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■mission■

 

 

 



20話 剪定(4)





 その日の勤務が終わったのは午前1時半の事だった。

 例の如く、勤務後も島野に性欲処理を強要され、パイズリから騎乗位、最後にバックからアナルとフルコースをこなし解放されたの
は午前3時の話である。

 さすがに酷使しすぎな感は否めなかったが、明日以降の出勤は再び夕方からになっており、店側としてはそれを見越した上での話な
のだ。

 だが、あずさにとっては手放しで喜べる状況ではない。

 結局、勤務時間は13時間にも及び、今日も大勢の男が自らの膣内に精液を吐き出していた。避妊具の使用は許されない。いや、正
確には客がそれを認めてくれないのである。

 妊娠や性病の危険性について島野が口を挟む事はなかった。

 そのせいもあってか、客たちと交わる中であずさは予想外に達してしまったのである。

 その数――8回。

 すなわち、彼女はこれから伊三を相手に16回絶頂を迎えなくてはならないのだ。

 過小に報告する手もあったが、勤務中の姿は常にビデオに映っている。伊三と島野の間で話が通っていれば誤魔化した事はすぐにわ
かるだろう。

 それは自分以外の人間に迷惑がかかる可能性を秘めていた。

――それだけは絶対に避けないと……。

 あずさは自らにそう言い聞かせると、アパートへの帰路を急いだ。



「……ただいま戻りました」

「ふぉふぉ、待ちくたびれたわい」

 部屋に戻ったあずさを伊三は嬉しそうに出迎えた。

 剥き出しの下半身。肉棒は天を突いており、部屋にあるブラウン管テレビにはいわゆるアダルトビデオが流れている。

 まさに自慰に励んでいた最中であろう。

 それでも伊三は全く恥ずかしがる様子もなく下半身を見せつけている。それだけで足が竦みそうになるあずさ。

「今日は何回イったかの?」

「はい、8回イきました」

「ふぉふぉふぉ、忙しくなるのぉ。まぁ――時間はたっぷりある、思う存分儂のチンポを味わう事じゃな」

 そう言いながら下半身を誇示する男。それは奉仕を求めるものである事は彼女にもわかった。

「…………」

 あずさは無言のまま彼の前に跪く。そして、その反り返った肉棒を扱きはじめる。

「そうじゃ」

「え?」

 伊三は不意にあずさを抱え上げると、その股の下に潜り込んだ。

 互い違いに覆い被さる格好。

「ほれ、そのままチンポを咥えるんじゃ。儂もお主のマンコを可愛がってやるけぇの」

 それはシックスナインの体勢に他ならない。

 男根は彼女の眼前に迫っており、普段以上の圧迫感を醸し出している。

「はい、ちゅぷ……くちゅ」

 その怒張にあずさは吸い込まれるように舌を這わした。

 みるみるうちに唾液に染まっていく粘膜。

「ふぉふぉ、ええぞ」

 伊三は彼女の奉仕に目を細めると秘部へと舌を伸ばした。その動きは花弁全体に及ぶと愛液に染まった肉を唾液で上書きしていくの
である。

「……ひぁぁ」

 あずさはそんな激しい責めに困惑した声を上げた。

 無論、舌の感触は想像以上に熱く悩ましい。

「そんなところ舐めたら……き、汚い……です」

 だが、あずさが気にしていたのは秘部を直に舐められていた事である。

 当然の話ではあるが店を出る前にシャワーは浴びていた。膣も中に溜まった精液も掻き出し、念入りに洗ったはずである。

 それでも、彼女はそう思った。そもそも秘部を舐められる事自体、初めてではないにも関わらず、だ。

「ふぉふぉ、何を言うとるんじゃ。お主は儂の女じゃて、そんな事気にせんでもええんじゃ」

 伊三は全く意に介する様子もなく秘部を責め続ける。

 秘肉の輪郭をなぞるように舌を伸ばし、次にその奧を舐っていく。また、ときおり歯を立てると刺激にアクセントを加えた。

 その上、花弁の頂点にある肉の突起を摘み上げ、秘肉そのものを舌と唇で責め上げる。

「あぁ……ひぁぁ」

 あずさはそれだけで絶頂の手前まで辿り着いた。

 踏みとどまったのは、その愛撫をもっと欲するために他ならない。

「……ちゅぷ、ちゅる」

 負けじと肉棒をしゃぶり続ける少女。それは先ほどよりも大胆かつ浅ましい動きであった。

 伊三の熱っぽい責めに、あずさは無意識のうちに靡いていたのだ。

「ふぉふぉ、今度はチンポを咥えて竿を扱くんじゃ」

「ふぁい……ちゅぽっ」

 彼女は言われた通りに亀頭を咥え込むと、しきりに男根を扱いていく。

 その間も男は秘部への愛撫を繰り返していた。

――あぁん……も、もうダメぇ……!

「ひぐっ」

 堪えきれず、あずさは達する。

 男の舌だけでイったのはもちろん生まれて初めてであった。

「……ふぁぶっ、ぐちゅ」

 あずさは背中を反らしたい気持ちを堪えながら、必死に男根を咥え込み続ける。

 指の動きも衰える事はない。

 今の彼女はほとんど無意識のうちに伊三を射精に導こうとしていた。

「ふぉふぉふぉ、愛い奴じゃのぉ」

 その言葉とともに男根が震える。あずさもそれを察すると肉棒を唇で締めつけるのだ。

……びゅく……どぴゅ、びゅるる

 口内へ勢いよく放たれる精液。

「……じゅる、ごきゅ、ごくっ」

 あずさは伊三の反応を窺いながら、その汁を当然のように飲み干していく。

 味について感銘を抱く事はなかったが、それだけで再び達しそうになったのは事実である。そのせいもあってか、彼女はいつまでも
男根を咥え離さなかった。

「ふぉふぉ、なら次はここじゃ」

 すると伊三は両足を広げるとその中央を指で示す。

 そこは彼の尻、すなわち肛門だった。

「わかりました」

 その意図を理解したあずさは、這うように体勢を入れ替え伊三の股間を正面に見据える。

 未だ勃起している男根の下にある窄み。そこは浅黒い色素が沈着したおぞましい穴であり、肉棒のものとは違う臭気がうっすらと漂
ってきていた。

「……ちゅぷ」

 あずさはその皺へと唇を重ねる。

「ちゅる……ちゅぽ」

 まるでキスでもしているかのような動き。しかも、その表面を唾液で満たすと、今度は尻の中へと舌を挿し入れるのだ。

 焼け付くような温もりが舌を通して伝わってくる。

「ちゅ、くちゅ……ちゅぷ」

 あずさは丹念に愛撫を続けていた。

 それは奉仕と言うより、伊三に服従を誓うような行為であろう。

――あぁん……あったかい。

 そんな中、あずさの指が自らの下半身に伸びる。

 そう、彼女は男の尻を舐めながら、自慰をはじめたのだ。

 伊三の唾液と自らの愛液が混じり合った秘部。そこをしなやかな指がねっとりと掻き回していく。

 かつてのバイブによるオナニーに比べれば衝撃は控え目である。しかし、その時を凌駕する快感があずさを襲っていた。

「……ふぁあ、じゅる」

「ふぉふぉふぉ、気持ち良さそうじゃのぉ?」

「はい……気持ちいいです」

「儂のケツは美味いか?」

「とっても美味しいです」

「ふぉふぉ、ならば自分の指でイくまで舐め続けるんじゃ。特別にアクメ1回に換算してやるぞい」

「あぁん……嬉しい、じゅるる」

 あずさはうっとりとしながら再び肛門へ舌を這わせた。もちろん秘部を弄る手も休めない。

 生まれてからずっと淫乱であったかのような仕草。

――はぁ、はぁ……気持ちいいのぉ……。

――あぁん……ダメぇ、来ちゃう……男の人のお尻舐めながらイっちゃうのぉぉぉ!!

 あずさは伊三の尻に顔を押しつけるように達していた。

 だらしなく秘部に埋まる指先。

 だが、全てが満たされた訳ではなかった。

――うぅ……ダメ、足りない……。

――指じゃ……ダメなの。

 あずさの中に溢れてくる不満。

 そう、男根でなくてはダメなのだ。しかも、出来れば膣内を余すところなく満たしてくれるモノが良かった。

「ふぉふぉ、どうかしたかの?」

「…………」

 あずさは男の声に反応すると、スカートを降ろし膝立ちの格好で彼の方を見る。

「お願いします……」

 そう言うと、愛液でベトベトになった股間に指を添える少女。

「伊三様のおチンポでイきたいの……。だから、ここに……オマンコに――そのぶっといチンポ入れて下さいませ」

 それは心からの願いである。

 今も天を衝く伊三の逸物。あずさはその逞しい男根でこの上ない快感を貪り、脳が焼けるような絶頂を味わいたかったのだ。

「ふぉふぉ、仕方ないのぉ。なら、思う存分味わうがいいぞ」

 伊三は勝ち誇ったように笑うと横になった。

「あぁぁ……ありがとうございます」

 あずさはすぐに彼を跨ぎ、自ら肉棒を秘部へと手繰り寄せる。そして、一気にそれを飲み込んでいく。

 まるで吸い込まれるように秘肉へ埋没する男根。

 同時に蕩けそうな温もりがあずさを満たしはじめた。

「はぁぁ……ん、熱いのぉ……。おチンポ、焼けちゃうぅ……」

 彼女は恥じらいもなく室内に悩ましい声を響かせる。

 秘部は真っ赤に充血しながら男根を咥え込んでおり、根元まで食い込む度に溢れ出た愛液が伊三の陰毛を濡らしていた。

「はぁ……はぁぁひぃ……」

 次第に早くなっていく腰つき。それは歯止めが利かないとばかりに肉棒を貪るのだ。

「はぁひぁぁ……ぁあ――も、もうらめぇぇぇ!!」

 その刹那、あずさは達していた。

 カエルのように股を広げながら、だらしなく反り返る少女。

「ひはぁ……ぁひぁ……、ご、ごめんなさい……」

 だが、あずさはすぐに我に返ると申し訳なさそうに伊三の方を見る。

 男よりも自分の欲求を優先させてしまった自覚はあるのだ。

「いま、気持ち良くしますから……」

 彼女は今度はねっとりと腰を動かしはじめる。

 結合部は泡だった蜜に染まっており、それが先ほどよりも汚らしい水音を奏でていく。

「ふぉふぉ、ええ締まりじゃのぉ」

「あぁ、ありがとうございます」

「ただ、今のアクメはなしじゃぞ?お主のオナニーみたいもんじゃからな」

「はい。これからは気をつけます」

 伊三の意地悪にもあずさは動じる事はなかった。

 いや、むしろ絶頂を迎えられる回数が増えたとすら思うのである。

 時間が経てば後悔する可能性はあったが、身体を包む快感がネガティブな意識を完全に排除していた。

 まさにセックスという名の媚薬に他ならない。

「はぁん……」

 あずさは下半身で深々と肉棒を咥え込むと、伊三の身体に凭れ掛かる。

 そして、その胸板に頬ずりをしながら乳首に舌を這わせるのだ。

「ちゅぷ……あん」

 媚びを売るかのように上目遣いで伊三を見るあずさ。

 その表情は退廃的な小悪魔のようであり、かつての明朗で身持ちが堅かった少女の面影はない。

「ふぉふぉ、まさに儂の見込んだ通りの女じゃな」

 伊三は目を細めながら自らも腰を突き上げはじめた。

 膣内を満たし、子宮に押しつけられる男根。

「あはぁぁ、いいのぉ、チンポ来てるぅ」

 あずさはその感触を噛み締めながら更に身体を密着させる。

 心の底から伊三と一つになりたいという意識。

「またイきたいか?」

「あぁん、はいっイきたいですっ……伊三様のおチンポでイかせて下さいぃ」

「ふぉふぉ、なら一緒にイくとするか」

「はい、嬉しいっ」

 そんな喜びを胸にあずさは再び絶頂への階段を駆け上がる。自らを満たす極上の肉棒に酔いしれながら。

「あぁぁぁ、い、イクぅぅぅぅぅ!!!!!」

 こうして彼女は、膣内に噴き上がる射精の温もりを感じながら絶頂を迎えるのだ。

 その衝撃に秘部は窄み、膣肉は男根に食い込んでいく。その締め付けが更に精液を溢れさせるのである。

「……あはぁん……」

 あずさは伊三に身を委ねながら、いつまでも肉棒を感じていた。

 そして、体力の続く限り奉仕を続けるのだ。

 男に尽くし支配される事を望みながら。



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