも決して泣き言は言わず、彼女は男の上で腰を振り続ける。

 …そこまでしても彼女は奴に楽しんでもらいたいのである…。

「うん。少しはマシになってきたかな。この調子で頼むよ」

「は、はい!千紗…いっぱい頑張りますぅ!」

 千紗ちゃんは…そう言うと…更に腰を振りはじめた。

 奴の巨根を咥え込み、限界まで広がった尻が俺の目に痛いほど映る…。

 そして…いつしか彼女は…自らの快感の気持ちを漏らしはじめる…。

「はぁぁ…ぁ…千紗…気持ちいいですぅ…」

「ふふ、そんなに私のチンポ…気持いいですか?」

「…はぃぃ…千紗…とろけちゃいそうですぅぅ…」

 奴は…それを勝ち誇った顔で見ていた。

 まるで俺に見せつけるように千紗ちゃんの尻を掴んで。

 俺は悲しかった…。

 千紗ちゃんも…瑞希と同じく…この男なしでは生きていけなくさせられてしまったと思うと…。 

 そして、程なく…二人はゆっくりと絶頂へと駆け上がっていく。

「はぁ…ご主人さまぁ…千紗…千紗…もう…」

「それじゃあ、私も出してあげようね」

「はぁぁぁあ…千紗ぁ…嬉しいですぅぅ…」

…びゅく…びゅるるる…

 大量の精液が…彼女の膣に注がれはじめた。

 それを満ち足りた表情で受け止める千紗ちゃん…。

 だが、それでも腰が止まる事はない…。

 肉の交わる音が…他には誰も居ない印刷所に響き続ける。

 俺は為す術なく…それを見ているだけだった。

 そして…チンポを抜くことなく、今も千紗ちゃんを貫いていた男が俺の方を見る。

「ふふ、千堂くん。気分はどうだい?最高かな?」

 …そんな訳あるわけねぇだろ!?

 俺は狂ったように叫んだ。

 だが、その声は表には出ず、体はただその光景を見ているだけである。

「とりあえず…当面は、君の願望は残したまま千紗とのセックスを見せてあげますよ。もちろん、決して
君が手を出せないようにしてね」

 そして、男は最悪の未来図を語った。

 俺はそれをただ受け止める事しか出来ない。

 これから…奴の言ったとおり…理不尽な欲望に苛まれながら無意味なオナニーを繰り返す事になるのだろう…。

 まさに地獄だった。

「では、君の新しい趣味を思い出しましょう」

 こうして…俺は再び全てを忘れると、目の前で甘い息を漏らす千紗ちゃんの口を眺めながら全ての欲望を
ぶちまけはじめた。

 これが自分の幸せであると痛感しながら…。




 

おわり