第10話「侵蝕(8)」 あずさは重い足を引きずりながら寮へと足を踏み入れた。 渡り廊下をひゅうひゅうと北風が吹き抜けている。 普段であれば一刻も早く家の中に入っていただろう。 だが、彼女は自らの部屋の前に立つと、じっとその場に立ち尽くしていた。 部屋の中は静まりかえっている。 だが、決してそこは安息の場所ではないのだ。 あずさは何度もドアノブを握ったが、回す事が出来ずに手を離す。 逃げよう… そんな考えが頭の中を過ぎったりもした。 しかし、彼女はその考えを実行に移す事は出来ない。 そう、それは美奈や耕治の存在があったからであった。 自分にとって大事な存在が足枷になっている。 そんな皮肉な現実にあずさはおかしくなりそうだった。 そして、覚悟を決めると、ゆっくりとドアノブを回す。 当然鍵はかかっていなかった。 しかも、案の定、部屋には電気がついており、奥の部屋には男たちの人影をはっきりと捉える事が出来る。 「……………」 予想通りの光景に、あずさは首を振った。 だが、このまま外に出るわけにも行かず、彼女は靴を脱ぐと一歩一歩部屋の中へと足を踏み入れる。 すぐにキッチンとリビングを隔てる引き戸が開いた。 「おぉ、あずさのお帰りだぜ」 「遅かったじゃねぇか、待ちくたびれたぞ?」 中からは男たちが卑猥な顔を覗かせる。 彼らは、皆全裸だった。 例外なく男根は天を突いており、それはどれも粘液で妖しく光っている。 「…ひぐっ…」 あずさは顔を歪めると、短く悲鳴を漏らした。 無意識に体が震えている。 そして、同時に激しい悪臭が鼻を突いた。 それは男たちの体臭だけではなく、それとは別の匂いが混ざり合っているものだった。 「……………」 彼女は恐る恐る部屋を見渡す。 そして、すぐにその原因を見つけた。 同時に、その悲惨な状況に手で口を覆う。 そう、部屋の中にはあずさの服や下着が散乱していたのだ。 しかも、それは余すところ無く男たちが発射した精液によって汚されている。 お気に入りのワンピースや、美奈からプレゼントして貰ったスカート、果てには洗濯機に放り込んであった使用済みの ショーツまでがドロドロとした男の汁によってトッピングされていた。 その、幾重にも精液を重ねられた服や下着から、むせ返る匂いが発せられている。 あずさは言葉が無かった。 だが、すぐに男たちが口を開く。 「どうよ?見事だろ?」 「あずさの服は全部俺たちのザーメンで染めてやったからな。嬉しいだろ?」 「8回も出しちまったぜ」 「その服にも味あわせてやるから早く脱げよな、へへ」 男たちは完全に欲情しきっていた。 あずさは彼らに恐怖を感じる。 そして、拒否する事も出来ず、彼女は服を脱いだ。 あずさが着ていたのは長袖のトレーナーと、スカートだけだった。 当然下着は身につけていない。 すぐに、彼女は生まれたままの姿を男たちに晒した。 しかし、今の彼らの興味はあずさの裸より、その脱がれた服に注がれている。 「へへへ、あったけぇ…」 「俺にも触らせろよ」 「いっぱいかけてやるぜぇ」 男たちは我先にと、勃起した男根にあずさの服を押し付けた。 すぐに溢れ出ていた粘液が糸のようにトレーナーやスカートを汚す。 とても直視し難い光景だった。 男たちはまるで前後から彼女を犯すように、スカートで自らの男根を扱いている。 包むように男根を覆うと、妖しい手つきで生地を擦らせていた。 トレーナーも同様だった。 胸が当たっていた部分をつまみ上げ、その中央に男根を通す。 もう一人は背中を掻くかのように、男根をスライドさせる。 そして、次第に男たちの動きは荒く激しくなっていった。 「あぁ…あずさのマンコに突き挿してるみてぇだ」 「へへへ、こっちはパイズリだぜぇ」 男たちは時折あずさの体を眺めながら、そのイメージを彼女の服に投影させる。 そして、一心不乱に男根を扱くたびに、こぼれ落ちた粘液が服に染みを作っていく。 …うぅ…も…もうやめて… あずさはその光景を悩ましい顔で見ていた。 自らが犯されている訳ではないのに、体は不気味なほどに熱い。 まるで何かを欲しているかのように。 あずさは何度もそれを打ち消した。 だが、すぐにその得体の知れない欲望は、彼女の奥底からどんどんと湧き出してくるのだ。 「はぁ…はぁ…よし出すぜ!!」 「お、俺もだ…!」 その矢先、目の前では男たちが次々とあずさの服を汚していた。 スカートやトレーナーを薄めた牛乳のような液体が流れていく。 同時に、青臭い匂いが部屋いっぱいに広がっていった。 「……ひぅ…ぅ………」 あずさはただその光景を見ている。 目を逸らす事は出来なかった。 流れ落ちる精液を、ただ勿体なさそうに見ている。 その事に、彼女自身は気づいてはいなかったが。 「ほら、さっさと後始末しろよ?」 「隅々まで掃除するんだぜ?」 程なく、あずさの眼前には4本の男根が突き付けられる。 どれも未だ衰えることなく痛々しく勃起していた。 彼女はむせ返りそうな匂いに苛まれながら、うつろな瞳でそれを見ている。 「………うぅ…ぅ…」 そして、言われるが侭にあずさは男根に手を伸ばした。 両手で2本の男根を掴むと、ゆっくりと扱いていく。 しっとりと滲んでいた汗が、赤黒い男根に汚らしく絡んだ。 それは、あずさの指の動きに合わせてニチャニチャと音を立てていく。 同時に痺れるような快感が彼女に伝わる。 …うそ…ど…どうして… …こんな…悔しい思い…してるはずなのに… あずさは訳がわからなかった。 だが、そもそも彼女は、何の躊躇いもなく男根を握っているのだ。 大きな矛盾を抱えながら、あずさはそれでもしきりに男根を扱き続ける。 「こいつらばっかりじゃなくて俺のも頼むぜ?」 「こっちも扱けよ?」 その時、あぶれていた男たちが、あずさの口元に男根を押し付けた。 うっすらと湿った亀頭が、彼女の唇をめくり上げる。 「…ふぐぅ…ぅ」 あずさは困惑した顔で、彼らを見上げた。 そして、すぐに男たちの欲求を満たす方法に辿り着く。 彼女は恥ずかしさと悔しさでいっぱいだったが、それを上回る快感に後押しされると、ゆっくりと口を開いた。 すぐに2本の亀頭は、あずさの口に隠れるように侵入してくる。 彼女はそれを舌で出迎えると、唾液で満たしながらゆっくりとしゃぶりはじめた。 …ちゅぷ…くちゅ… 生々しい音が部屋全体に響いた。 口の中には唾液によって洗い流された汗や精液の滓が広がっていく。 だが、その味覚や感触を自覚するたびに、あずさの体はどんどん熱くなっていくのだ。 …ど…どうして…?? 再びあずさは激しい困惑に襲われる。 見るのも嫌だった男根を咥え込んで喜びを感じている自分に。 …わ…私… …き…期待してる… …オチンチンに…体を掻き回される…のを… だから… …こんなに… 激しい絶望が彼女を襲った。 だが、同時にそれは逃れられぬ運命である事を悟る。 …でも… …止められない…の… あずさは更にねっとりと舌を絡ませる。 …くちゅぅ…ちゅぽ… 唾液に満たされた舌が、大きな音を立て男根を舐め上げていく。 握っていた男根も激しく扱いた。 指からは絶え間なく汗がしみ出し、竿をしっとりと濡らしている。 「へへ、急にやる気になったぜ?こいつ」 「俺たちのチンポに欲情したんだろ?」 「へへっ、そんじゃ思いっきりかけてやるか」 男たちは顔を見合わせると、更に腰を突き出した。 あずさも限界を突き詰めるように舌と指を動かす。 5人の男女が一体になっていくようだった。 …ぁぁ……ぁ… あずさの脳裏に何かを期待する言葉が流れたが、彼女はそれから顔を背ける。 そして、ただ何も考えることなく男根を扱いた。 「よし、あずさ!出すぞぉ!」 「ほれぇ!」 口に埋まっていた2本の男根から、同時に生暖かい粘液が飛び散る。 「ふごぉ…ぉ…」 それは、一気に彼女の口を満たすと、ゆっくりと喉へと流れ込んでいく。 あずさは、未だ男根を咥えながら上目遣いで男たちを見ると、その喉に溜まった精液を嚥下していった。 …ごくっ… 二人分の精液は、あずさの喉を鳴らすと食道を流れていく。 そして、程なく握っていた男根からも糸のような汚液があずさの頬に撒き散らされた。 …ぴゅるる…ぴちゃ… それは何度も頬に降りかかると、精液の層を作るように彼女の顔を汚した。 ねっとりと糸を引きながら、だらしなく彼女の頬や鼻から垂れ落ちていく。 とても今日一日自慰に耽っていた男の量ではなかった。 「………………」 …あったかい… …これも…私は…望んでいたのね… あずさはただ虚ろな顔で、自らに精液を注いだ男たちを見上げている。 未だ温もりを保った粘液に顔を満たされながら。 だが、休む暇もなく男たちはあずさに襲いかかる。 幾つもの手が、彼女の白い肌を這い回った。 すぐに先ほどとは比較にならない快感が、体全体を貫く。 「ふぁぁ…ぁ…やぁ…やめぇ…ぁぁぁ…」 あずさは口では嫌々を繰り返したが、体は正反対に紅潮していた。 乳首は堅くなり、剥き出しの秘部からは止めどなく愛液が溢れ出ている。 これから迎える瞬間を待ち望むように。 だが、それは思わぬ展開によって遮断された。 「ちょっと待て…」 「ん?」 「どうした?」 一人の男が、今にも男根を秘部に埋めようとしていた男を制し呟く。 「このまま、ただやってもつまらなくねぇか?」 「ん?じゃあどうするんだよ?」 「あずさに何か着せてから、引き裂いてくってどうよ?」 「でも何か着せるったって、全部俺たちのザーメンで汚しちまったじゃん」 「それ着せんのか?」 「いや、俺に良いアイディアがあるんだ」 裸のまま大股を広げているあずさを尻目に、男たちはなにやら相談をはじめていた。 あずさはきょとんとした顔でそれを見ている。 ホッとしたような、お預けを食わされたような複雑な思いが流れた。 だが、すぐに話は纏まったようで、男たちは立ち上がると、足下にあった服をあずさに投げつける。 「…え?」 「さっさと着ろよ?散歩に行くぞ?」 「さ…散歩…?」 「いいところに連れてってやんよ」 そう言いながら、男たちも着替えはじめた。 …ど…どうなってるの…? あずさはそう思いながらも、言われたとおりに男たちの精液で汚れた服を袖を通した。 少しだけ胸を高鳴らせながら。 あずさと4人の男たちは、真夜中の道路を歩いていた。 彼女に与えられた服は、長袖のワイシャツと、薄いピンクのカーディガン、そしてセミロングのスカートだった。 どれも余すところ無く精液に汚されており、あちこちに精液の乾いた染みがこびり付いている。 そして、下着も同様だった。 こちらは未だ乾くことなく湿っており、ゼリーのような精液の固まりが歩くたびにあずさの尻を流れていく。 彼女は気持ち悪さと誰かに見られてしまうのではないかと言う不安感に襲われながらも、先頭を歩かされていた。 しかし、そんな不安とは裏腹に、あずさのショーツは精液の染みに加え、自らの愛液が新しい染みを作りはじめている。 「…つ、次は…どっちへ…」 あずさはそんな下半身の感触に戸惑いながら、十字路に差し掛かると男の指示を仰いだ。 「おぅ、そこは左だ」 「…はい…」 指示通りに十字路を左に曲がるあずさ。 寮からはさほど遠くない住宅街だったが、ほとんど見覚えのない景色だった。 幸い夜も深くなり道を往く人は皆無だったが、地理に不明朗な場所だけあり誰かに出くわすという不安は消えなかった。 そんな矢先、男が後ろから声をかける。 「よし、着いたぜ」 「え…?」 あずさはあたりを見回した。 だが、その場所は何の変哲もない通りにであり、何かあるような場所とは思えなかった。 彼女は男に尋ねてみる。 「…ここ…が…どうしたの…?」 「あれさ」 「え…?…ひぃ…!?…も…もしかして…?」 あずさは目を丸くしながら、男の指さす先を見た。 そこは、看護学校の女子寮だったのだ。 そして、幾つかの部屋のベランダには下着や制服、ストッキングなどが無造作に干してあった。 「俺たちと楽しむための服をあずさに調達してもらおうと思ってよ」 男は彼女の想像通りの答えを投げかける。 「そ…そんな…」 あずさは戸惑わずにいられなかった。 だが、男たちは無視したように品定めに入っている。 「制服は左から3番目のあれだな」 「パンツはどれかな?」 「2階のいちばん右端だろ?」 「いや、3階の方がいい」 あずさは思わず涙が出てきた。 だが、彼女の意志ではどうにもならないのだ。 ただ男たちが決めたとおりに動くしかない。 それが悲しかった。 そして、程なくあずさに盗まなければならない服や下着の場所が言い渡される。 「ー頼んだぜ、あずさ」 「…で、でも…どうやって?そ、それに…捕まっちゃったら…どうするの…?」 「庭にある脚立と物干し竿で何とかなんだろ?心配すんなって、干してある部屋の奴は夜勤に出てるからいねぇよ」 「それに捕まったって、あずさは女だしすぐに釈放されるだろ?」 「うぅ…ぅ…」 あずさの問いに、男たちは素っ気なかった。 彼女は怯えながら塀を乗り越える。 足はガクガクと震えていた。 だが、皮肉にも秘部からは先ほどと比較にならない愛液がしみ出している。 ショーツから染み出しそうな勢いだった。 …ぅう…どうして…こんなに… あずさは尻にそっと手を当て、塗れ具合を確かめると空を仰いだ。 命令とは言え、犯罪に手を染めようとしているのに、自らの体はそのスリルに感じている。 あずさは目眩がしそうだった。 しかし、じっと立ち尽くして居るわけにも行かず、彼女はマンションの壁際に脚立を移動させると竹製の物干し竿を握る。 想像以上にバランスを取るのが難しかったが、あずさは必死にそれを制御すると手近な場所から取る事にした。 物干し竿の先で白いショーツが止まっているハンガーを持ち上げる。 カラカラと洗濯物を留めている洗濯ばさみが音を立てた。 「…ひぃ…」 あずさは力を加減しながら、慎重にハンガーに先端を合わせる。 もの凄い長い時間が経っているような気がした。 そして、程なくハンガーが浮き上がると、他の洗濯物と一緒にショーツが地上へと落ちる。 音はさほどではなかった。 「……はぁ…はぁ…」 あずさは胸を撫で下ろすと、指示されたショーツを取りカーディガンのポケットに入れる。 胸の鼓動が早くなっているのがわかった。 …私…何してるんだろう… あずさは自戒の念に捕らわれながらも、次の着衣を取るために脚立を移動させる。 ブラジャーもストッキングも何とか取る事が出来た。 そして、最後の制服を取るだけになる。 それは唯一、3階にあり脚立の一番上に乗らなければ届かない場所だった。 あずさは物干し竿を支えに脚立に乗ると、ゆっくりと竿を引き上げる。 今までとは比較にならないバランスが要求された。 しかも、ずっと上を見上げていたため、首にもかなりの負担が掛かっていた。 …あと…少し… 彼女は自分に言い聞かせながら、ハンガーを浮かすように物干し竿を押し当てる。 額からは汗が、秘部からは愛液が絶え間なく染み出ていた。 あずさはそれとも戦いながら、望まぬ行為を続ける。 だが、その時だった。 「あずさ!誰か来るぞ!」 男が息を殺した声で、塀越しに叫んだ。 「…う…うそっ…!?」 あずさの顔から血の気が引いていく。 しかし、その瞬間ようやくハンガーが外れ、制服が下へと落ちてくる。 …間に合って…!! あずさはそれを確認すると、必死に物干し竿をおろし脚立から降りた。 激しく動くたびに、濡れきったショーツがごわごわと絡みつく。 だが、それに戸惑う余裕はなかった。 彼女は物干し竿を地面に置くと、制服を握り塀際まで移動する。 そして、顔を伏せ息を殺した。 しばらくすると、不気味に静まりかえった夜空にアスファルトを響かせる靴音がこだまする。 それはすぐにあずさの脇を通り過ぎると、やがて消えた。 「…よかった…」 あずさは心底胸を撫で下ろした。 そして、今のうちに塀を乗り越えると道路に出る。 あちこちに隠れていた男たちも戻ってきていた。 「どうやら上手くいったみたいだな?」 「さて、さっさと帰ってはじめるとするか」 「へへへ、またチンポ勃ってきやがったしな」 男たちに続き、あずさも帰路に就く。 まるで小便でも漏らしたかのように、大量の愛液をショーツから垂れ流しながら。 寮に戻ると、あずさはすぐに着替えをするように命じられた。 男たちもあっという間に全裸になっている。 彼女は汗ばんだ服を脱ぎ捨てると、彼らの前に肌を晒した。 「へへへ、いい感じで湿ってんじゃん」 「マンコなんか大洪水だぜ?」 「マンガの世界だけじゃないんだな…」 男たちは興味津々であずさの下半身に目をやっている。 「…うぅ…あんまり見ないで…」 あずさは頬を赤らめながら体を丸めた。 だが、それによりますます秘部が剥き出しになる。 「早く俺たちのチンポが欲しいって感じだな」 「ほら、さっさと着ろよ?」 「…はい…」 あずさは自らの手で調達してきた下着を身につけはじめた。 白のフリフリが付いているショーツを穿き、黒い高そうなブラジャーを身につける。 そして、薄茶のストッキングに足を通すと、最後は制服だった。 それはあずさに合うサイズより少し小さく、裾はちょっと屈んだだけでショーツが顔を覗かせるくらい短かった。 別にここに居る男たち以外に見せる訳では無かったが、それでもあずさは恥ずかしさを覚える。 そして、立ち上がると、落ち着かない様子で腹に手を当てながら男たちを見た。 「おぉ、似合ってんじゃん」 「どこの病院にでもいそうだぜ?」 「……あ、ありがとうございます…」 「へへへ、たっぷり可愛がってやんぜ」 「あぁ…」 すぐに宴は幕を開ける。 男たちは一斉にあずさを囲むと、制服の上から体を揉みはじめた。 まだまだぎこちない手つきではあったが、すっかり火照っていた彼女には十分すぎるほどの動きだった。 後ろから乳房を揉み上げあれ、ストッキングの上から尻を撫でられる。 別の男はあずさを抱き寄せると、ゆっくりと唇を重ねた。 「…ぐちゅ…ぅ…」 あずさの口に男の舌が入ってくる。 それは自分本位で容赦のないものだった。 彼女は口をこじ開けられるように舌を受け入れると、自らの舌を絡ませられる。 …くちゅ…ちゃぷ… 激しく音を立てあずさの舌を侵食する男。 もちろん、その瞬間にも乳房は愛撫され、秘部や尻も弄られている。 複数の男による前戯は、彼女の心と体をゆっくりと溶かしていく。 強ばった体は次第に緩み、不安を抱えていた心すら麻痺していった。 「ふぁぁ…ぁ…いい…」 男の舌から解放されると、あずさは無意識のうちに素直な気持ちを口にしていた。 そして、それを境にどんどんと歯止めが効かなくなっていく。 「ようやく素直になってきたじゃん、ここはどうだ?」 裾を捲り上げ、ショーツとストッキングの上から秘部を擦っていた男が嬉しそうにあずさを見上げた。 「あぁ…ん…き…気持ちいい…の……も…もっと…擦って…ぇ…」 あずさは頬を赤らめながら息を漏らすように呟く。 同時に男の指が更に激しく割れ目をさすった。 既に染み出した愛液は、ストッキングをもほんのりと濡らしている。 後ろでは、男の指が肛門に掛かっていた。 掌で尻全体を撫でながら、2本の指であずさの肛門をこねくり回している。 「あぁぁ…お…おしり…は…ぁ…」 あずさは指が肛門に触れるたびに、ピクピクと体を捻らせながら力無く泳いだ。 「へへ、尻もばっちり感じてんな、ホント変態だぜこいつ」 男もその反応に嬉しそうに愛撫を繰り返す。 あずさは前後の穴を弄られながら、身も蓋もなく悶えた。 「あぁん…お…お願い……も…もう…そろそろ…」 「もうそろそろどうした?」 「うぅう…ん…い、入れて…欲しい…んです…」 そして、彼女はとうとうその言葉を口にする。 心底欲していたのだ。 もう、それを疑う心は持ち合わせていなかった。 「ふ〜ん。で、何処に入れて欲しいんだ?」 「…うぅ…どこ…って…あ…あそこ…に…」 「あそこって何処だよ?はっきり言わねぇとわかんねぇぜ?」 「そうだ、何を何処に入れて欲しいかきちんとお願いしろよ」 男たちはここぞとばかりに意地悪そうにあずさに問いかける。 「あぅ…ぅ…はい…、み、皆様の…お…ちんちんを…わ…わたしのま、マンコ…に…い、入れて…欲しいんですぅ…」 だが、あずさは恥ずかしさを堪えながらも必死に嘆願した。 一刻も早く男根に貫いて欲しい。 そんな欲求が今のあずさを包んでいる。 そして、すぐにその欲望は満たされた。 「望み通りにしてやるぜ」 秘部を弄っていた男が、そういうとストッキングを引き裂いていく。 繊維の裂けるような音とともにショーツが剥き出しになっていった。 「あぁ…早くぅ…ぁぁ…」 男の指がショーツに掛かる。 既に大量の愛液によりショーツはべちゃべちゃに濡れていた。 男はそれを無造作に引き下ろすと、一気にあずさの秘部を剥き出しにする。 秘部はそれを覆っている恥毛に至るまで、余すところ無く愛液で濡れていた。 「けっ、すげぇ匂いだな」 男は半ば呆れながらも、赤黒く勃起した男根を突き立てる。 「あぁ…ぁ…ぁぁぁ…」 触れただけであずさは絶頂に達してしまいそうだった。 そして、しきりに唇を舌で舐めながら、もっと奥深くへと突き入れられるのを望んでいる。 …ぐちゅ… すぐに男根はあずさの秘部を押し上げると根元まで埋まった。 同時に彼女の体に今まで体験した事のない快感が流れ込む。 「う…そぉ…あぁ…ぁ…い…いっちゃ…ぅぅ…」 言葉通りあずさは軽い絶頂に見舞われた。 だが、すぐに止めどない快感が押し寄せてくる。 体がどんどん蕩けていくのがわかった。 だが、男はそんな彼女に構うことなく、激しく腰の出し入れを続けている。 あっという間に、男根はおろか、彼の陰毛までもがあずさの愛液で濡れ光っていた。 …くちゅ…じゅる… そして、卑猥な音を立てながら男も欲望を吐き出すためにあずさの中へと腰を入れていく。 「俺も我慢できねぇぜ」 「ほれ、咥えさせてやんぞ」 「はぁぁ…ぁ…はいぃ…」 あずさは男に乗るような格好で犯されながら、目の前に差し出された2本の男根を握った。 そして、すぐに口元へと伸ばすと、丁寧に奉仕をはじめる。 別の男は、制服の裾をめくり上げると尻の部分のストッキングを引き裂きはじめた。 すぐに彼女の真っ白な尻が顔を覗かせる。 剥き出しの肛門からは情けなく腸液が染み出していた。 「んじゃぁ、ケツの方も楽しませてやるか」 男は尻を抱えると、肛門に男根を突き立てる。 …みしぃ… 「ふぁぁ…ぁ…お…おしりに……ぃ…は…入ってくるぅ…」 あずさは男根をしゃぶりながら、尻をこじ開けられる感覚に目を丸くした。 しかも、尻の奥深くまで男根をねじ込まれると、秘部と肛門が違うリズムで抉られていく。 「はぁぁ…ぁぁ…こ…こわれ…ちゃうぅ…」 彼女は何度も気をやっていった。 「へへ、看護婦を輪姦してる感じが最高だな」 「全くだ、ホントあずさはいい着せ替え人形だぜ」 男たちは口々に言いながら、あずさの体を愉しんでいた。 あずさもすっかり我を忘れ、ただ快楽の虜になっている。 「そろそろ出すぜぇ…」 「おお、俺も出ちまうっ」 「あぁぁ…ぁぁ…き…きてぇ…ぇぇ…」 そして、あずさの二穴を犯していた男たちが口々に叫ぶと、小刻みに腰を揺すった。 彼女もその瞬間を待っている。 すぐに大量の精液が膣と腸へと流れ込んだ。 …びゅるる…びゅくっ… 「あっ!ぁぁ…出てる…出てるよぉ…あぁ…あったかい…のぉ…」 あずさは体を反らしながら、注ぎ込まれる精液に反応する。 それはすぐに逆流をはじめ、弾けるように秘部や肛門から溢れ出た。 「あぁぁ……………ぁぁ…」 同時にあずさは何度目かわからない絶頂を迎え、震えながら男に倒れ込む。 「今度は俺だぜ」 だが、休む暇もなく別の男が彼女に覆い被さってきた。 そして、抱えるように秘部に男根をねじ込む。 愛液と精液が混ざり合ったものを潤滑油に、男根はすぐにあずさの奥へと入り込んでいく。 「ぁぁ…ぁ…休ませてぇ…」 あずさは息を切らしながら叫んだが、それが聞き入れられる事はなかった。 激しく腰を密着させると男はあずさの秘部を抉り続ける。 「へへ、やっぱりマンコは最高だな…あったかくて気持ちいいぜ…」 「俺はこっちでも使うか」 そして、一人残っていた男はあずさの腹の上に腰を下ろすと、制服に手をかけた。 「ぁぁ…はぁ…ぁ…?」 彼は制服のホックを外すと、そのままあずさのブラジャーを剥き出しにすると、すぐにそれを前にずらす。 半脱ぎの状態で、彼女の豊満な乳房が眼前に広がった。 「さぁ、あずさの手でやってくれよ?」 男は乳房の谷間に埋めるように、男根を滑る込ませる。 あずさもすぐにその意図を察した。 そして、挟み込むように乳房の両脇を掴むと、息を荒くしながら男根を完全に挟んだ。 谷間に溜まっていた汗が、クチャっといやらしい音を立てる。 同時に、埋まった男根が更に勃起していくのがわかった。 あずさは両端の乳首を重ねるように男根を包むと、力を入れながら押し当てる。 「へへ、慣れてるな?よっぽど相馬さんたちに仕込まれたのかな?」 男はほどよい快感に覆われながら感心したように呟いた。 だが、あずさはほとんど本能のままでパイズリをしているに過ぎないのだ。 今も秘部を抉る男根の快感に酔いながら。 それを物語るように、秘部を激しく突かれるたびにあずさは浅ましく乳房で男根を扱いた。 まるでそれこそが乳房の使い道であるかのように。 「ふぁぁ…ぁ…ちんぽ…あついの…、びゅくびゅく…震えてる…」 「あぁぁぁ…また…いっちゃう…ぅ…」 そして、幾度と無く絶頂に達しながら、あずさは男根を扱き続けた。 やがて二人の男も限界を迎える。 「出るっ…」 「…ぁぁ…」 男が不意に呻くと、汗ばんだ乳房の隙間からあずさの顔に飛び散るように精液が吹き出した。 それは二度三度、弧を描きながら彼女の顎や口に降り注ぐ。 「お、俺も…あっ…」 そして、秘部が咥え込んでいた男根からも、腰の出入りが治まった瞬間、大量の精液が注ぎ込まれた。 熱い粘液があずさの膣壁を焦がしていく。 再び心地よい快感が彼女の体を流れたが、既に声は出なかった。 「……………」 あずさは、今にも気を失いそうな状態で天井を見ていた。 秘部からは生暖かい精液が尻を伝わり流れている。 男たちも丸1日行動していた疲れが出たのか、そのまま床にへたり込むと眠りについていた。 …きもち…よかった… …でも…私… …これから…どうなっちゃうんだろ… …怖いよ… あずさは快感と不安を抱きながら、ゆっくりと目を閉じる。 カーテンの隙間から差し込む朝日に照らされながら。 だが、あずさにとっての地獄はまだ始まったに過ぎなかった。 第11話へ |
|