第7章 …でも… …これを望んでいたのかもしれない… 「…おかあさん…?」 名雪は魘されたように呟いた。 部屋に小さく響くその声に、顔を涙で染めたあゆが振り返る。 立ち尽くしていた祐一も、視線だけを名雪の方へ向けた。 その目は、何かに怯えている。 ………… 部屋は息が詰まりそうなほど、重苦しい雰囲気に包まれていた。 だが、名雪は続けて口を開く。 「…なに…やってるの…?…ゆういち…?」 「…………」 「黙ってるだけじゃわからないよ…?」 「…………」 「ゆういち…?」 「…………」 「答えて……」 「…答えてよ!!!ゆういちぃ!!!」 部屋の中を、狂ったような金切り声が駆け抜ける。 そして、名雪は半狂乱で祐一に掴みかかった。 彼女の指の間に、彼の制服が食い込む。 「…ゆういち!!!おかあさんをどうしたのよ!!」 「答えて…答えて…答えてよぉぉ!!!」 名雪は何度も祐一の体を揺すりながら叫んだ。 「…………」 しかし、それでも祐一は何も答えない。 「…ぅうう…ぅぅぅ…どうして答えてくれないのぉ…」 そして、名雪は嗚咽を漏らしながら、その場に力尽きるように 崩れ落ちた。 それでも、必死に指だけは畳を引っ掻いている。 薄暗い部屋には、名雪のすすり泣く声だけが流れていた。 しかし、間もなく名雪の耳に、何かが揺れる音が聞こえてくる。 …カタカタ 「……ぅぅ……ぐすっ…」 …カタカタ 「…ぅぅ…くぅ…?] 名雪は涙で真っ赤に腫らした顔を上げた。 そこには、まるで親に叱られた子供のように情けない顔をした 祐一の姿があった。 そして、盛んに体を震わせながら遠くを見ている。 「…ゆ…ゆう…いち?」 「…………」 「ゆう…?」 「さ、触るな!」 祐一は手を伸ばした名雪に突然反応すると、怯えたように叫んだ。 そして、時を刻み始めた時計のように口を開く。 「…わ…悪気は…なかったんだよ!」 「ただ…ただ…秋子さんが…、秋子さんが…!!」 祐一は誰に話し掛けるでもなく、ただ必死に呟きながら頭を抱えた。 今にも爆発してしまいそうな雰囲気だった。 それでも祐一は叫び続ける。 「俺は…俺は…、ただ押しただけなんだ…」 「うぅ…、どうしてこんな事になっちまったんだ…」 「ゆ…許して…許してくれぇぇぇぇ!!!!」 そして、彼は全てを吐き出すように吠えると、突然走りはじめた。 前を見る余裕すらないのか、床に散らばっている小物を踏みつけ、 テーブルをひっくり返しながら、彼は一直線に玄関へと走る。 「…ゆ、ゆういち…?」 「ゆ…祐一クン!?」 「うぅぉぉぉぉぉ…!!ぉぉぉ…」 …バタン! そして、靴すら履くことなく彼は部屋を飛び出した。 それでも、部屋には外から金属音や瀬戸物が割れるような音が 響き続ける。 「…祐一クン…」 あゆは絶望を浮かべながら、そう小さく呟いた。 だが、いつしか喧騒は止み、部屋には沈黙が訪れる。 時計の秒針だけが、ただ狂うことなく鳴り続けていた。 だが、暫くすると、ようやく落ち着きを取り戻した名雪が、 我に返ったように秋子の元へと近寄っていく。 「…おかあさん…」 彼女は崩れるように膝を落とした。 そして、静かに母親の手を握る。 「…ぅう…ぐすっ…」 涙は止まることなく溢れていた。 名雪は秋子に覆い被さるように顔を寄せる。 そして、濡れた頬を何度も秋子の頬に合わせた。 どうしてそうしようと思ったかはわからない。 ただ、これ以上、失いたくないという一心で名雪は秋子に縋った。 「………ぅ……」 「…え…っ…?」 しかし、その時、不意に秋子の体が震える。 目を腫らしながら、名雪は驚いたように母親を見た。 そして、恐る恐る秋子の胸に耳を当てる。 意識こそ取り戻していなかったが、確かに心臓は鼓動していた。 蒼ざめていた名雪の顔に、少しだけ生気が戻る。 「…ぅぅ…おかあさん…、よかった…、よかった……」 名雪は何度も何度も繰り返した。 後ろでは、あゆも驚いたようにその光景を見ている。 「…秋子さん…」 そして、自らの体を抱えながら、彼女は安堵の表情を浮かべた。 閉塞した部屋に、少しだけ穏やかな空気が流れはじめる。 名雪は優しい眼差しで、未だ意識を失ったままの秋子の髪を 撫でていた。 いつまで続けていても飽きることはない。 ………… しかし、そんな光景もすぐに終焉を迎える。 あゆの一言によって。 「…そ、そうだ…、ボク…祐一くんを探しに行ってくるね…、 秋子さんが…無事だったって教えてあげなきゃ…」 あゆは独り言のように、少しだけ怯えた声で呟いた。 そして、名雪の反応を待たずに、静かに玄関に向かいはじめる。 「あゆちゃん…?」 だが、名雪は穏やかな声であゆの名前を呼んだ。 「…え…?な、何かな…?」 「探しになんて行かなくていいよ」 「えっ…で、でも…」 「祐一なんて…どうでもいいよ」 「…ぅ…ぐ…」 「だって…あゆちゃんがいるから…」 名雪はそう言うと、ゆっくりと立ち上がった。 「ひぃ…」 あゆは、怯えた声を上げると、震えながらその場に立ち尽くす。 そう、名雪の股間からは激しく勃起した男根が、痛々しく 顔を覗かせていたからである。 「…や…やめて…」 あゆは、再び悪夢を思い起こしながら、涙目で首を振った。 だが、名雪は容赦する事はない。 「安心したら…我慢できなくなっちゃった…」 「…………」 「どう?こんなに青筋立てて…気持ちよくなりたいって言ってるの…」 「……い…いや…」 「可哀相だと思わない?オチンチンもわたしも…?」 「…え…っ…??」 「…みんなあゆちゃんのせいだよ…」 「…ぅう…そ…そんなぁ…」 あっという間に、名雪はあゆを部屋の角に追い込んだ。 そして、あゆを見下しながら静かに笑う。 表情だけは、いつもの名雪。 だが、その声は不気味なほど穏やかだった。 「また、あゆちゃんのお口でしてくれるよね?」 「…いやぁ…許して…、ぐふぅ…」 「まだ…わかってないのね…うふっ…」 名雪は有無を言わせず、あゆの口に男根を突き入れると 彼女の頭を抱えた。そして、爪を立てるように髪を掻き毟ると、 荒々しく腰を前後する。 「…がぼぅ…あがぁ…ぁ…」 「こうやって激しくすると気持ちいいよね」 「…がぁ…ぅ…ぐぁ…」 「相手があゆちゃんだと余計にね…」 名雪は蕩けたような表情を見せながら、嬉しそうに あゆの口を犯した。 動く度に、男根の先はあゆの喉を突き上げ、その度に 泡立った唾液が情けなく彼女の 口元から垂れ落ちていく。 あまりの激しさに、あゆは抵抗する余裕すらなかった。 「…はぁ…はぁ…あゆちゃんの口あったかい…」 しかし、名雪は動きとは裏腹に快感を噛み締めるように 呟いている。 そして、ゆっくりと絶頂へ向かい駆け上がっていった。 …ぐぼっ…ぶゅる… 男根の出入りも次第に激しくなっていく。 固く張り出たカリ首が、何度もあゆの唇を捲り上げては 沈んでいった。 「はぁはぁ…ぁあ…出ちゃう…ぅ」 そして、名雪は限界に達すると、男根を引き抜き、先端から ほとばしる精液をあゆの顔に浴びせる。 …びゅく…びゅくぅ… 白濁液は、あゆの髪から顎までを余すところなく汚した。 あゆの鼻や顎からは、汚らしく精液が糸を引いたように 垂れている。 「…ぅぅ…げほっ…ぅ…」 だが、あゆはそれを拭き取る余裕もなく、苦しさに何度も 咳き込んだ。 そんな彼女を、名雪は真上から見下ろしている。 「これで…わたしのオチンチンも少しは満足かな?」 「…ごほっ…ぐぅぅ…ぅ…」 「う〜ん…。あ、心配しなくていいよ?…あゆちゃんの穴… 全部使ってあげるからね」 「…い…いやぁ…ぅ…」 嫌がるあゆを余所に、名雪はすぐさま彼女を押し倒した。 男根は萎えることなく勃起し続けている。 そして、盛んに目の前の穴を待ち望んでいた。 名雪はそれを叶えるべくあゆを仰向けにすると、彼女を ひっくり返すように尻を上にする。 「…な…名雪…さん…、やぁ…や…」 嫌が上でもあゆの視線に、自らの秘部が飛び込んだ。 直視する機会などなかった秘肉に、彼女は恥ずかしそうに 顔を手で覆う。 「恥ずかしがらなくていいよ?あゆちゃんのここ、綺麗だから」 「…ひぃぁぁ…」 だが、名雪は細く白い指で、あゆの秘部を撫でると薄っすらと 微笑んだ。 優しい指の感触が、あゆの体に複雑な感覚をもたらす。 それが恥ずかしさと相まって、一層奇妙な気分になっていた。 しかし、次第に名雪の指の動きが強くなってくる。 「…も…もう…止めて…ぇ…」 あゆは必死に嘆願した。 だが、名雪は耳を貸さないばかりか、どんよりとした感情を表に 出しはじめる。 「ホント…あゆちゃんのここ…綺麗…」 「…でも…残念だね…」 「……え…?」 「だって…今日から毎日、わたしのオチンチンを咥えるんだから、 すぐに歪んじゃうよ?」 「…ひぃぃ…うそぉ…!?」 「嘘じゃないよ?わたしが祐一の代わりになってあげるから…」 「それに…あゆちゃんにも…祐一の代わりをしてもらわないと…ね!」 …じゅぷ… 「…!!ひぃぃぃぃ!!」 名雪は無気味に笑うと、指をあゆの秘口に突き入れた。 さほど濡れていなかった事もあり、あゆの体を激しい痛みが走る。 「…い…いたい…ぃ…!!」 「すぐに慣れるよ」 顔を歪め叫ぶあゆに、名雪は穏やかに声を返した。 そして、何度も何度もあゆの秘肉を抉り続ける。 まるで腕でも入れてしまいそうな勢いだった。 「ほら、あゆちゃん?濡れてきたよ」 だが、その言葉通り秘部は次第にしっとりと愛液を溢れさせる。 …じゅぷ…くちゅ… 指が動く度、濡れた肉が妖しく音を立てた。 そして、あゆの中の痛みが少しづつ治まっていく。 しかし、彼女に安堵の時が与えられることはなかった。 「じゃあ…今度はオチンチン入れるね」 「ぅぐ…ぅ…」 名雪はあゆの尻を跨ぐと、痛々しいほど勃起した男根を秘部にあてがう。 先端が触れると、激しい熱さがあゆの体に伝わった。 以前の恐怖がよぎる。 しかも、今回は犯される瞬間が目の前に見えるのだ。 あゆには耐えがたい光景だった。 「…やめて…ぇ…な、なゆ…ひぃぃ!」 「はぁはぁ…温かい…あゆちゃんの中…最高ぉ…」 名雪は体を包み込む快感に身を委ねながら、あゆの中へと男根を埋めていく。 「あぁ…ん、すごい…あゆちゃん…。わたしのオチンチン、 全部飲み込んじゃったよ…見えるよね?」 そして、あゆの腰を更に折ると結合部を見せつけた。 そこには確かに、名雪の野太い男根を咥え込む、あゆの秘肉が見える。 「…ぅぅ…ぅぐぅ…、いや…いや…」 しかし、あゆはそう言うのが精一杯だった。 貫かれる衝撃で、意識が半ば遠のいていたからである。 「はぁ…はぁ…」 …じゅぷ…じゅく… そして、名雪は放心状態のあゆを眺めながら腰を降りはじめた。 その度に、弾けた愛液があゆの精液にまみれた顔に降り注ぐ。 「あゆちゃん…きれい…」 名雪はあゆの太腿を支えに、更に激しく動きはじめた。 どんなに動いても、常に目の前には惨めなあゆがいる。 名雪の願望を満たすには、この上ない構図だった。 「はぁはぁ…あゆちゃん…気持ちいい…」 …びゅく…じゅく… 「ぁぁ…はぁ…ぁ…ぃ…やぁ…」 二人はまるで正反対の気持ちで交わりながら、ゆっくりと、 そして確実に絶頂に上っていく。 「あぁ…もうダメ…あゆちゃん!!!」 「ひぃあぁぁ…!!!」 …どく…っ…、どぷぅ… そして、激しい射精があゆの膣内で行われた。 とても二度目とは思えない程の、大量の精液が彼女の膣壁を 余す所なく汚していく。 それは、すぐに行き場を失い、交わっている男根と秘部の隙間から 溢れるように流れ出した。 しかも、その瞬間、別の液体があゆの股間から吹きはじめる。 …びちゃ…びちゃ…しゃぁぁ… そう、それは小便だった。 「あはは、あゆちゃんおしっこ漏らしちゃったんだ」 「いやぁぁ…見ないでぇ…」 「気持ちよかったんだね」 「ち…ちがう…よ…ぉ……」 溢れる精液を洗い流す勢いで、小便はあゆ自らの体に降り注ぐ。 辛うじて力が入ったため、顔にかかるのだけは免れていた。 だが、それ故に長い間、あゆの腹や乳房は自らの汚液に 浸されつづける事になる。 「いい眺めだよ、あゆちゃん…。でも、もっと面白いことしてあげるね…」 「…ひぃ!?」 すると名雪は、あゆの腰を少しだけ前に落とした。 小便の放射があゆの顔に向かう。 「…や、やめ…!…うぶぅぶぶ…ぅ…」 そして、彼女の叫びも虚しく、あゆは自らの汚液を顔に浴びた。 生暖かい液体が、臭い精液を洗い流していく。 だが、流れ落ちた後に残るのは、更に汚い小便なのだ。 「わぁぁ…ぁん…ぅぅ…」 髪も顔も、口も鼻も、余す所なく汚物が降り注いだあゆは、顔をくしゃくしゃにして泣いた。 「綺麗だよ…あゆちゃん」 そして、名雪はその光景をいつまでも楽しそうに眺めていた。 どのくらい時間が経ったのだろう。 部屋では、今も狂宴が続いていた。 そして、いつしか別人のようになった名雪が容赦なくあゆを責め立てている。 「ほら、もっと腰を動かせよ」 「…あぁ…ぁぁ…ぁ…」 名雪はあゆの肛門に男根を埋めながら、後ろから激しく彼女の髪を引っ張っていた。 あまりの激しさに、あたりには抜け落ちた髪が束になって落ちている。 そして、もう一方の手では、あゆの乳房を荒々しく握っていた。 「せっかく、お前のために情けかけてやるんだぜ、喜びをケツで表現しねぇか!」 野太い男根が、あゆの肛門をめくり上げる。 あまりの激しさにあちこちが裂け、精液や腸液と混ざり合い、結合部は異様な色に染まっていた。 「…ぁはぁ…ぁ…はぁ…ぁ…」 既にあゆは肩で息をするのが精一杯で、まともに返事を返す余裕などない。 だが、それが更に名雪を苛立たせ、それに比例し欲望を増大させる。 最悪の悪循環だった。 「けっ、使えねぇ女だ」 名雪は呆れたように吐き捨てると、両手であゆの腰を掴み、捻じ込むように男根を突き立てる。 「ひぃぎぃ…」 腸壁に突き当たる衝撃に、あゆは目を見開き泣き叫ぶ。 …びちゃぁ… 同時に、あゆの股間からは情けなく小便が垂れ流される。 何度目の失禁かは既にわからなかった。 「へへ、また漏らしたな、ほれぇもっと漏らせよ!」 「…ぃやぁ…ぁ…」 …バシン! 名雪はあゆの失禁を促すべく、腰を突くと同時に激しく彼女の尻を叩いた。 …じょろっ…ぴちゃ… 再び、黄色い液体が漏れるように太腿を伝わる。 もう、自らの意思で制御する事は出来なかった。 ただ為すがままに垂れ流している。 「最高だな。ブタ以下だぜ、けけっ」 名雪は卑猥に笑いながら腰を振ると、そのままあゆの直腸に精液を放った。 …びゅるる… 肛門からは精液が逆流し、小便が伝った流れに沿って太腿を駆け下りていく。 「…はひぃ…」 あゆは、下腹部を蠢く感覚に情けなく声を上げる事しか出来なかった。 しかし、名雪の責めはまだ終わらない。 名雪は、あゆの肛門から男根を引き抜くと、尻を突き出したまま固まっている彼女の尻を蹴飛ばした。 「あぐっ…」 「おら、いつまで寝てんだ!」 「うぅう…もう…ゆるして…」 その場に崩れ落ちたあゆは、まるで土下座でもするように名雪の足元にひれ伏す。 「はぁ?何寝言言ってんだよ!?まだまだこれからだろうがよ?」 「…もう…体が……」 あゆは心底疲れきった顔で、名雪を見上げた。 その瞳は恐怖に怯えている。 すると、名雪はいい事を思いついたように、あゆに起き上がるように命じた。 「…こ…こうですか…」 あゆは膝をついた形で立ち上がった。 体は余す所なく汗や精液、小便などが染み付いている。 そして、今も秘部や肛門からは濁った汚液が、止め処なく垂れ落ちていた。 「おう、じゃあ…ここを舐めてくれよ?」 「え……?」 あゆの顔の前に迫ったのは名雪の尻だった。 色白で綺麗な形をしてはいたが、独特の臭いだけはきつく漂っている。 「ここ…って…?」 「ここってのはケツの穴に決まってんだろ?」 名雪は声を荒げながら、自らの尻の肉を両手で広げた。 すると、一層激しい悪臭とともに、名雪の肛門が姿を見せる。 「ひぃ…!うぷっ…ぅ…」 それはうっすらと恥毛に覆われ、不気味な色をしていた。 それを舐めろというのだ。 あゆはそれだけでおかしくなってしまえそうだった。 だが、とても逃れられる雰囲気ではない。 「…………」 しかし、あゆは拒否した時の恐怖を想像して体を震わせながらも、 「ほれ!早くしねぇか!!」 「ひぃ…、やり…ます…やりますからぁ…」 あゆは目に涙を浮かべながらも、ゆっくりと名雪の尻肉に顔を埋める。 鼻が曲がりそうな匂いが脳天をついた。 そして、舌の先には大便をひり出す穴が煌々と待ち構えている。 …ちゃぷ… だが、あゆはとうとう肛門に舌を這わせた。 痺れるような感覚が舌先を襲う。 それでも、あゆは舐め続けた。 …ちゅぷ…くちゅ… あゆの中に、悔しいという感情が芽生える。 それは強制され恥辱を強いられている事にではなく、名雪という存在の しかし、今のあゆにはそれを拒否する術はない。 ただ言われるが侭に肛門を自らの舌で清めた。 だが、そんなあゆに更なる非情な命令が下る。 「よし、それじゃあ今度は穴の中に舌を入れるんだ」 「…うぐぅ……」 あゆは小さくそう呟いたが、やはり従わない訳にはいかなかった。 これだけ舌を這わせても、激しい悪臭は一向に衰えていない。 「…………」 あゆは覚悟を決めると、そのまま舌を肛門の中に差し入れた。 …くちゅ…、ちゅる… 舌に穴の周囲の滓が纏わりつく。 その気持ち悪さが、あゆの悔しさを増大させる。 そして、まるでキスでもするように、あゆと名雪の肛門は濃密に繋がった。 「…………」 だが、あゆはその時、あることに気がついた。 悔しいと思えば思うほど、彼女の中に奇妙な感覚が生まれていたのだ。 それは自らを焦がし溶かすもの。 …どうして… …ボク…どうして…こんなに体が火照ってるの…? 腸内の熱い感触を受けながら、あゆは受け容れがたい現実に戸惑った。 しかし、それは不意な出来事によって遮断される。 「……どうやら…お目覚めのようだ」 名雪は部屋の角を見ながら、そう呟いた。 その方向に目を向けたあゆは、驚きと絶望の声を上げる。 「…ひぃ…ぃぃぃぃぃ…」 「…なゆ…き…?」 その先には意識を取り戻し、呆然と立ち尽くす秋子の姿があった。 次へ |
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