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■mission■

 

 

 



第15話「萌芽(5)」







 恥辱のインタビューを終えたあずさは、引き続き相馬への奉仕を命じられる。

 まだ先ほどの余韻醒めやらぬ彼女であったが、手を抜く暇などなかった。

 この男たちの事だ、いつ何処で難癖をつけられるかわからない。

 そうなれば、持ち出されるのは自らの大事な妹なのだ。

 それだけは絶対に避けなければならなかった。

 あずさは左手で亀頭を抓み、右手で玉袋を弄りながら、ねっとりと男根に舌を這わせはじめる。

 まるで横笛でも吹くような体勢だった。

 そして、唾液を溢れさせながらその竿を何度も往復していく。

 すぐにその男根は再び固さを取り戻し、青筋が浮き上がっていくのがわかった。

 もちろん、あずさはそれで手を弛める事はなく、今度は男根全体を口に含んでいく。

 完全に亀頭を口に含み、唇を窄め締め上げはじめる。

 口全体に男根の熱がはっきりと伝わりはじめた。

「…はぶぅ…ぬぷ…っ…」

 それでも、動きは留まる事はない。

 彼女はそのまま男根を根元まで含んでいく。

 あずさは、その行為に胸が締め付けられる思いだった。

 だが、紛れもなく自らの意思で男根を咥えているのだ。

 そればかりか、以前に比べずっと抵抗が無くなっているのがはっきりとわかる。

 しかも、秘部までもがしっとりと濡れはじめていた。

…どうして…

 あずさはその身体の反応に、悲しさを覚える。

 もちろん、その変化はとっくの昔に自分でもわかっていたが、こうやって改めて体験するたびにやり場のない苦しさが込み上げてくるのだ。

 しかし、だからといって動きを止める訳にはいかなかった。

 彼女は、根元まで咥えていた男根を唇で締めながら、再び亀頭のだけを含むように顔を上げていく。

 男根から染み出した汗と、自らの唾液がミックスされ一緒に口の中へ戻ってくる。

 それを、舌に絡めると、口に埋まっているつるつるした部分へねっとりと絡ませていく。

 彼女が本能で身に付けた男根奉仕だった。

「へへへ、あずさのフェラはもの凄い勢いで上達してるな」

 それを裏付けるように相馬が目を細めながらそう言うと、あずさの頭を撫でる。

「……じゅぷ…くちゅ…」

 それでも、彼女は聞こえないかのように男根をしゃぶり続けた。

 誉められても嬉しい訳はない。

 だが、身体はそれに反応しているのだ。

 秘部は更に愛液を生み出し続け、今にも太股に流れ落ちそうな雰囲気だった。

…ううぅ…

 あずさはひたすら男根への愛撫を続けながら、その二律背反な心と身体を嘆く。

「それじゃあ、出してやるか」

 しかし、そんな暇など無いと言わんばかりに、相馬の声とともに、咥えている男根が膨らみはじめた。

「……ふぐぅ…うぅ…」

 逃げる事は許されない。

 あずさが出来る事は、これから発射される精液を口で受け止める事だけだった。

…びゅく…びゅるる…

 すぐに生暖かい精液が彼女の口の中へ跳ねていく。

 それは何度も脈打ちながら、大量の精液を彼女の口に送り込み続けた。

「まだ飲むなよ?」

「……ふぁぁ…ぁ…」

 しかも、あずさはそれを飲み込む事も出来ないのだ。

 あっという間に顔を少し上に上げないと零れてしまうまで精液が溢れている。

「…へへ、気持ちよかったぜ」

 相馬はそんな彼女の苦労も知らず、勝ち誇ったように男根を引き抜いていく。

「…ふぁ…あぁ…じゅる…」

 彼女はその勢いで漏れそうになる精液を吸い上げながら、ただ情けない吐息を漏らした。

 もちろん、その瞬間も余すところ無くカメラが捉えている。

「ほら、それじゃあ口を開けてみろよ」

 そして、島野から指示が飛ぶ。

 あずさは言われるがまま、顔を更に上げると口を開いた。

 口内は舌が隠れるほど片栗粉が溶けたような液体が溜まっている。

 彼女の唾液で水増しされながら。

 しかも、口を開きすぎると端から零れそうになり加減が難しい。

 嫌が上でも彼女の口は震えていくのだ。

 しかし、閉じる事も飲み干す事も命じず、ただ島野はその姿を撮り続ける。

 それは1分以上続いていた。

…うぅ…早く…終わらせて…

 あずさは心の中で叫んだ。

 さすがに顎が疲れてきており、口は先ほどよりも震えが激しくなっている。

 しかも、唾液は延々と溜まってきており、いつ精液が口から漏れてもおかしくはなかった。

 しかし、それは一歩間違えばケチをつけられる材料になりかねないのだ。

 それだけは嫌だった。

…うぅ…辛い…

…もう…飲ませて…

 あずさは心底そう思う。

 もちろん、精液を飲む事に抵抗が無いはずはなかった。

 これまで数え切れないほど精液を飲まされてきたが、それには常に嫌悪感が伴っている。

 だが、今回ばかりはそうも言ってはいられないのだ。

「…そろそろいいかな」

 すると、ようやく島野が満足したようにカメラから視線を離すと彼女の方へ目を向ける。

…うぅ…お願い…

 あずさも必死に目で訴えかける。

「よし…」

「ちょっと待った!!」

…………え…!?

 だが、島野の言葉を遮るかのように、一人の男が叫んだ。

 それは長井である。

「…どうした?」

「ついでに、これも撮ってくれよ」

 長井はそう言うと、あずさの顔に向かい男根を突き出す。

 それは既に勃起していた。

「へへっ、俺のザーメンも追加してやろうって思ってよ」

 そう、彼もあずさの口に精液を注ごうとしているのだ。

「なるほど、そう言う事か…いいよ、思う存分出してやるんだな」

 島野は納得したようにそう言うと、再びカメラを構える。

「あずさ…もうちょっと我慢するんだぞ」

…そ…そんな…

 あずさはその言葉に肩を落とした。

 真横では長井が、彼女の口めがけて容赦なく男根を扱いている。

 しかし、彼女には逃げる事も、口を閉じる事も出来ない。

 ただそれを受け入れるしかなかった。

「へへへへ、無抵抗の顔にぶっかけるってのも悪くねぇなぁ」

 彼は猛り狂った男根をひたすら扱きながら、卑猥な顔であずさを見下ろしている。

 もちろん、そこから視線を逸らす事も出来ない。

 彼女はひたすら疲労に耐えながら、自らが汚される瞬間を待ち続けた。

「……はぁ…はぁ…出すぜぇ」

 そして、長井が息を荒くしながらそう言うと、程なく亀頭の先から勢いよく精液が飛び出していく。

…びゅ…ぴゅぅ…ぅ…

「……ほぁぅ…うぅ…」

 最初の発射は見事に外れ、あずさの顔に線でも引くかのように鼻から目に向けて飛んでいた。

 次は彼女の鼻にぶつかり、口へと流れていく。

 三度目は頬に飛び散り、首筋へと垂れ落ちた。

「ヘタクソだな」

「最初から入れる気ないだろ?」

「うるせぇ…」

 相馬たちの突っ込みに長井は拗ねたような声を上げる。

 もちろん、その間もあずさの顔には精液がぶちまけられているのだ。

 そして、その無惨に汚れた顔もしっかりとカメラに収められていく。

……うぅぅ………

「あぁ…でも気持ちよかったぜ、やっぱりあずさだと出る量が違うな」

 全てを出し終えた長井は、あずさの髪で精液を拭うと後ろに下がった。

…………………

 その間、彼女はただカメラに顔を向けている。

 すでに顎の感覚は無くなっていた。

 唇の端からは、唾液に押し上げられるかのように、とろりと精液が垂れ落ちている。

 先ほどあずさが懸念した事だったが、顔を満遍なく汚された今となってはどうでもいいような気がした。

「あ、もう飲んでいいんだぞ?」

 そして、まるで忘れていたかのように島野がそう声をかける。

「……うぅ……ごきゅ…こくっ…」

 あずさもその言葉を聞き、まるで当たり前のように精液を飲み干していく。

 恥ずかしさも悔しさも、もう何処にもなかった。








「よし、次の撮影に行くぞ、立つんだあずさ」

 しかし、休む暇も与えられず、あずさは立つ事を命じられる。

 もちろん、顔は精液で汚れたままだ。

「…ど…どこへ…?」

「隣の部屋に行くだけさ」

 あずさの声に、島野はそう答えた。

 恐らく寝室なのだろう、この部屋の奥にはドアがついている。

 彼はあずさの手を引くと、そこへ向かい歩きはじめた。

 相馬も長井もカメラの機材を担ぐと後ろに続く。

…カチャ…

 島野はドアを開けた。

「………えっ…」

 あずさはその奥の光景を見て思わず声を上げる。

 そう、そこには別の男たちがいたのだ。

 その数は20人をゆうに超えており、10畳ほどの洋室を埋め尽くすかのように佇んでいた。

 もちろん、誰一人として知った顔はない。

 皆、パンツしか身に着けておらず、あずさの顔を見ると卑猥な笑みを返してくる。

 男根をまさぐっている者も何人もいた。
 
「何、驚いてるんだ?」

「へへ、あずさのためにいっぱい揃えてやったんだぜ?感謝しろよな」

 そんなあずさの反応に、相馬たちは嬉しそうに言葉をかける。

「…………………」

 だが、あずさは何も言葉を返す事が出来ず、ただただ立ち尽くすだけだった。

「ほら、早く入るんだ」

 しかし、島野に強引に手を引かれると、彼女は有無を言わせず部屋の中央へ身を移していく。

 見渡す限り男ばかりだった。

 強烈な男の匂いが、弥が上にも鼻をついてくる。

「さて、撮影の前に挨拶するんだよ」

「ちゃんと土下座してな」

 だが、そんな事を気にする暇もなく、男たちから命令が飛んだ。

「……うぅう…」

 考えている時間はないのだ。

 あずさは為す術なく膝を下ろすと床に腕をつく。

 何人もの男の汚らしい足が視界に入る。

 どれも股間を弄っているのか、忙しなく動いていた。

 そんな中、彼女はゆっくりと頭を下げていく。

「…ううぅ…きょ、今日は…どうか…よろしくお願いします…」

 自然に涙声になっていくのがわかった。

 それは、次第に増えていく自らを貶める存在と、この先に何が待ち受けているかわからない不安の為である。

 だが、男たちからは喝采の声が上がった。

 誰しも、あずさに欲望をぶつけたくて堪らない…そんな雰囲気を醸し出している。

 そんな中、次の撮影が開始されていく。

「それじゃあ、鍋さん。お願いします」
 
 相馬に言われると、一人の男があずさの前に進み出た。

 それはどう見ても40過ぎの中年である。

 髪はすっかり後退し、腹は太鼓のように膨らんでいた。

 見るだけで気持ちが悪くなりそうな男である。

 だが、そんな体と相反するかのように、男根だけは異様な長さと太さを有していた。

 それは臍を隠すかのように天を突いており、これまであずさが相手をしてきた中でも群を抜いている。

……ごくっ…

 その威圧感に、彼女は思わず息を飲んだ。

 同時に、こんな野太い男根を受け入れなければいけないという恐怖感が体を包む。

「ほんじゃ、やらせてもらうかの」

 鍋さんと呼ばれた男は、そう言うと床に腰を下ろした。

「ほれ、スカート捲ってマンコ見せんかい」

 そして、鋭い目つきであずさにそう指示する。

「……は…はい…っ…」

 あずさはまるで魅入られたかのように、とっさにスカートをたくし上げた。

 もちろんショーツは身に着けていない。

 彼女の柔らかそうな太股と、その中央に生え繁る恥毛が露わになる。

「ふぉふぉふぉ、もう濡れちょるみたいじゃの」

 鍋はそれを見て満足そうに笑った。

 その背後では、パンツの中で男根を扱きながら、他の男たちも注目している。

 あずさは顔が赤くなるのがわかった。

「ほれ、今度は儂を跨ぐんじゃ。すぐにご馳走してやるけんの」

「……ううぅ…はいぃ…」

 だが、恥ずかしがっている暇はなく、あずさは彼の前へ進み出ると伸ばした足を跨いでいく。

 その足はかなり短く、すぐに鍋の男根の前まで辿り着いた。

 彼女自身はスカートの影に隠れ見えなかったが、それはあずさの股間を完全に覆っている。

「おやおや、これは前戯はいらんな」

 鍋は秘部の濡れ具合を確認すると、そこへ男根を触れさせた。

「……ひぃぃ…」

 それだけで、もの凄い圧迫感があずさを襲う。

「あずさ、スカートは絶対下げるなよ」

 だが、怯む事を許させないかのように、監督である島野から指示が飛んだ。

 その言葉に、あずさは思わずスカートの裾を握っている手を更に固くする。

 だが、そうでもしなければ、すぐに手を離してしまいそうなほど、鍋の男根は秘部の入口を刺激していた。

「うし、準備OKだぜ」

 そして、いつしか彼女の正面には長井がカメラをセットしており、準備完了の合図を島野に送っている。

 こうして、あずさは見ず知らずの中年に体を捧げる事になるのだ。

 彼女の心はその醜い顔と、かつて経験した事のない長さを有している男根に怯えていた。

 しかし、秘部からは止め処なく愛液が垂れ落ちている。

 快楽への期待にクリトリスを勃起させながら。


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