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■狂った雪・番外編■

 

 

 




             

第6話「底」






…全てを捨てた私に何が残っているのでしょうか…






「あぁ…ぁ…ぁ…」

  今日も美汐は犯され続けていた。

  男に尻を抱えられ、目の前に差し出された男根を握り締める。

  男たちの動きに合わせ、自らも腰を振った。

  男根を顔に突き立てられれば、舌を這わせ咥え込む。

  連日、休む間もなく犯され続け、美汐はすっかり自らの立場を弁えていた。

  男たちを楽しませる性玩具。

  それが今の美汐の存在理由だった。

「ほれ、そろそろ出すぞ」

  男根を咥えさせていた男が美汐の髪を掴み、自らの方を向かせる。

「ふぁい…」

  美汐は淫靡に笑みを浮かべると、いきり立った怒張を激しく口で扱いた。

  まるで、その手の仕事でもしているかと思わせるほど、慣れた動きで美汐は奉仕を続ける。

  程なく、男は美汐の口に精液を流し込んだ。

  美汐は口で受けるだけでなく、最後の一滴まで絞り出そうと、男根を吸い上げる。

「へへ、上手くなったな…。おっと、飲み込むんじゃねぇぞ、口に溜めて俺に見せてみろよ」

  男の異様な要求にも、美汐は抵抗する事なく小さく頷き、口いっぱいに溜めた汚液を男に晒して
見せた。

  小さい口に溢れ返る、黄色味がかった粘液。

  淫猥な光景だった。

  口の端からは糸のように精液が垂れ落ちている。

「いい眺めだな。それじゃあ、飲んでいいぜ」

「…じゅる…」

  美汐は垂れ落ちる粘液を吸い上げると、一気に嚥下した。

  ごくり…と喉が鳴る。

  味はよくわからなかった。

「おい、こっちも出すぜ、もっと尻高く上げろや」

  休む暇もなく、美汐の尻を抱えていた男が腰を叩き付ける。

「…はい…」

  美汐は犬のように四つん這いになると、尻を上向きに差し出した。

  男根を咥え込んだ秘部が、見下している男たちに丸見えになる。

「けけっ、いい眺めだな」

「どうだ、気持ちいいか?」

  突き下ろすように美汐を貫きながら、男が声を弾ませた。

  美汐は小さく頷きながら、腰を震わせ叫んだ。

「…はぁん…き…気持ちいいぃ…です…ぅ…」

  躊躇いも恥じらいも消え失せ、ただ、素直に声を出す事で自らを昂揚させている。

  そして、程なく男の体液が美汐の膣に注がれた。

  淫靡な違和感に美汐は涎を垂らしながら反応する。

「へへっ、またいっぱい出しちまったぜ」

  男はそう言いながら男根を秘口から引く抜くと、膣に溜まっていた複数の精液が愛液に
混ざり、どろどろと逆流を始めた。

  その太腿を伝わる生暖かい流れすら美汐には快感だった。

「はぁ…はぁ…」

  そして、息を切らしながらその場に倒れ込むと、美汐はゆっくりと失禁を始めた。

…じょろ…ろ…しゃぁ…

  男たちの視線を浴びている事すら気にならず、美汐は情けなく放尿を続けた。

  みるみるうちに彼女の腰のあたりの床には小便の池が形成されていく。

「はははは、もう恥ずかしげも何にもねぇな」

「こいつもほとんど動物と同じだな」

「全くだぜ。おっと、次はホントの動物でやるか」

「そうだな、美汐ちゃんのお許しも出た事だしよ」

  男たちは、今だ失禁を続ける美汐を眺めながら笑った。

  そして、更なる快楽を求めるべく、次のターゲットに狙いを定めた。

  部屋の隅に横たわる一人の少女、真琴。

  男たちは、真琴の前に集まった。

「さぁ、次はお前だぜ」

  男は、真琴の長い髪を掴むと、強引に状態を起こす。

  しかし、真琴は全く反応する事なく、為すがままにその顔を男たちに晒した。

  生気は既になく、鼻水と涎を垂らしながら、人形のように固まっていた。

「まぁ、反応がねぇ分張り合いはねぇかもしんねぇけどな」

  男はそう呟きながら、真琴の顔を掴む。

  そして、その口に自らの男根を押し当てた。

「ほれ、美味しいチンポだぜ…しゃぶってみろよ」

  男は無理矢理、男根で口をこじ開けると、その奥へ突き入れる。

  大量の涎が口元から流れた。

「やっぱり反応ねぇな」

「でもよ、ダッチワイフみたいで面白れぇじゃん。口マンコって感じでよ」

「そうだな、じゃあ俺はホンモノのマンコを味わうとするか」

  そう言うと、男は真琴の背後に回り太腿を抱える。

  そして、すっかり歪み切った彼女の秘部に男根をあてがった。

  度重なる失禁で、真琴の秘部はだらしなくふやけている。

  挿入は簡単だった。

「けっ、締まりねぇな…。まぁ、中は悪くねぇけどな」

「そうか、じゃあさっさと終わらせろよ、俺はケツを使うからよ」

  男たちは真琴を物のように品評しながら、出し入れを続ける。

  口も秘部もあっという間に、粘液でベタベタになっていた。

  しかし、それでも真琴は反応する事は無かった。

  魂の抜けた抜け殻のように、男たちを受け入れている。

「………」

  美汐は床に這いつくばりながら、それを見ていた。

  深く考える思考は既に持ち合わせてはいなかったが、心の奥では同じ台詞を繰り返している。

…ごめんなさい…

…ごめんなさい…

  美汐の心は真琴を再び男たちに開放した自らの愚かさを呪っていた。

  しかし、皮肉にも、その思いを美汐は自覚する事が出来ないでいる。

  今の彼女の頭に浮かぶのは、ただ目先の快楽を追い求める事だけだった。

  そして、その通りに美汐は指を乳首に装着されたピアスに通し、自慰に耽っている。

「…まこと…きもち…いいの…?」

  うわ言のように美汐は呟いた。

  指の動きは更に激しくなる。

  指先で乳首をきつく摘みながら、手の平で乳房を捏ね回す。

  そして、目線は真琴をしっかりと捉えていた。

…私も…したい…

  美汐はむしろ嫉妬のような感覚で真琴を見ている。

  本来、守りたいと思った相手。

  だが、度重なる陵辱と薬により、そう思った事自体が既に忘れ去られようとしている。

  やがて、男たちは真琴を犯し飽きると、その矛先を美汐に向けた。

  真琴は大股を開いた格好で横たわっている。

  穴という穴から白濁液を流しながら。

…羨ましい…

  美汐はそう思った。

  そして、自らに近づいてくる男たちの姿に妄想を弾ませる。

「はぁ…はぁ…」

  舌をだらしなく垂らしながら、美汐は男たちを見上げた。

「…お…おねがい…します…。おちんちん…欲しいんです…」

  そして、精一杯へりくだった声を上げ、嘆願する。

「おう、やってやるぜ」

「死んでも文句言うなよ」

  男たちは美汐に覆い被さった。

  すぐに美汐の期待通りの展開が訪れる。

  秘口と肛門を塞がれ、喉の奥まで男根を咥え込む。

「…ふぅぅ…ぅ…」

  まさに蹂躙だった。

  しかし、美汐は嬉々としてそれを受け入れる。

  まるで、最初からそうであったように。

「…はぁはぁ……ぅぅうぅ…」

  だが、その時、再び薬の効果が終わりを迎える。

  男たちに挟まれながら、もがく美汐。

  快感と苦痛が同時に襲い、それだけで狂ってしまいそうだった。

  手が無意識に注射を求める。

  涎と涙が止まらなかった。

「けっ、どんどん間隔が短くなってんな」

「もうすぐ薬も無くなっちまうぜ」

  男は半狂乱の美汐に呆れながら、力ずくで抑え付ける。

「そうだな…、それじゃあ、明日から美汐に稼いでもらうか」

  男は注射器を握りながら、美汐を見据えた。

「…ぅう…ぅぅ…ぅ??」
  
  美汐は朦朧とした目で、男を見る。

「明日から客を取ってもらうって事だよ?わかるな?」

  男の提案は美汐の更なる堕落を意味していた。

「そりゃいいな」

「朝から晩まで体で稼いでもらうからな、もちろん夜中は俺たちの相手をしてもらうけどな」

「…ひぃあぅぅ…ぅぅ…」

  美汐に断る理由は無かった。

  彼女は声にならない声を発しながら、何度も頷く。

「よし、決まりだな。ほれご褒美だ…」

  そして、再び悪魔の薬が美汐の体内に注がれる。

  すぐに効果は現われた。

「…はぁぁ…ぁん…きもち…いい…のぉ…」

  今までの苦痛は全て快楽に置き替えられる。

  そして、更に心が削られて行くような気がした。

  美汐は遅れを取り戻すように、腰を振る。

  すぐに股間や口から淫猥な音が流れはじめる。

「へへ、すっかり商売女だな」

「あぁ、これなら明日からも心配無いぜ」

  男たちは美汐の奉仕に満足し、次々と果てた。

  美汐もそれに合わせ、何度も絶頂を迎える。

「…はぁ…ぁ…」

  そして、再び気を失ったように、その場に倒れ込んだ。












  どのくらい時間がたったのだろう。

  男たちは部屋の隅で雑談を交わしていた。

  美汐は天井を見ている。

  剥き出しのコンクリートだけが見えた。

「………」

  再び心の奥から、微かな声が響いた。

…このまま…心を閉じた方がいいかもね…

  その声は、今度は美汐に届く。

  そして、美汐はその声に対し、静かに答えた。

…そうですね…

  後悔はなかった。

  しかし、その時、美汐に囁きかける者がいた。

…それじゃ…ダメだよ……

  ひどく懐かしい声。

…え……?

  美汐はその声に目を丸くする。

…あ…あなたは…

  薄れゆく意識の中で、美汐が見たもの。

  それは、過去の幻影だった。



…美汐は強い子…ボクにそう教えてくれたよね…





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