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■mission■

 

 

 



27話 新世界(4)






 あずさが店に出たのは勤務開始から30分を経過した頃であった。

 小便に塗れた身体で働く訳にもいかず、ペナルティを言い渡された後シャワーを浴びる事を許された少女。

 だが、如何に見た目は綺麗になっても、度重なる狂宴で火照った身体はそう簡単に癒えそうになかった。

 しかも、店内はかつてのPiaキャロットとは明らかに異なっており、その変化が彼女を悩ませる。

 一番の違いは客層であった。

 これまでは若い女性が中心で、夕方以降は家族連れが多数訪れるような洒落たファミレスだったが、かき入れ時にも関わらず客はま
ばらで厳つい男たちの姿が目についている。

 それも全て、この店の噂を聞きつけて集まった者たちが殆どであり、彼らは食事などそっちのけで店内を巡回するウェイトレスに目
を向けていた。

 そう、女性従業員がノーパンノーブラなのは既に公然の秘密に過ぎず、そんな恥ずかしい格好をした女性たちが無償で性欲処理をし
てくれるのが現実なのだ。事実、店での痴態を撮影した写真や動画はネット上で簡単に見る事が出来、ここに来ている客の大部分は自
らもその恩恵に預かろうとしているのである。

 店側としても、そんな客の要望に対し拒否する事を禁じているため、女性たちは誘われるがままに身体を許すしかなかった。

「…………」

 あずさは客の視線を感じながら店内を巡回していく。

 向こうから声をかけて来ないため素通りしていたが、勃起したズボンを弄りながらアピールしてくる客は1人や2人ではない。

「……あぁん困ります……」

 しかも、今まさに男に股間を弄られている同僚もおり、その悩ましい声に店内の空気はいっそう澱んでいくのだ。

――カラーン

 そんな中、新たな客が店に入ってくる。

「Piaキャロットへようこそ!」

 あずさはすぐにそう声をかけた。

 これまで幾度となく口にしている来店の挨拶。それは店を訪れた客に対する感謝の気持ちを示すものである。

「オラ、タダでやらせてくれる女はどいつよ!?」

「俺らは溜まってんだよ! さっさと連れてこんかい!」

 だが、姿を見せた2人組の男たちはとても客とは思えない態度で声を荒げた。

 髪を金色に染めた色黒の中年と、リーゼントのチンピラ風の男。

 その顔は性欲を満たす事しか考えていないようで、ある種の獣のような印象を受ける。

「……こ、こちらにどうぞ」

 あずさは戸惑いながらも彼らをテーブルに案内した。

 どんな態度を取ろうとも客は平等なのである。

「ご、ご注文はお決まりでしょうか?」

「おう、女2人な。とびきり上等な奴頼むぜ」

 金髪男は平然とそう口にした。

 まさにここに来れば無条件で女と交わる事が出来ると疑っていないようである。

 しかし、注文という形で客に身体を許す事だけは固く禁じられているのだ。

 それを認めてしまえば、女だけを求め店に金を落とさない者が激増するのは目に見えていた。

 いくら落ちぶれてもPiaキャロットは風俗ではなくファミレスであり、店を仕切っている男たちにとっては貴重な収入源なのであ
る。

 それゆえ、その注文は水際で防がなくてはならない。

「も、申し訳ありません。当店のメニューにはそのようなものはございません」

 あずさは申し訳なさそうに男の言葉を否定した。

「ふざけんな! この店でハメたって奴を知ってんだよ!」

「俺らを誰だと思ってんだ!? あんま舐めてると痛い目に遭うぞ?」

 すると男たちは当然のように凄むと、彼女の胸ぐらを掴む。

「で、ですが……」

 それでもあずさは必死に抗っていた。

 こんな怖い思いをするなら、彼らに身体を許した方が数倍マシだと思ったが、店のルールに逆らう事は出来ないのだ。

「ですがもクソもあるかよ! 俺らは女とハメるために来たんだぞ? 何とかするのが筋ってもんだろ!」

「と、とにかく何か注文していただかないと……」

「ほう、なら注文すりゃやらせてくれるのか?」

「…………」

 あずさは何も答えなかった。

 だが、注文さえ入れば男を拒む理由がなくなるのも事実である。

「なら、ステーキ2つだ。それにビールもな」

 金髪男はそう言うと、彼女を自分の隣に座らせた。

 そして、リーゼントがその反対側に座るとあずさを挟み込むように距離を詰めるのだ。

「か、かしこまりました」

 彼女はその状態のまま注文を入力していく。

「……ひっ!?」

 すると、それが終わるか終わらないかのうちに男たちは男根を剥き出しにする。

 どちらの肉棒も既に反り返っており、伊三ほどではなかったがかなりの太さと長さを有していた。

 その上、経験豊富なのか全体が黒ずみ不気味に光る男根。

「ほれ、さっさと扱かんかい!」

 男は有無を言わせず男根への奉仕を求めてくる。

 既にあずさで性欲を満たす事は既定路線のようで、他の客の目を気にする素振りもなかった。

「失礼します」

 そんな中、彼女は両手でそれぞれの怒張を握ると、ゆっくりと扱きはじめる。

 寸胴な竿は常に脈打つと、火傷しそうな熱を掌に伝えていた。

「……うぅ」

 あずさはその感触に顔を歪めながらも、しきりに男根に愛撫を加える。

 ますます固くなっていく肉棒。

 しかも、亀頭の先からは透明な粘液が滲み、彼女の汗ばんだ手に流れ込む。

 それが肉と肉との接点を満たすと卑猥な水音を奏でさせるのだ。

「……はぁ、はぁ」

 その感触と響きにあずさの心は燃え上がっていく。

 また、下半身にも熱が帯びはじめ、そこから零れた愛液がビニールの椅子に流れるのがわかった。

 なし崩し的に奉仕をはじめたにも関わらず、彼女は僅か数分で男に馴染んでしまったのだ。

 そうなる度に痛感させられる自らの本性。

「はぁ……ぅ」

 だが、如何に絶望しようとも男に奉仕し続けるしか選択肢はないのである。

 それこそがあずさの生きる理由であるかのように。

「お、お待たせしました……」

 その時、ビールとステーキをトレイに乗せたウェイトレスがやって来る。

 彼女はさやかという名前で、年齢はあずさと変わらないものの最近この店に入ってきた後輩だった。

 もちろん、彼女も既に籠絡されており、逃げる事も出来ず男たちに尽くす日々を送っている。

「…………」

 手際よく鉄板に載ったステーキを並べていく少女。

 本人は気づいていなかったが、そのスカートの裾にはフレンチドレッシングのような汁が付着していた。

 無論、それは紛れもなく精液であり、さやかは直前まで厨房で男に奉仕させられていた事を意味している。

 そして、彼女は今も怯えていた。

 そう、目の前の男たちの慰み者になる可能性があったからに他ならない。

「…………っ」

――ビリッ

 あずさは咄嗟に制服の胸元を引き裂くと、自らの胸を露わにする。

 そこから零れた柔らかい乳房は支えを失った反動で波打ち、男の視線を釘付けにした。

 しかし、彼女はそれにも飽きたらず、今度は彼らの手を自らの膨らみに導いていくのだ。

「うひょ、ようやくその気になりやがったぜ」

「どうせ、最初から俺らにウズウズしてたんだろ?」

 男たちはすぐに自らのペースで乳房を鷲掴みにすると、勝ち誇ったように蔑みの言葉を投げかけてくる。

「ごゆっくり、どうぞ」

 だが、その間に料理を並べたさやかは、深々と頭を下げ足早にテーブルから離れた。

「……お、おいっ」

 男はその背中を目で追ったが、後の祭りである。

 しかも、あずさがねっとりと肉棒を扱いていたため満足するしかないのだ。

――よかった……。

 彼女は後輩が厨房に戻る姿を眺めながら、心から安堵していた。

 もっとも、それによって男の欲望は否が応でも一身に集まるのだが、彼らに靡きはじめていたあずさにはさほどの問題ではない。

「……はぁ、はぁ」

 それを物語るように休みなく男根への愛撫を続ける少女。

 息遣いは完全に悩ましいものになっており、少しでも気を緩めれば口元から唾液が溢れるような状態だった。

「へへへへぇ」

 彼らはそんな真摯な奉仕を愉しみながら、ステーキに手をつける。

「……うげっ、なんじゃこりゃ!?」

「固っ!? ほとんどゴムじゃねぇか!」

 その瞬間、あまりの不味さに肉を吐き出すと顔を顰める男たち。

 出所はおろか、肉である事すら定かではないのだ。彼らが美食家(グルメ)とは思えなかったが、この反応は当然であろう。

「おうおう、テメェの店は客に豚の餌でも食わせるのかよ?」

「……そ、そんな事は……」

「ちっ、だったらよ――」

 リーゼントは話の途中で何か思いついたのか、唐突に立ち上がると男根を剥き出しにしたまま席を離れた。

「あ、あの……何処へ?」

 あずさは追い縋ろうとしたが、金髪に身体を掴まれているためそれは叶わない。

 すると男は隣のテーブルに置いてある先客が使った皿を持って帰ってくるのだ。

「お前も食ってみろや」

 そして、先ほどテーブルの上に吐き出した肉を摘み上げると、ソースでドロドロになった皿に投げつけるのである。

 歯形が付き、見るからに気色悪さを漂わせている物体。

「へへ、クチャクチャ」

 すると金髪男もそれに倣うと、再び肉を口に放り込み咀嚼をはじめる。

「うげぇ……まじい」

 その上で、グチャグチャになった肉を皿の上に吐き出すのだ。

「……ひっ」

「ほら手が止まってんぞ? 気合い入れて扱かんかい!」

「……は、はい」

 あずさは戸惑う事すら許されず、男根への奉仕を続けるしかなかった。

「食えたもんじゃねぇぜ、ペッ!」

「不味すぎて食事って、ぐおぁ……レベルじゃねぇぞ」

 そうしているうちに男たちは全ての肉を噛み砕くと、皿には形容しがたい何かが盛りつけられている。

「へへっ、食べやすいようにしてやったぜ?」

「さっさと食わんかい!」

「……うぅ」

 あずさは止むに止まれずカトラリーケースからフォークを取り出した。

「おいおい、ちょっと待てや」

「え?」

「フォークを使うなんてお前にはもったいないだろ? ほら」

 男はそう言うと彼女を立ち上がらせる。

「…………」

 この時点で自分に何を求めているのかを彼女は理解した。

 そして、逆らう事も出来ずそのままテーブルに上がるのだ。

「へへ、こいつノーパンだぜ?」

「しかも、ケツもマンコもベチャベチャじゃねぇか」

「……あぁん」

 剥き出しの下半身を男たちに詰られ、その恥ずかしさに身体を熱くするあずさ。

 しかも、他のテーブルの客もこちらを注視している。

――お願い、見ないで……。

 まるで店の客全員にショーでも見せているような気分である。

「うぅ……」

 あずさは目眩を覚えながらも皿の前に這いつくばった。

 それにより剥き出しの乳房はテーブルに押しつけられ、ひんやりとした木の感触が伝わってくる。

「…………」

 眼前に広がるおぞましい肉料理のなれの果て。

 彼女はそれに顔を寄せると、舌と口だけで食べはじめるのだ。

「じゅる、げほ……くちゅ」

 あずさは思わず口に含んだものを吐き出しそうになったが、必死に堪えながら咀嚼を続ける。

 肉自体が不味い事はもちろん、それを誤魔化すために大量の油と調味料が使われており、その上――男たちが噛み砕いた事よって染
みついたヤニやアルコールの成分が気持ち悪さを増長させていた。

「……じゅる」

 無意識のうちに浮かび上がってくる涙。

 だが、それでも後には引き下がれないのである。

「おら、もっと美味そうに食えよ? テメェのとこのおすすめなんだろ?」

 男たちも容赦する事なく、メニューを叩きながら彼女を煽った。

「はい、申し訳ありません。くちゅ、くちゃ……」

 あずさは犬のように食事を続けたが、肉はすこぶる不味くまだ2割ほどを飲み込んだに過ぎない。

「けっ、どうも味付けが薄いようだな」

「……!?」

 すると彼らは皿の前に移動すると男根を扱きはじめた。

 そう、このおぞましい料理に更なるアクセントを加えようというのである。

――そんな……。

 彼女は肉棒の気配に圧迫されながらも、何とか食事のペースを上げようと努めた。

「げほっ、ごほ……」

 しかし、その度に噎せ返り、ただ口内のスペースが減っていくだけに過ぎない。

「ほれっ」

 そんな中、あずさの努力も虚しく、男は容赦なく精液をぶち撒ける。

「……ひっ」

 それは皿ではなく殆ど全てがあずさの顔に飛び散るのだ。

 青臭い白濁液は殆ど垂れ落ちない程に濃く、彼女の眉間から頬に掛けての範囲をべっとりと汚していた。

「へへ、食らえや」

 ワンテンポ遅れてリーゼントも射精をはじめる。

 それは最初の一撃こそ皿の上にかかったが、男は狙いを変えると次は髪やヘッドドレスを汚していくのだ。

「おっと、外れちまったな」

 もちろん、悪いと思っている素振りなどない。

「どうだ?俺らのドレッシングは美味いか?」

「……はい、美味しいです、ごくっ」

 あずさは魘されたようにそう答えると、口に溜まっていた物体を嚥下する。

 その上で、ようやく垂れ落ちてきた精液を舌で掬い取っていた。

 ほぼ無意識な動き。

「さて、今度はこっちだな」

 金髪はまだ満足する様子もなく、勃起したままの男根を扱きながら彼女の後ろに回り込む。

 そして、自らもテーブルに上がるとそのまま尻を抱えた。

「へっ、下の口にも美味いチンポをごちそうしてやんぜ? ほれ、感謝の気持ちでも口にせんかい!」

「あぁ……ありがとうございます。お客様の逞しいおチンポで……どうかお腹いっぱいにして下さいませ」

 あずさは躊躇なく答える。

 まさに肉奴隷の完成品と言ってもいいような受け答えであろう。

「へへっ、食らえやメスブタ!」

 彼は吐き捨てるように叫ぶと、濡れ濡れの秘部に肉棒を押しつける。

 その怒張は面白いように秘口へ沈み、愛液が糸を引きながら溢れるのだ。

「ぁあん……太いのぉ」

 為す術なく男と一つになった少女は恍惚の表情で悩ましい息を漏らしていた。

「どうだ、俺のチンポは気持ちいいだろう?」

「あぁん……は、はい。とっても……」

 あずさは悩ましく尻を振ると素直に頷いてみせる。

 演技ではない。

 身体は男根に無条件降伏していた。

「あん……はぁ、はぁ」

 テーブルを揺らしながら浅ましく尻を振るあずさ。

「……じゅる、くちゅ」

 その間も皿に顔を押しつけ、食事を続ける事も忘れない。

「え?」

 だが、その時彼女は目の前の光景に驚きの声を上げた。

 そう、自らの激しい交わりに導かれるように、店内にいた客たちが集まってきていたのだ。

 彼らは例外なく股間を膨らませると、あずさたちを凝視していた。

――あん、見られてる……。

――私がおチンポで気持ちよくなってるとこ……こんな近くで。

「……くちゃ、くちゅ」

 彼女はその視線を感じながら先ほどよりも浅ましく残飯に口を付ける。

 精液と油で薄汚れた表情を大勢の客に見せつけながら。

 すると、あれだけ不味いと思っていたものがとても食べやすく感じたのだ。

――どうしてぇ?

――どうしてこんなに美味しいの……?

――こんなにグチャグチャで、こんなに気持ち悪いのに……。

「へっ、この淫乱ウェイトレスにお前らのドレッシングを恵んでやってもいいんだぜ?」

 そんな中、尻を抱えていた男がギャラリーたちにそう促した。

 一線を踏み越えさせるには十分な言葉。

 それにより、彼らは我先にとズボンを下ろし、あずさの眼前に肉棒を林立させる。

 もともと、それが目的でこの店に来た者が大半なのだ、躊躇などあろう筈もない。

 しかも、よほど我慢していたのか、僅か数秒で汚らしい精液が彼女の顔に飛び散ってくるのだ。

「……あぁん、すごい。じゅるる……くちゅ」

 あずさはその温もりにうっとりとした表情を浮かべると、発射したばかりの男根に舌を伸ばした。

 そして、強烈な悪臭を放つ逸物を丁寧に舐めていくのである。

 よく大勢の男たちの精液によって顔をドロドロにするアダルトビデオがあるが、それと決定的に違うのは男に役回りが存在しない事
であろう。

「あん……美味しい」

 彼女の中に止め処なく湧き上がる、男根に対する尊敬と崇拝の念。

 発射した男根を咥えるのは儀式ではなく、その気持ちの表れに他ならない。

 従って彼らが望み、あずさの穴に空きがあれば彼女が交わりを拒む事はなかった。

 例えそれがプライベートであっても。

「……ちゅぷ、くちゅ」

 絶え間なく顔や髪に飛び散る精液。

 あずさはそれを余すところなく受け止めると、全ての肉棒と口で交わった。

「じゅるる、じゅる……美味しい、ごきゅ、じゅる」

 また、スープのように皿に溜まった白濁液をも嬉々として飲み干していくのだ。

「ほら、ピースしてこっちを見るんだ」

「ふぁ、ふぁい」

「君の電話番号教えてよ? また今度チンポ舐めて貰うからさ」

「じゅる……はい」

 あずさは言われるがままに男の要求に応え、ますます自分を貶め続ける。

 だが、それを咎める意識は存在せず、常に肉棒の感触が伝わっている事もあって、彼女は際限なく堕ちていった。

「おいおい、どんだけビッチなんだよ」

 そんなあずさを更に貶めるかのように、溢れていたリーゼントが金髪男の隣にやって来る。

「……ふぇ?」

「へへっ、もっと気持ちよくしてやんぜ」

 そして彼は、既に金髪の肉棒を受け入れている秘口に、ほぼ同じサイズの男根をねじ込みはじめるのだ。

「ひ、ひぎぃぃ!?」

 未体験の衝撃にあずさは目を丸くした。

 如何にスイッチが入っているとはいえ、この責めは簡単に受け入れられるものではない。

 しかし、もはや男を愉しませる穴でしかない存在を気遣う者など存在しないのである。

 金髪男もそれに負けじと、自らが気持ちよくなるためだけに腰を振っていた。

「ほら、早くチンポ舐めてよ?」

「ふぁぶ……」

 戸惑うあずさの口へ強引に男根がねじ込まれる。

「……じゅる、ちゅぷ」

 こうなれば彼女は肉棒をしゃぶるしかなかった。

 しかも、精を放つ男たちの流れは既に2周目に入っており、まるで終わる様子はないのだ。

「…………」

 そんな様子を他の同僚たちは遠巻きに見ている。

 その中には先ほどあずさが気を利かせたさやかの姿もあった。

――お願い……助けて。

 思わず弱音を口にする少女。

――え?

 すると、さやかがこちらの方に近寄ってきたのだ。

「あの……」

「何だ?」

 男たちは怪訝な顔で彼女の方を見る。

「これ、店の方からの差し入れです」

 だが、さやかはそう言うと、大皿に載ったオードブルのようなものを差し出して来た。

 干からびたチーズを挟んだクラッカー。

 悪くなった部分をトリミングしているため様々な形をしているフルーツ。

 ローストビーフは自然の色とは思えない赤さを誇っており、逆にスモークサーモンは変色し黒ずんでいた。

 まさに廃棄寸前の食材で作ったとした思えない料理。

 しかし、人間が食べないのであれば何ら問題はなかった。

「へへ、良かったなお前のためのごちそうだぜ?」

 男はようやく空になった皿をどけると、その大皿をあずさの前に置く。

 そして、それを標的に男根を扱きはじめるのだ。

 みるみるうちに料理が白いソースに染められていくのがわかった。

「……うぅ、じゅる」

 あずさは秘部が裂けてしまいそうな衝撃を受けながらも、その特製料理に涎を溢れさせる。

「まだおあずけだぞ」

「くく、もっとぶっかけてやるからな」

 男たちはそんな彼女の気配を察したのか、まるでペットでもしつけるように声をかけていた。

「……はぁ、はぁ」

 ただただ彼らの許しを待つあずさ。

 その間にも秘肉にねじ込まれた男根は絡み合いながら肉壺を押し広げている。

 だが、そんなハードな責めにも馴染んできたのか、彼女は苦しさより満たされたような感覚を抱くようになるのだ。

――うぅ、おチンポ2本で感じちゃうなんて……。

――それに、こんなに臭いのに……我慢出来ないの……。

 あずさは目を白黒させながらも舌なめずりを繰り返す。

「ほら、食ってもいいぜ」

「はい……じゅる、くちゅ」

 そして、合図とともに皿に貪りつくのである。

 料理はその全てが精液に満たされ、がっつく度に糸を引いていた。

 その上、食べている間も男たちは射精を続け、彼女の顔や制服を汚していくのだ。

「あぁん……美味しい、じゅる、くちゃ」

 汚らしい音を奏でながら行儀悪く食事を続ける少女。

 それは知能の低い獣を演じているかのような浅ましさであった。

 また、いつしか自ら腰を振り2人の男を同時に愉しませている。

 救いようのない天賦の才であろう。

「へへ、あんまりケツ振ってるとそのまま出しちまうぜ?」

「あはぁん、いいのぉ……遠慮しないで出してぇ。溺れるくらいザーメンぴゅっぴゅしてぇ……」

 あずさは身も蓋もなく避けぶと、精液に塗れた皿を丹念に舐めていく。

「けっ、妊娠したって認知なんかしねぇからな」

「父親がわからなくても堕ろすんじゃねぇぞ? 娘だったら処女は貰ってやっからよ」

 そんな彼女を嘲笑うかのように腰の動きを早めていく男。そして、容赦なく膣内へ精液を注いでいくのだ。

 子宮を満たす2人分の精。

「ひあぁぁ、イッちゃうぅぅぅぅ」

 あずさもその衝撃に絶頂を迎えるとだらしなく反り返った。

 そこへ男たちの欲望が浴びせられると、外側からも彼女を満たしていくのである。

――あん……あったかい……。

 あずさはそれを幸せに感じていた。

 いつまでも。




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