(2)
翌日、再び美汐は真琴に会うために水瀬家へ向かっていた。 電話で彼女に呼び出されたからである。 もちろん、カードでの勝負が目的であった。 「…真琴…、絶対に負けないんだから…」 …真琴…、何か思い詰めていた感じ… 美汐は、電話口の真琴の声を思い出し、少しだけ胸に引っ掛かりを覚えながらも、 水瀬家への道を進んでいく。 トントン… そして、彼女はその場所に辿り着くと、小さくドアをノックした。 家は、奇妙なほどに静まり返っている。 いつもであれば、この家の主である水瀬秋子が顔を覗かせ、温かく導いてくれるのだが 今日は誰も出てこようとしなかった。 …留守なのかしら… 「…真琴?居ないの?」 美汐は少しだけ大きな声を上げると、そっとドアのノブを回してみる。 カチャ… すると、ドアには鍵が掛っておらず、静まり返った家の中が顔を覗かせた。 「……………」 美汐は恐る恐る玄関に足を踏み入れると、辺りを見回す。 人の気配は何処にもなかった。 「真琴…、いないの…?」 それでも、彼女は小さな声で真琴の名前を呼ぶ。 「いるよ」 「ひぃ!?」 不意に発せられた声に、美汐は目を丸くした。 そして、恐る恐るその声の方向に視線を向ける。 そこは階段の上だった。 真琴はいつも通りの格好で、踊り場でしゃがみながら彼女を見下ろしている。 まるで、ずっと待っていたかのように。 「驚かせないで下さい…真琴」 「あはっ、ゴメンね美汐」 驚く美汐に、真琴は言葉でこそ謝ったが、その顔には反省の色は無かった。、 …いつもの真琴と…違う…? そんな彼女に、美汐は再び違和感を抱きつつも、招かれるままに2階へと足を運ぶ。 そして、真琴の部屋に入った。 「じゃあ、早速やろ」 部屋に入るなり、真琴はスリーブに包まれたカードの束を美汐に突き出す。 勝負しよう。と言う合図だった。 「はい」 美汐も素直に頷くと、ポケットからデッキケースを取り出す。 昨日と同じデッキだった。 そして、床に腰を下ろすと、二人は静かに向かい合う。 じゃんけんの結果、先行は真琴が取った。 お互い自分の手札のカードを眺め、マリガンが無い事を確認する。 …手札はまぁまぁ…ね… 美汐は自らの手札を分析しながら、彼女の動きを待つ。 いつもなら、すぐにはじめてしまう真琴だったが、今日はじっくりとカードを眺めていた。 その表情は、何処となく思い詰めた感じを受ける。 …真琴… 美汐は心配しながらも、口を挟むことなく真琴の動きを待った。 やがて、彼女は静かに動き出す。 「<森>…、<ラノワールのエルフ>出すわ…」 真琴はそう呟きながらカードを淡々と場に出していった。 そういう仕草も、いつもの彼女ではなかった。 「エンド」 「………………」 美汐は未だに引っ掛かりを感じながらも、彼女のターン終了の宣言を受けるとカードを引く。 「では、私は<島>をセットしてエンドです」 美汐はいつも通りだった。 表面上はマイペースでゲームを続ける。 「じゃあ今度は…<ラノワールの荒原>…セット」 …黒? 真琴の声に美汐は少しだけ驚いた。 今まで、彼女が緑以外の色を使っているのを見た事がなかったからである。 「<ラノワールのエルフ>アッタクね…」 「わかりました。では、素通しします。1点でいい?」 「うん。いいよ」 「では、19点になります」 美汐はライフカウンターを動かしながら、違和感がどんどん大きくなっていくのを感じていた。 色の事もそうだったが、正面に居るのが真琴だとどうしても思えなかったのだ。 だが、その姿は疑いなく彼女である。 美汐はそんな感情を抱きながら、自分のターンを進めた。 「では、<島>をセットしてエンドです」 彼女のターンはあっという間に終わる。 もちろん、それが美汐のデッキのスタイルだった。 そして、3ターン目。 「<沼>セットして、<強迫>打つよ」 「あっ…」 真琴のプレイしたカードに、美汐は少し戸惑う。 「……………」 どうするべきか少し迷った。 …ここでカウンターしても…真琴は残り3マナ…、選択の余地はないわね… 「わかりました。通します」 美汐は素直に頷くと、真琴に向かいカードを見せる。 手札は7枚。 内訳は<島><島><対抗呪文><堂堂巡り><嘘か真か><魔力の乱れ><マハモティ・ジン>だった。 真琴は鋭い視線で彼女の手札を眺めている。 「…これ抜く」 そして、彼女が選んだのは<対抗呪文>だった。 それは、美汐の予想通りの展開でもある。 …とりあえずは3マナ呪文の危険はなさそうね。 美汐は選ばれたカードを墓地に置きながら、そう思った。 だが、それも束の間、真琴は<ラノワールの荒原>をタップすると、1枚のカードを手札から取り出す。 「じゃあ…真琴…、<暗黒の儀式>使うね」 「え…?そ、それは…」 美汐は咄嗟に声を上げるが、真琴は構わず続けた。 「それで、出てきた3マナのうち1マナを使ってもう1回<暗黒の儀式>」 「……………」 「さらに<憎悪>を<ラノワールのエルフ>に使うよ。真琴の払うライフは18点」 彼女は不気味に微笑むと、そのまま<ラノワールのエルフ>を横に向ける。 「パワー19の<エルフ>で攻撃するよ?」 「ま、待って…真琴!!」 「どうしたの?美汐?」 「真琴…<暗黒の儀式>も<憎悪>も…スタンダードじゃ使えないわよ…」 美汐は真琴に気を遣いながら、静かに話し掛けた。 しかし、すぐに彼女からは意外な答えが返ってくる。 「知ってるよ?」 「…え…?」 「でも、別にスタンダードでやるって決めてないよね?」 「……………」 美汐に返す言葉はなかった。 「…わかりました」 「じゃあ攻撃〜♪」 そして、残りライフを一撃で削られると、美汐は敗れ去る。 何とも納得の行かない一戦だった。 勝敗はどうでもよかった。 態度も、プレイングも全てが違う真琴。 それがどうしても美汐にとってはわからなかった。 だが、それは次の悪夢への序曲に過ぎなかった。 カードを揃えていた美汐に、真琴はくっつくように身を寄せる。 「ねぇ…美汐?真琴勝ったからいいよねぇ?」 「えっ…?な、何?…きゃぁ…」 そして、突然、美汐に覆い被さると、真琴は一気に彼女を押し倒したのだ。 不意の出来事に美汐は、為す術無く床に倒れこむ。 「ま、真琴…や、やめてぇ…」 彼女は苦しそうに叫ぶが、真琴の動きが止まる事はなかった。 そればかりか、その手をいやらしく美汐の体に這わす。 「負けたら、勝った者の言う事聞かないとねぇ」 「やっ…、ま、真琴…、は、離してぇ」 真琴は虚ろな瞳で美汐を見下ろしていた。 …真琴…じゃない… 美汐の危惧が、現実のものになっている。 「うぅ…ぅ…」 美汐は何度も足をばたつかせ、しきりに逃れようとした。 だが、完全に真琴は彼女の上に馬乗りになり、それは叶わない。 「美汐…じたばたしちゃダメだよ」 そして、真琴は何処からか取り出したロープを美汐の前にかざした。 「ひぃ…」 「あはっ」 彼女は手馴れた動きで、美汐の手足を拘束していく。 すぐに、手首と足首にはきつくロープが絡まり、美汐は完全に動けなくなった。 真琴は立ち上がると、全体を捉えるように彼女を見る。 「さぁ…準備できたね」 「…え…っ…?」 「美汐のパンツ、綺麗だよ」 「…やぁ…、そんな事言わないで」 両手両足を拘束され、捲れあがったスカートを戻す事も出来ず、美汐は真琴の言葉に頬を赤らめた。 まるで異性に見られているような感覚が美汐を襲う。 そして、真琴は次の行動をとるべく、部屋の隅に乱雑に置かれていた漫画本の山を崩した。 「あった。これこれ」 真琴はその中から、あるものを嬉しそうに取り出す。 「ひぃ!?」 「これを使うんだよ」 それはピンク色をしたローターだった。 「美汐に使わせてあげるね」 真琴はそう言うと、ゆっくりと美汐に近づく。 そして、スカートを完全に捲り上げた。 「い…いやぁ…ぁ…、真琴…や、やめて」 美汐は何度もいやいやを繰り返す。 だが、真琴はそれを完全に無視すると、今度はショーツに手をかけた。 冷たい指の感触が、美汐の肌に触れる。 それが一層恐怖感を掻き立てた。 「ま、真琴ぉ!」 …お、お願い…、正気になって… じわじわとショーツが下ろされていく中、美汐は何度も心の中で呟く。 「ほらぁ、脱げたよ」 しかし、真琴は不気味な笑顔を浮かべながら、太腿あたりまで彼女のショーツを引き下ろした。 そして、ゆっくりと太腿を開かせる。 「美汐…毛深いねぇ」 「やだぁ…変な事…言わないでぇ…」 しかし、真琴の指摘通り、美汐の秘部は濃い恥毛に覆われていた。 もし標準と言う基準があるとすれば、間違いなくそれよりも毛深いと言えるものだった。 彼女は顔を真っ赤にしながら、体を捩らせる。 だが、どう足掻いても、その部分を隠す事は出来ない。 「あははっ」 真琴はそんな美汐の動きを笑いながら、まるで毛づくろいでもするかのように、美汐の恥毛を引っ張った。 「あぁ…、やぁ…」 秘口の周りの肉が引っ張られる感触に、美汐は声にならない声を上げる。 恥ずかしくて死にそうだった。 だが、その気持ちと相対して、美汐の秘部はうっすらと濡れはじめている。 「あれぇ?美汐…濡れて来たよぉ?」 「そ、そんなこと…ない…」 「ホントだよ?お汁が出てきた」 「やだぁ…真琴…、言わないでぇ…」 そして真琴の言葉に、美汐は再び体を振った。 とても平静を保っていられる状態ではない。 しかし、そうこうしているうちに、彼女に次の仕打ちが襲う。 「それじゃあ、入れるね」 真琴は濡れている美汐の肉に沿うように、ローターを這わせた。 ローターは微かに動いており、蝉の鳴き声のような音を立て、彼女の体に触れる。 「…ひぁぁ…ぁ…!!」 美汐の体に今まで体験した事の無い感触が流れた。 そして、その衝撃はすぐに彼女の一番大事な場所へと移っていく。 …ちゅく… 「!!!!!!」 その衝撃に、美汐は反り返るように体を震わせた。 肉の熱さが体全体に広がっていく。 「…はぁぁ…ぁぁ…」 「入っていくよぉ」 真琴は美汐の反応を楽しむように、コードの部分を摘みながら彼女に秘肉へとローターを押し込んでいった。 ローターはいやらしい肉の音を立てながら、美汐の秘部を刺激する。 しかも、決して止まる事はなかった。 「ぁぁ…ぁ…」 美汐は声を上げる事も侭ならず、ただその反動に悶える。 すぐに、秘部からはねっとりと濃い愛液が溢れはじめた。 「美汐…ベチャベチャになってきた」 真琴は興味深々な面持ちで、彼女の肉の変化を眺めている。 だが、そんな声に美汐は反応する余裕すらない。 すると真琴は、今度は自らのスカートを捲り上げると、薄い緑色をしたショーツを露出させた。 「…ぁう…ぁ?」 「真琴も手伝ってあげるね」 そして、彼女はそう言うと、ショーツを引き下げ秘部を晒す。 真琴の股間は美汐とは対照的に無毛だった。 それを彼女に被せるように、真琴は覆い被さる。 …ちゅぷ… 「ひぁぁ…!」 美汐の秘部を、真琴の肉が押し上げ更なる衝撃が走った。 しかも、真琴が動く度に、それは妖しい音を響かせる。 「美汐…気持ち良さそうだね」 真琴は盛んに股間を密着させながら、美汐の耳元で囁いた。 そして、再びゆっくりと動きはじめる。 「…ぅぁ…ぁ…」 美汐は、体の中で蠢くローターの出口を完全に塞がれ、ただ短い息を漏らすことしか出来なかった。 …ちゅく…くちゅ… 真琴の部屋に、肉の音が響いている。 「う〜ん…」 だが、暫くすると、真琴が不意に動きを止めた。 「美汐のお毛毛痛いなぁ…」 「…あぐ…ぅ?」 そして、状況を飲み込めない美汐を余所に、彼女は体を離すと手を伸ばす。 そこは美汐の股間だった。 …じょり… すっかり濡れ光っている恥毛を真琴は握ると、力いっぱい自らの方へ引き寄せる。 …ぶちぶち… 「ひぎぃ!!!」 その瞬間、美汐の中に針を刺すような衝撃が走った。 そして、愛液に濡れた大量の恥毛が床にポロポロと落ちていく。 「あはっ、抜けた抜けた」 真琴はまるで子供のように喜ぶと、再び美汐の恥毛に手をかける。 「やぁ…、ま、まことぉ…!やめてぇ!!」 美汐は必死に叫んだが、それは無意味な行為でしかなかった。 …ぶち… …ぶちぃ… 「ひぁぁぁぁぁ!!!」 再び激しい痛みとともに、股間の毛が抜け落ちていく。 すぐにたくさんの毛が毟られた丘には、部屋の冷たい空気が痛いほど伝わってきた。 「このくらいでいいかなぁ?」 「…ぅぅ…ぐすっ」 瞳から大粒の涙を流していた美汐に、真琴は再び覆い被さる。 そして、再び秘肉に股間を重ねると、ねちねちと動きはじめた。 …くちゅ…じゅる… 「うぅぅぅ……」 美汐は無惨な姿に変わった股間を晒しながら、真琴の責めを受け続ける。 しかも、真琴の動きが激しくなるにつれ、ローターの速度が次第に上がっていった。 …ヴィーン 美汐の秘部の中で、ローターが妖しく乱舞する。 「あぁ…やぁぁ…ぁ…ぐぅ…」 美汐はその動きに圧迫されながら、腰を震わせた。 だが、それを押さえつけるように真琴は腰を沈め、二つの肉口は妖しく絡み合う。 次第に美汐の中に飛んでしまいそうな感覚が芽生えはじめた。 …うぅ…やめてぇ… …おかしくなっちゃうぅ… 彼女は涎を垂らしながら、自らの気持ちと戦っている。 しかし、その勝敗は明白だった。 美汐は顔を涙で濡らしながら、最後の抵抗をするように目を閉じる。 「はぁ…はぁ…美汐…」 その間も、真琴も気持ち良さそうに腰を押し付けていた。 そして、美汐ははじめて迎える絶頂を感じる。 「ひぁぁぁ…ぁぁ…」 体中の力が抜けていくように、彼女の体は小刻みに揺れた。 しかも、その矢先、美汐の秘部を塗らすように溜まった小便が流れはじめる。 …あぁぁ…だめぇ… 美汐は必死に心の中で叫んだが、自制は効かなかった。 …じょろろろ…ぴちゃぁぁ… 小便は真琴の下半身を濡らすように、激し勢いで放たれていく。 「あははは、美汐おしっこ漏らしてる」 真琴は嬉しそうにその瞬間を見ていた。 あっという間に二人の股間は小便に濡れ、床をも染めていく。 気持ち悪いほど熱い液体だった。 「…ぅぅ…ぅ…」 そして、美汐は未だ止まる事無い小便を垂れ流しながら、快楽の果てにその身を委ねていた。 ■次へ |
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