激しい轟音が鳴り響くライブ会場。 その壇上に中野梓は立っていた。 ギターを抱え自らの魂を燃やしながら。 お世辞にも熟達した指捌きとは言えなかったが、熱意ははっきりと伝わってくる。 「(……何か違う…)」 しかし、そんな姿勢とは裏腹に梓は心の中でそう思っていた。 迫力だけを重視した重みのないメロディ。 耳障りのいいフレーズを集めただけの薄っぺらい歌詞。 そこには僅かの拘りも感じられない。 「(…先輩たちの方が…もっといい曲作れた、かな…)」 彼女の脳裏に浮かぶ4つの顔。 それは、学校で梓が所属する軽音部のメンバーたちであった。 いつも遊んでばかりで、なかなか練習が続かない日々。 決して嫌悪する事はなかったが、物足りないのも事実であった。 だからこそ、梓はこうして縁もゆかりもないバンドにゲストとして加わり、ライブに参加していたのだ。 だが、やはり満たされる事はなかった。 それは軽音部の面々に比べ、決定的に音楽に対する情熱が薄い点が大きいであろう。 今、自分の周囲で演奏している面子は音楽を踏み台としてしか考えていないのである。 それは先輩たちからは微塵も感じられない要素であった。 「(…やっぱり…、戻ろう…)」 梓はそう決意すると、更に深くギターを奏でるのだ。 決して雑になる事なく。 「お疲れ、梓ちゃん」 演奏が終わり、楽屋で帰り支度をしていた梓に男がそう声を掛けてきた。 紙コップに入った飲み物を差し出しながら。 「…お疲れ様です」 軽く会釈をするとそれを受け取る梓。 しかし、のんびりしている暇はない。 大事な話をする必要があったのだ。 無論、それはバンドのメンバーにはなれないという話であった。 ゲストという名目で参加していたが、正式に加入しないかという話を受けていたのである。 「あの……」 梓は紙コップに入っていたスポーツドリンクを飲み干すと、静かに立ち上がった。 「どうかした?」 「えっと、この間のお話ですけど…」 「お、メンバーに入ってくれるの?」 身を乗り出してくるメンバーたち。 「い、いえ……、申し訳ありませんが…お断りします」 「やっぱり、まだそういうレベルじゃないので…」 「……………………」 気まずい空気が流れてくるのを彼女は感じていた。 だからこそ、そのように取り繕っていたのだが。 「レベルなんか気にしなくていいって」 「そうそう、数こなせば慣れてくって」 だが、彼らは引き下がる様子はなかった。 やはり、男だけのバンドだからであろうか必死さすら感じられる。 「…ご、ごめんなさい…」 「そう決めたので……」 それでも、梓の考えは変わらない。 深々と頭を下げると、彼らが引き下がるのを願った。 「……ふ〜ん、ダメか…」 あからさまに冷淡になる男の声。 それは不気味さすら醸し出している。 「じゃ、じゃあ……私、帰ります…」 梓は少し怯えながらそう言うと、ケースにしまったギターを持ち上げようとした。 その時である。 取っ手の部分から指がすっぽ抜けたのだ。 いや、正確には指に力が入らなかったのである。 「…え……?」 驚く梓。 だが、それは指だけではない。 いつの間にか立っている事すら億劫になっていた。 「(…どうしちゃったの…?)」 パイプ椅子に凭れながら、梓は首を振ってみる。 しかし、状況が改善される事はない。 まるで酔っぱらったかのように歪む意識。 そんな彼女の前に男たちが迫ってくる。 「…………えっ……?」 「ふふ、先に飲ませておいて良かったぜ」 「しかし、まさか断るとは思いもよらなかったぞ?」 「ホントだよな、どう見ても男目当てでギターやってるくせによ」 「……そ、そんな…………」 梓は定まらない意識の中で、ようやく現状を理解した。 そう、先ほどのジュースに何かが入っていたのだ。 そんな彼女に腕を伸ばす男。 「…や、…止めてください……」 「なに寝ぼけた事言ってんだよ、これがお前の役目だろ?」 「…や、役目……?」 「俺らの性欲処理に決まってんだろうが」 「…ひっ…」 無情な現実。 だが、今の梓には抗う事は出来ない。 彼らは梓をパイプ椅子に座らせると両足を持ち上げた。 そして、制服のスカートをたくし上げると、股間を覆うショーツを露わにするのだ。 「へへっ、可愛いパンツだな」 「まるで小学生みたいだぜ」 「ほれ、さっさと奥も見せろよ」 リーダー格の男がそう言うと、メンバーの一人がナイフを取り出した。 それをショーツの内側に滑り込ませる。 「…いやぁ……」 その鋭い刃先とひんやりした感触に梓は目を見開いたが、殆ど身体が動かない上に男たちに押さえつけられているため仰け反る事も許されない。 そんな中、ナイフがショーツを切り落とすと、彼女の大事な部分が剥き出しになるのだ。 まだ毛も生えそろっていない恥丘。 そして、その下には小振りな花弁が顔を覗かせていた。 「ひゅう、これが梓のマンコか」 「へへ、まだ処女じゃねえの?これ」 「おう、梓?どうなんだ?」 男が彼女の顎を掴むとそう問いかけてくる。 「……うぅ…」 無論、それは事実であった。 しかし、大勢の男たちに自らが処女であると告げるのは、想像以上に恥ずかしい話である。 しかも、今の状況を梓は望んでいないのだ。 この上ない恐怖と屈辱。 「おら、どうなんだ?」 「さっさと言わねえと、その顔に傷ついちゃうよ?」 頬に当てられるナイフ。 とてもそれは冗談であるようには聞こえない。 「……………………」 強烈なプレッシャー。 「…そ、そうです………」 梓は正直に告白するしかなかった。 いつしか、瞳には涙が浮かび、表情は無意識のうちに歪んでいる。 「へへ、こりゃいいもん拾ったな」 「おい、ビデオ準備しろや」 「おう」 にわかに活気づく男たち。 そして、梓は逃れる事も出来ずその渦に巻き込まれていくのだ。 数分後。 彼女はパイプ椅子に縛り付けられていた。 M字を描くような格好をさせられたまま。 また、目の前にはビデオカメラがセットされ自らの姿を捉えている。 まるでこれまでに幾度となく同様の行為を繰り返してきたかのように男たちの手際はいい。 それがいっそう梓を不安にさせていた。 「へへへ、じゃあはじめるか」 彼女の前に進み出る男。 まだズボンは穿いていたが、股間は見てわかるほどに膨れており、その興奮が手に取るように伝わってくる。 そして、彼は手に持っていた細長い物体を梓に近づけるのだ。 それはノギスであった。 「……い、いや………」 薬が切れてきたのか身体は動くようになっていたが、がっちりと縛り付けられているため腹を引っ込めるのが精一杯である。 「へへ、記念にサイズを測ってやるんだから、もっと喜べや」 男はそう言うとノギスを彼女の股間対して水平に押しつけた。 そう、彼は秘部の縦の長さを測ろうとしていたのである。 「…うぅ………」 梓は顔を歪めた。 それはノギスの鋭利な感触もさる事ながら、まさかそのような事をされるとは思っても見なかったからである。 自分ですら確かめた事もない事実が公になり、それが映像に残される。 こんな恥辱はそうないであろう。 「…4.1センチか、思ったよりでかいマンコだな」 そして、男は上端にある肉の芽を起点に計測した秘部のサイズを口にする。 「…い、いや……」 梓は耳まで赤くなっていくのがわかった。 だが、手も拘束されているため、顔を覆う事も出来ない。 彼女はその現実を受け止めながら、カメラに顔を晒すしかないのだ。 だが、更に辛い現実が梓を襲う。 「よし、次はケツの穴だ」 男はそう言うと、今度は肛門のサイズを測りはじめたのである。 小さな窄みに押しつけられるノギス。 まさに容赦のない動きであった。 「(……うぅ…許して…)」 梓は必死に首を振る。 しかし、それで男の行動が止まる訳ではない。 彼は何度も角度を変えながら、執拗にノギスを肛門にあてがうのだ。 そう、まるで少しでも大きくなる角度を探しているかのように。 「おし、1.9センチだな」 「ふふ、尻の穴も大きいじゃねえか」 「こりゃ毎日ぶってえウンコを出してるんだろうな」 「…いや……そんな事ない…」 声を震わせる梓。 男の言葉が想像以上にショックだったのである。 そして、彼女のイメージが勝手に構成されていくのに耐えられなかったのだ。 だが、それは男たちからしてみればしてやったりの反応であろう。 「んじゃ、そんな梓ちゃんのバージン貰っちゃおっかな」 リーダー格の男は上機嫌でズボンを下ろしはじめる。 すぐに梓の眼前に飛び込んでくる男根。 それは長さこそ普通であったが、明らかに細く貧相ともいえる空気を放っていた。 とはいえ、この肉棒が自らの処女を奪う事は揺るがないのだ。 「…いや………いやぁ……」 梓は声を滲ませる。 こうなってみて、自らの置かれている状況が如何におぞましいものである事を痛感させられていたのだ。 身体をばたつかせる少女。 しかし、パイプ椅子が軽く振れる程度の効果しかもたらす事は出来ない。 そうしているうちに、男が抱きついてくるのである。 「ほら、すぐに気持ちよくしてやるぜ」 鼻息を荒くしながら彼は男根を押しつけた。 …にゅちゅ… 亀頭には男の唾液がたっぷりと擦り込まれており、全く濡れていない梓の秘部を捲りあげる。 「…ひぐぅ…」 それは彼女にとって苦痛でしかない。 だが、男は気にする様子もなく、ただ自らの欲望を満たすためだけに男根を押しつけるのだ。 …ぐちゅ…ぐちゅ… 彼は執拗に腰を前後させながら男根を埋めていく。 「…うぅ……いた…っ、…痛い……」 その度に抓られるような衝撃に苛まれる梓。 しかし、それを制するものはこの場にはいない。 そればかりか、いつしかカメラが近くまで寄せられ、梓の表情と結合部を交互に撮り分けていた。 「(…うぅ、嫌……)」 梓は瞳を閉じると、顔を俯かせる。 それが彼女に出来る精一杯の反抗であった。 もっとも、今、それを咎めるものはいない。 何しろ、男たちの意識は梓の無垢な花弁に集まっていたからである。 「…へへへ、想像以上にきついぜ」 秘部に男根を押しつけながら、男は回転するように腰を動かしていた。 その責めに秘肉は真っ赤に充血し、ようやく愛液が滲みはじめている。 そう、如何に望まない行為であっても、刺激されれば潤滑油を零すのが女なのだ。 「……くぅ…………」 梓はその現実を理解しながらも、涙を止める事は出来なかった。 …じゅぷ… 「よし、入ったぜ」 そんな中、男はようやく先端を秘部の中へと埋没させる。 だが、更なる壁が彼を待ち受けていた。 無論、それは梓の処女膜である。 「へへへへへ、久しぶりの処女マンだぜ」 男はその感触に酔いしれながら、強引に腰を沈めはじめた。 「…うぐ…ぅ……」 何かが割れてしまいそうな感触。 梓は必死に耐えながら、それでも逃げる道を模索し続ける。 しかし、何の方策も見いだせぬまま、彼女の中で何かが弾けた。 「…い、痛いぃっ……」 身体を貫くような衝撃に梓は身体を反らす。 だが、それは腹の内側を抉りながら下半身全体へと広がっていくのだ。 そう、彼女の処女が散ったのである。 「へへへぇ、どうだ処女を捧げた気分は?」 男は勝ち誇った表情で、限界まで腰を密着させていた。 その結合部からは僅かに血が流れ、愛液に混じると尻の方へ伝っている。 「(……ダメ……だった……)」 梓の中にそんな意識が溢れていた。 同時に込み上げてくる悔しさ。 それは大事なものを失ったという喪失感よりも、目の前にいる何に面白みもない存在に処女を奪われてしまったという屈辱が大きかった。 その上、いくら嘆いても現状を打破する事は自分には出来ないのである。 …ぐちゅ…じゅぷ… 抵抗を打ち破り、我が物顔で秘部を貫いていく男根。 「へへ、俺らも愉しませてくれるだろ?」 そして、両側からも肉棒が差し出されると、容赦なく頬に押しつけられるのだ。 まるで梓に奉仕を求めるかのように。 まさに彼女は慰み者でしかなかった。 自らの欲望だけを満たしながら執拗に腰を振る男たち。 しかも、その全てがビデオに収められていくのだ。 救いようのない現実。 だが、梓には少しの抵抗も叶わない。 「(…先輩………ごめんなさい…)」 「(…私が…バカでした…)」 「(調子乗っちゃって……こんなところ来ちゃって…)」 「(それで…こんな目に遭ってるなんて…、笑えませんよね…)」 「(…もう私…ダメかもしれません……)」 「(…でも…、一つだけ約束します……)」 「(…先輩たちの前では……絶対にこんな顔しないって……)」 彼女は止め処なく涙を溢れさせながら、そんな事を思っていた。 まさにそれだけが拠り所であるかのように。 そして、既に感覚のなくなってきた下半身をいつまでも抉られ続けるのだ。 男たちが飽きるその時まで。 つづく |
|