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■ささやかな願い■

 
(第4話)
 

                           

…お姉ちゃん…

…お姉ちゃんが…私の存在を消さなければ…こんな事にならなかったのかもね…



でも…今のお姉ちゃん…とっても綺麗だよ…








 殺風景な教室に栞は立っていた。

 そして、西に傾きはじめる太陽を背に、目の前で繰り広げられている光景を穏やかな顔で
眺めている。

「…い…痛いぃ…あ、あい…ざわくん…痛いのぉ…」

 そこには姉の香里が、祐一にむりやり抱かれている姿があった。

 彼女は床に押し倒され、彼は重なるようにのし掛かかると男根を突き入れている。

 香里の股間は、流れ出た血と染み出した愛液でベトベトになっていた。

 そこを、妖しい音を立てながら祐一の男根が出入りしている。

「…はぁ…はぁ…」

 祐一は一心不乱に香里を犯していた。

 自ら望んだわけではない。

 だが、今はその肉の魅力にすっかり魂を奪われていた。

 それを物語るように、少しでも奥へと男根を押し込み続ける。

「ひぐぅ…ぁぁ…やぁぁ…」

 しかし、その度に香里には体験した事のない痛みが止めどなく駆け抜けていた。

 手は必死に何もない空間を掴み、顔は汗と涙で濡れている。

 何度も逃げようと身を捩った。

 だが、祐一の力と欲望にそれは無意味な行為でしかない。

「あぁ…美坂…」

 彼は香里に抱きつくように体を沈めると、剥き出しになった乳房に顔を埋めた。

 男の硬い皮膚が、彼女の柔らかい肌にまとわりつく。

「うぅ…や、やめてぇぇ…」

 香里は激しく拒んだが、祐一は強引に乳房を揉み上げると、ピンク色の乳首に
舌を這わせた。

…くちゃ…ちゅぷ…

 すぐに下半身の苦痛と相反するような柔らかい感触が彼女の脳を刺激する。

「ひぃぃ…」

 香里は苦痛と困惑の表情を浮かべながら、短い悲鳴を上げた。

 だが、祐一に密着されており動く事すら叶わない。

 彼女は、ただ為すがままに秘部を貫かれ、乳首や顔に舌を這わされ続けた。




「………………」

 その光景を、彼女の妹はただじっと見ていた。

…お姉ちゃん…辛そうだね…

 栞はそう思いながら、ゆっくりと祐一の背後に回ると正面から香里を捉える。

 姉は妹が見た事もない虚ろな表情で、彼の男根を受け入れていた。

 栞は静かに微笑む。 

…でもね…

…これからが本番なんだよ?




…カシャ

「…ふぇ…」

「…ぅ…?」

 不意に室内を閃光が走った。

 香里はその光の先へと弱々しく視線を向ける。

「…そ、そんな…」

 そして、その正体に目を丸くした。

「今日はポラロイドにしてみたんですよ、上手く撮れてますよね?」

 交わっていた二人の頭上では、栞が笑顔でその光景を収めた写真をこちらに向けている。

 そこには苦痛に悶える香里の顔がしっかりと映っていた。

「し…しおりぃ…」

 彼女は信じられないと言った口調でトーンのずれた声を絞り出す。

 祐一はただ無言でその場に固まっていた。

 しかし、栞は再びカメラを構えると、脳天気な口調で話しはじめる。

「今度はお姉ちゃんと祐一さんが繋がってる部分を撮りたいな、いいですよね?」

「なっ、何言ってるの!栞ぃ…ひぁぁぁ…!!」

 香里は咄嗟に声を上げたが、すぐに祐一の手により腰を持ち上げられた。

 彼は男根を秘部に絡ませたまま、彼女の足を抱えると結合部を露わにする。

 しっかりと恥毛が生え揃った中心にある秘部が、痛々しく男根を咥えていた。

 そこからは愛液と破瓜の血がテカテカと光りながら流れている。

「あ、よく見えます。さすが祐一さんですね」

 栞は嬉しそうに笑いがら、ファインダー越しにその無惨な光景を捉えた。

 その先には怯える香里の顔がしっかりと入っている。

「………はぁ…はぁ…」

 祐一は栞の撮影が終わるまで動く事はなかったが、今も男根全体を包み込む香里の
肉を体中で感じていた。

 亀頭の先からヌルヌルとした粘液が香里の膣へ向かい流れていくのがわかる。

「…じゃあ、撮りますね…」

「いやぁぁぁ…やめてぇぇぇ…!!」

「はい、チーズ♪」

…カチャ

「…ぅぅぅぅぅ…」

 香里の叫び声も虚しく、無機質な音と同時にフラッシュが炊かれた。

 彼女の、むりやり処女を奪われた光景は写真にしっかりと刻み込まれる。

 それは彼女にこの上ない絶望を与えた。

「…ぐすっ…くぅぅ…」

 香里はボロボロと涙を流しながら、声にならない嗚咽を漏らす。

 だが、その矢先、祐一がゆっくりと腰を動かしはじめたのだ。

「いやぁ…痛いぃぃぃぃ!!」

 最初こそ優しい動きだったが、すぐにそれは容赦のない荒々しいものへと変わっていく。

 同時に、香里の体には、先ほどと比べものにならない程の苦痛が一気に押し寄せた。

「やぁ…やぁ…やめて…あいざわくん…!!」

 彼女は身も蓋もなく叫んだが、祐一は聞き入れることなく男根を突き入れ続ける。

…ぐちゃ…ぐちゅ…

 その度に肉は妖しく音を立て、血と愛液は恥毛を濡らし腹の方へ流れていく。

 やけに生暖かったが、香里にはそれを受け止める余裕はなかった。

「あぁ…みさかぁ…なか…あったかい…」

 祐一は魘されているかのように、彼女の名を呟きながら秘部の感触に酔っている。

 すでに強姦しているという自覚はなかった。

 ただ、目の前にある肉欲に身を委ねているだけである。

「はぁぁ…ぁ…」

 そして、不意に彼は勢いよく香里の体内へと精液を吹き出した。

…びゅくぅ…びゅるる…

 彼女の内側に焼けるような感覚が湧き起こる。

「ひぃっ!!いやぁぁぁぁ…!!」

 香里はそれが何を意味するかすぐにわかった。

 だからこそ、叫ばずにはいられなかった。

「…ぁぁ…出てる…ぅ…」

 しかし、祐一は彼女の体を強く抱えると、一滴も残さぬ勢いで精をぶちまけ続ける。

 すぐにその白濁液は逆流をはじめ、血に混ざって香里の秘部から溢れ出ていた。

「あ、いっぱい出てますね…まるでいちごのアイスクリームみたいです。ふふ、祐一さんってエッチですね」

 栞はその光景を心底楽しそうに見ていた。

…カシャ

 そして、流れ出る汚液と壊れかけた香里の顔を飽きるまで撮り続けた。

 まるで人形でも写すように。









 祐一と香里は交わったままの状態で、その場に倒れ込んでいた。

 彼は満足感を、彼女は絶望感を抱きながら。

 しかし、栞だけはまだ物足りなかった。

 彼女はカメラのフィルムを入れ替えると、そっと祐一の耳元に顔を寄せる。

「…祐一さん?これでいいんですか?」

「…ん…?」

「まだまだ、お姉ちゃんの使ってない場所…いっぱいありますよ?」

 栞はまるで子供に教える先生のように、優しく語りかけた。

「口も…お尻も…みんな祐一さんの自由なんですよ?」

「…はぁ…はぁ…」

「…な、何を言ってるの…???」

 更なる姉の加虐を望む妹に、香里は肩で息をしながら声を上げる。

 だが、祐一の表情はみるみるうちに、栞の囁きに思いを馳せはじめた。

 秘部に埋まる男根が再び強度を増していく。

「いやぁ…ぁ…だ、ダメ…相沢くん…も、もう止めて…」

 香里はその変化に弱々しく息を漏らす。

 しかし、祐一は栞の言葉だけを聞き入れ、ゆっくりと立ち上がった。

 血と愛液によって照り光っている男根が香里の眼前に飛び込んでくる。

「…いや…っ…あ、相沢…くん…!?」

 彼女はそのおぞましさに目を丸くして叫んだが、彼は反応することなく香里に近寄っていった。

 そして、膝を下ろすと彼女の顔に男根を突き付ける。

 隆々と勃起し、いまにもはち切れんばかりの男根が香里の口元に触れた。

「いやぁぁ、そ、そんなもの…近寄せないで…」

 香里は咄嗟に顔と体を背ける。

 だが、祐一は彼女の髪を鷲づかみにすると、むりやり自分の方を向かせ、そのまま男根を唇に埋めた。

…ちゃぽ…じゅる

「ふごぉぉぉぉ!!ごぼぉ…ぉ…」

 容赦なく濡れた男根が香里の口を蹂躙していく。

 すぐに異様な感触と味が口の中に広がった。

「はぁ…はぁ…美坂の…口の中…あったけぇ…」

「…ふぐぉ…ぉ…」

「…ほらぁ、お前の処女を奪ってやった…チンポだぜぇ…舐めてくれよぉ…」

 祐一は呆けたようなゆっくりとした口調で、香里の口を犯していく。

 すぐに男根は根元まで埋まり、亀頭は喉まで届きそうな勢いだった。

「…ごぉぼぉ…ほがぁ…」

 香里は顔だけ彼の方を向かされた不自然な格好で、ただ男根を咥えている。

 逃げようにも髪をしっかりと掴まれ、それも叶わない。

 しかも、祐一が腰を動かすたび、彼の陰毛は香里の顔に容赦なく当たった。

 湧き上がる嫌悪感と、激しい嘔吐感。

「あぁ、美坂…気持いいぜぇ…」

 しかし、彼はただ自らの欲望だけを求めながら香里の口に男根を突き立て続けた。

 彼女の顔はすっかり涙と口から溢れた汚液でベトベトになっている。

「すごいです祐一さん、でも、もっと頑張って下さいね」

 そして、その背後から、栞が優しい言葉を投げかけていた。

 その度に祐一の動きは一層激しいものになっていく。

「…ごふぅ…ぐちゅ…ぅ…」

「お姉ちゃんも綺麗ですよ」

 栞は、すっかり変わり果てた香里にもそう声をかけると、カメラのシャッターを切り続けた。

 フラッシュを浴びながら、姉の顔は更に歪んでいく。

 同時に、香里は何故このような目に遭わなければいけないのかという不条理さに包まれていった。

 だが、その答えが見つかる事はない。

「あぁ…美坂…もう…いっちまう…」

 その時、祐一が情けない声を上げた。

 男根は痛々しいまでに勃起しており、今にも精液を吹き出さんとしている。

「それじゃあ、お姉ちゃんの顔にいっぱいかけてあげて下さい」

「…わ、わかった」

「…ふごぅ…、…ひやぁぁ!?」

…びゅるるる…びちゃ…

 祐一が香里の口から男根を抜くと、激しい勢いで精液が彼女の顔に飛び散った。

 それは髪や額、頬や鼻を容赦なく汚していく。

「ふぁぁ…ぁ…ぁ…」

 香里はただそれを甘受するしかなかった。

 口を半開きにしたまま、情けない顔で汚されていく姉。

 栞は得体の知れない優越感に浸りながら、シャッターを切り続けた。

 しかし、すでに香里はフラッシュの光りにも全く反応する事はない。 

 ただ、犯され汚されたショックで放心状態になっていた。


 そんな姉に妹は静かに耳打ちする。

「憧れだったお姉ちゃんの…こんな姿が見れるなんて…夢にも思わなかったな」  

「でもね、面白い事は…まだまだ続くんですよ」

「…だから…楽しみにしていて下さいね」

 そして、沈みかけた太陽を背に栞は笑った。

 怯える姉を見つめながら。
 





つづく